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DEZERT HP​

12月27日に武道館公演に向けてDEZERT3ヶ月企画勃発!
第一弾は千秋×SORA!
守りたいから伝えたいものに!そして希望から覚悟に!
武道館は夢の場所でもあり、DEZERTの新たなスタートラインに!​


■今年1月にメジャー1stアルバム「The Heart Tree」をリリースしました。メジャーでのリリースとの事で、環境や気持ちなど変化はありましたか?

千秋:関わる人が増えたので、かなり責任感が出て来ましたね。そこはかなり変化した事ですね。色んな人の顔に泥は塗れないって思います。スタッフの中には僕らの音楽を愛してくれて、音楽を広げようと行動してくれる方達がいるので、そこもモチベーションにもなっています。

SORA:1つの物事に関して今までメンバー間で決めていた事が、DEZERTに関わる人たちが急に2倍、3倍ぐらいの規模になりましたね。みんな慎重に僕らの事を考えてくれているので、雑に出来ないという責任感と、人に対するありがたみや、その経緯みたいな事は常に感じながらやるべきフィールドに入ったんだと思います。インプットの数が増えたので、スタッフさんに何か伝える時に言い方も考えるようになったし、それが自ずとファンに向けての言葉とかのアウトプットにもかなり反映されている気がするので、メジャーデビューして一番変わったのは、人間として成長させていただけている事ですね。


■そして9月25日に新曲2曲に加え、再録音・新ミックス楽曲を含む全24曲を収録した2枚組アルバム「傑作音源集「絶対的オカルト週刊誌」」をリリースします。この絶対的という強い言葉に込められたこのアルバムのコンセプトをまずは教えて下さい。

SORA:シンプルに今回「傑作音源集「絶対的オカルト週刊誌」」を出そうって思った理由としては、この2、3年で明らかにDEZERTってなんだろうって思ってくれた人がとても多いと思うんですよ。色々イベントもやって、YouTube含めて発信する事を恐れずに一歩進んでやろうというマインドにコロナ禍を得てなったので、名前だけは知っている人に対して挨拶したいと思ったんですよね。もう知っている人にはDEZERTを紹介して欲しい、応援して欲しい気持ちもあったので、そしたら普通に一般常識として名刺は欲しいじゃないですか!そういう意味で、その名刺を渡して、武道館に来て頂ければ、誰かの為に何かを一生懸命やるバンドって分かってもらえると思うので、側にいて良いですか?宜しくお願いします!みたいな作品です。


■初心者からコアファンまで全リスナーが武道館ワンマンを楽しめる内容になっているというキャッチフレーズ凄く良いなと思いました!

SORA:最初はもっとそこにフォーカス当てて、ふざけたアイデア出しまくっていたんですよ。「それ行けDEZERT!レッツゴー武道館!入門編!」みたいなアルバムにしようと思ったんですけど、やはり冷静になった時に、名刺になるんだったら失礼だよねって思いました。(笑)


■過去「暫定的オカルト週刊誌」が2枚出ていますが、今回「絶対的」に言葉が変わりました。この絶対的という言葉強いですよね!

SORA:最終形態という認識は無く、今のDEZERTの名刺を作るなら、再録して、新曲も2曲入れて、現状ではこれ以上無いってところで絶対的にしたんだと僕は思うんですけどね!

千秋:響きですね!可愛い名前が良かったです!


■まず新曲2曲にクローズアップして聞きたいのですが、まずは心臓編に収録されている「心臓に吠える」ですが、叫びと陽炎と重々しい空気の中、サビのグッドメロディと突き抜け感がヤバい曲ですね。シンプルな中に緻密なアレンジも個人的に感じてしまいました。

千秋:この曲はシンプルだと僕は思うんですけど、ここを聴いてくれとかのバンドマンのエゴってありますが、そこを逆に少なくしたかったんですよね。武道館前の曲は3分ちょっとで、物足りないと言われるぐらいの大人な感じでアレンジしてみたいと思ったんです。実はワンマンツアーはもう無くて。新曲を出して、ワンマンツアーでお客さんと曲を育てていくのが基本ですけど、武道館で多分やる曲になるから、正直パッと聴いて分からせなきゃいけないので、今までのDEZERTのノリでシンプルなアレンジという部分が難しかったですね。手を抜いていると思われるのは絶対嫌だったのでアレンジに逆に時間もかかりました。


■この曲のラストの叫び良いですね! 

