邦ロック史に名を残す名盤と称されている『MOTHER』(1994年)と『STYLE』(1996年)をリレコーディングすると共に当時のツアーを再現するアリーナ・ツアーを昨年10月から12月にかけて行い、大成功で終わらせたLUNA SEA。今年のLUNA SEAは35周年を迎えるため、ここからさらに加速することが予想される。
LUNA SEAのフロントマンを務めるRYUICHIをキャッチして、アリーナ・ツアーで得たものや彼が現在行っている教会でライヴを披露するというユニークなツアー、そして2024年のLUNA SEAの展望などについて語ってもらった。彼の最新の声を、3回に亘ってお送りする。
Interview:村上孝之
――LUNA SEAが昨年10月から12月にかけて行った<LUNA SEA DUAL ARENA TOUR 2023>は『MOTHER』(1994年)と『STYLE』(1996年)の再現に留まらず、両作をリリースした当時のツアーを再現するということで、大きな話題を呼びました。このアイディアは、どんなふうに出てきたのでしょう?
RYUICHI:どっちが先だったかはちょっと忘れましたが、自分達の過去の中心にある『MOTHER』と『STYLE』というアルバムを新録して、それを携えたツアーをやってみようという話になったんです。アルバムだけを出してツアーをやらないというのはメンバー的にもシックリこなくて、両方やろうということになったんだと思いますね。『MOTHER』と『STYLE』の曲は今でもライヴで主軸になっている曲でもあって、たとえば海外のアーティスト……ローリング・ストーンズとかポール・マッカートニーとかが日本にきた時に、あの曲は絶対に演奏してほしいというのがあるじゃないですか。LUNA SEAにとって『MOTHER』と『STYLE』というのは、そういうカタログなんだろうなと思う。
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