千秋:レコーディング前はあれじゃなかったんですよね。上ハモだったんですけど、その日声の調子が良くてあれに変わったんです。レコーディングでは出来たんですけど、最後の一言あれはライブでは難しいですよ!あれが上手く行くかをライブでみんなには聴いて欲しいですね!(笑)


■「心臓に吠える」の歌詞ですが、サビの"闇に吼えろ 神に吼えろ"と言うフレーズがとにかく耳に残ります。マイナスな単語も沢山ある中、非常にポジティブな歌詞にも感じました。この曲の歌詞について詳しく聞きたいです。

千秋:13年DEZERTと共に歩んで来た人生で、12月に武道館という舞台が用意されている中、ステージの向こう側の人にどう音を届けるんだろうという部分で、シンプルに楽しいや、虚しいや、悲しいだけじゃ面白くないじゃないですか。どうしてもネガティブな事が人間強くなってしまう中で、メジャーの件も含めてみんな優しいんですよね。もしかしたら結果を出しているからかもしれないし、頑張れって応援してくれている人達もいるかもしれない。そんなモヤモヤした気持ちが幸せなんだという考え方に達したんです。色んなプレッシャーも俺が選んだことですし、俺が責任取らないといけない部分で、ここ数年思っていた自分の心をどう伝えるのかをAメロの歌い出しの1行に込めました。あの1行はかなり時間がかかりましたし、すぐ出て来た言葉では無かったんです。


■先日MVも公開しました。以前コラボレーション経験のある映像作家、青木亮二さんが監督を務めております。非常にカット割が面白かったこちらのMV、今回のこの曲に起用した訳は?

SORA:今、千秋が話していた部分もあるんですが、今のバンドをちゃんと表現したいというのが着地点にあって、演奏シーンとメンバーの表情と、今のメンバーの意思や覚悟みたいなものを伝えるものにしたいっていうのは監督には伝えました。カット割を見てもこの「心臓に吠える」という曲に入り込んで、見たことない表情をしているメンバーもいたので、映像を見てワクワクしましたね。


■ボーナストラックのラヂオでも言っていましたが、DEZERが提示している心臓の意味!武道館のタイトルにも関わっている曲!DEZERTを初めて知った人にも分かりやすく言える範囲で教えて下さい。

千秋:語弊はあるかもしれませんが、僕は臓器が好きなんですね。昔から医学や、映画やスプラッターに興味があって、臓器系を可愛いと思っちゃうんです。この13年僕は照れ隠しが多い人間だと思うんですよ。結果決まっている事を、例えて膨大な話をしてしまう人間なので、脳味噌というテーマは初期から作ってはいたんですが、心臓ってハートとも言いますが、人間のスタンスだし、人間のぶれないもの、ずっと追いかけるものなのになかなか使おうと思ってなかったんです。ただ13年やって来て、自分たちが歩んで来た事が足音ってテーマからはじまって、僕らは足跡もあるし、辛い経験もあるし、前に進む意味での武道館だからこそ、ここで心臓だなって思ったんです。僕らの曲に「「遺書。」」っていう曲があるんですが、常に不特定多数に自分は遺書を書いた感覚で、自分の死ぬ前に書く手紙と、足音と心臓をリンクさせた感じです。バンドとしてはDEZERTの心臓はみんなの足音で鳴らしていきたい意味もあります。


■「「遺書。」」の件はボーナストラックのラヂオでは、事実しか書いてない。歌詞も今回変わったし、曲も育って来たって言っていましたよね?

千秋:それは僕らだけじゃなくて、今いるファンや新しいファンのおかげでもあるし、僕らがいくら語ろうと、例えば昨日好きになってくれた人が、13年の歴史を語られてもって思ってしまいますが、チケット代は同じで平等だと思うので、これから14年、15年目になって行く中で分かっていって欲しいって思いますね。


■脳味噌編に収録されているもう1曲の新曲「私の詩」は対照的にバラード曲で千秋さんの声がグッと前面に押し出された壮大感の曲でした。こちらの曲についても聞いてみたいです。3部作の最後みたいな事も言っていましたよね。

千秋:変革としては第3期か4期のDEZERTだと僕は思っています。ある種の結論だし、サブテーマで自分に対して歌っていると言っているんですが、正直メンバーに向かっても言ってるし、僕らを愛しているとか、認知してくれている人全員に、「僕はこういう人間になって欲しいし、こういう事を言ってあげたい」という願望を上から目線では無く、辛い時とかにこの曲を僕が歌っていたら大丈夫なんだろうなって感覚は今の所あります。


■そして12月27日の日本武道館公演が決まっております。どのタイミングにこの話が出たのでしょうか?

SORA:ファンの方は知っていると思いますが、まず歴史がある日程なんですよ!2021年にJACK IN THE BOXで千秋が「ミザリィレインボウ」を歌った時のMCで色んな所に響いた事を感じて、それを聞いた上で何かバンドとしてこの日を守らないといけないと思って僕がやったのが「V系って知ってる?」というイベントで。この日を守りたいというのが、いつの間にかメイクしてこの音楽を武器に、守りたいから伝えたいものに変わって行った2023年で、いつの間にかやりたいですという表現が、もうやるしかないという気持ちになったからだと思います。


■日本武道館ってお二人にとってどんな場所ですか?

千秋:先輩とかのイベントで何回か立たせてもらって、特別な場所というと、正直どの場所も特別で、この日から何が始まるんだろうっていう場所ですね。勿論、劇的な変化はないと思いますが、次の日の12月28日からDEZERTはどんな歩みをするんだろうと、それを考える楽しみはありますね。約束の地でもあり、多分スタートラインなんだと思って僕は武道館に向かっています。

SORA:武道館が決まって、このように取材を受ける機会が過去一番多くてありがたいなと思うんですよ。正直まだまだですが、結構忙しくはさせてもらっていて、思い返すと昔はインタビューを受けるのが嬉しかったし芸能人みたいじゃんと思っていた時期もありました。でも最近はそういう初心の気持ちを忘れてはいけないと思った時期に、中学校の同窓会があって。卒業文集に25歳で武道館でワンマンして、25歳でメジャーデビューをするのが俺の夢だって書いてあったらしく、その8年後に叶ったねって思った時に、ある意味、武道館って俺にとって夢の舞台だったんだって思って。15歳の俺がそう言ってんだから、俺はあの頃の自分を裏切れないんで、夢の場所ですって俺は言おうって思っています。じゃないと15歳の少年に失礼になるなと思ったんですよね。やっぱり俺、色々アイデアを出して、ワクワクすることをどんどんやりたいって最近すごく思うので、もっと面白い事考えているから大丈夫だよって気持ちで武道館をやりたいですね。さっき千秋も言っていましたけど、チケット代は武道館も平等なので、その金額を乗り越えるぐらいのステージで、それを持ち帰って欲しいと思うので12月27日の夜の10時以降のDEZERTが楽しみでしかないです。武道館の後にどうプランニングして、どう展開して、どう動くかに今頭は動き始めている部分もあるから、右脳左脳がもう回転しまくっていてしんどいですね。(笑)それは多分メンバーみんな一緒だと思います。


■それでは最後に、13年間が詰まった「傑作音源集「絶対的オカルト週刊誌」」をリリースしましたが、お二人にとってどんな13年間でしたか?

千秋:SORAくんに関してはずっと変わってないので、ずっと面白いっていうのが真実かもしれない!

SORA:加入してから7、8年ぐらいは一番後ろにいたんですよ。千秋みたいに曲も書けないし、Sacchanみたいにデザインとか事務業務も出来ないから、細かい仕事しかしてなかったんですよ。千秋は細かい事よりステージでどれだけ爆発するかみたいな所もあって、多分それが通用しなくなったと感じたのが7年、8年目ぐらいのZepp Tokyoが終わったぐらいで、動員も1500〜2000人ぐらいから伸びなくなっていって。じゃあどうしようと思った時に音楽にフォーカスするのは当たり前で、その変革期が「TODAY」を出した時ぐらいで、それまで覚悟を持ってやってきた事を表に出す事が出来なかったし、気付かなかったんですけど。13年経った今この音源集を自信をもって「覚悟です」っていう名刺を作れた訳だから、ベストアルバムという言い方より、俺は本当に名刺って言い方の方が凄いピンときてたんですよね。サラリーマンやった事はないからわからないけど、個人事業やったりする人とかって名刺っていくつか持っていたりするじゃないですか。俺らもまだ収録されてない曲も沢山あるから、それはそれでまた新しい名刺を作れば良い。そんな後付けの美学で言っちゃうけど、ずっと気づかないで発信していた決意と覚悟っていうのが、今13年経って、サーカスみたいな事もやって、悩んでもがき苦しんだけど、支えてくれる人たちと自分たちの変革とか考え方がステップアップしていく13年の中、今はそれを音と言葉にして歌えるようになったので、この先にどんな苦しみがあるか楽しみでしかないです!

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≪24年10月号 配信LINE UP≫
10月21日(月)18:00 DEZERT
10月22日(火)18:00 Ricky.A.P
10月24日(木)18:00 Stella☆Mania / masqueradedejavu / NiEL / ダレ
10月25日(金)18:00 向日 葵(彩冷える / 168)