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Vijuttoke24年10月号「Ricky.A.P」インタビュー
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Vijuttoke24年10月号「Ricky.A.P」インタビュー

2024-10-22 18:00

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    Ricky HP​

    ソロデビュー15周年、作詞作曲でのリリースがおよそ4年振り、この4年間の気持ちの変化などもあり心機一転「Ricky.A.P」として「此れ見よがし」をリリース!
    本当は「此れ見よがし」に愛を伝えまくりたいけど、最終的にはRickyの人柄も詰まった1曲!
    「足る」を知ったRickyは、それを知ったその先をみんなとどう作って行くのか!​


    ■ご無沙汰しています。そしてお久しぶりです。元気にしていましたか?前回、Rickyさんの取材は、R☆MY CHANSON(アールマイシャンソン)の時に取材させて頂きました。完全シャンソンのアルバム!反応は如何でしたか?

    Ricky:ファンの方に関しては、ずっとシャンソンの音源を待っていてくれたというのもあってとても喜んでくれました。ソロやDASEINとはまた違ったRickyの声色みたいなものも新鮮に感じてもらえたようで、歌い手としてまたひとつ新たな武器を手に入れたという感覚ですね。あとは、これまでのRickyを知らない人にもシャンソンがきっかけで知ってもらえたらという期待もあったりするので、今後はシャンソンの活動も継続していって、そこで広がりを感じられたら嬉しいですね。


    ■今回、名義が「Ricky.A.P」という、いつもと違った「A.P」が引っ付いております。元々、Ricky Astrovich Primakov(リッキー アストロヴィッチ プリマコフ)という名の宇宙人(イスカンダル星人)であるとも聞いていましたが、その関係性も含めて聞いてみたいです。

    Ricky:改名欲みたいなものは結構ずっと前からあって、ツイキャスの生配信なんかでは改名したいって話を冗談混じりにしていたんです。というのも、今更ではあるんですが、世の中には想像以上にRickyという名前が多いことに気づいたというか、ネットで検索しても違うRickyさん達がたくさん出てくるので、これはソロアーティストとして活動していくうえであまりプラスではないなと。ただ、変えるにしてもRickyとしてのこれまでの認知や実績もあるのと、ファンの方からも変えて欲しくないという意見もあって、じゃあRickyはそのままで、Astrovich Primakovの頭文字をとって「Ricky.A.P(リッキー・エー・ピー)」ならどうかなと。呼び方は今まで通りリッキーで全然OKっていうね。インスカンダル星人については、、、ノーコメントでお願いします。(笑)


    ■今後のソロ名義自体の改名って事だったんですね?

    Ricky:僕の中では改名というよりは表記を変えたぐらいの感覚ではあるんですけども、世間的にはやはり改名になるのかな。なぜこのタイミングかといえば、今年はソロデビュー15周年という節目でもあり、また今回リリースされる曲が約4年ぶりの作詞作曲ということで、その間に経験したことや気持ちの変化などもあると思います。特に大きい出来事としてはコロナ禍というものがありましたし、その中で、人生はいつどうなるかわからない、一度きりの人生なら自分の感覚やひらめきを大事にしたいという気持ちが強くなったような気がしますね。


    ■そんな「Ricky.A.P」名義で、9月25日に配信リリース「此れ見よがし」(コレミヨガシ)をリリースしました。Rickyさんが掲げている【HYPER NEO SOLOIST】に相応しいダンサブルなミドルなナンバーですね!この曲について詳しく聞いてみたいです。

    Ricky:2023年にちょっとしたお休みをいただいて、そのぶん2024年は絶対に新曲をリリースしたいと思っていたんです。そのつもりで3/31のソロワンマンで今回のリリースを告知したのですが、当然そのときはまだ新曲のしの字も見えておらず、そのままDASEINの新曲制作や夏ツアーに突入してしまった感じで、実際にソロの作曲に着手できたのはDASEINのツアーが終わった8月前半あたりでした。正直、半ば諦めかけていたところもあったのですが、とにかく久々のシングルなのでアッパー、ミドル、バラードと数日集中してサビだけ数パターン作りました。その中でミドルのサビがしっくりきて、そこから一気にフル尺のデモを作ってアレンジャーに投げた感じですね。だいたいサビが出来た段階でなんとなくの仮歌詞をつけるのですが、その際に今回タイトルにもなった「これみよがし」という言葉が浮かんで、そこから歌詞を広げていきました。


    ■歌詞も見させて頂きましたが、一途なラブソングのようで、でも歌詞の最後に「もうわけわかんない」ともあります。歌詞についても詳しく聞かせて下さい。

    Ricky:たしかに一見、一途なラブソングに見えますが、実際は自分の思いを上手く伝えられないタイプの人間が抱く理想とか憧れみたいな愛情表現を描いた曲なのかなと。まあまさに僕自身がそのタイプなので、日頃愛だの恋だのをそれこそ「これみよがし」に歌ってるラブソングを聴いて嫌気が差すぐらいには卑屈な宇宙人なんですごめんなさい!ただ、僕だってそういう人を大切に思う気持ちや、その気持ちを好きな人と分かち合いたいという願望は持ち合わせてるわけでね、できることならこれみよがしに愛を伝えまくってもみたいもわけですよ。ただ、その思いが愛なのか恋なのかというところで、最後に「もうわけわかんない」っていう濁し方が僕らしいというか。


    ■Rickyさんがファンの人達に言えなかった裏の言葉というか、愛を赤裸々に叫んでみたけど、やっぱり最後は濁すRickyさんらしさがこの曲に詰まっているんですね!

    Ricky:これは勝手な想像ですが、おそらくRickyを応援してくれてる方々も、僕と同じタイプが多いのでは?と思ってるところもあって、きっとライブやイベントでもなかなか思いを伝えきれない方もいると思うんですね。そんな僕たちだからこそ、今こういう曲が必要なんじゃないかっていう事も歌詞を書いてる時に考えたりしましたね。ライブってお互いに必要としてるから集まるわけで、まさにその思いをこれみよがしにぶつけ合うべき時間なわけですよね。でもどこか照れたりして煮え切らないまま終わっちゃうとか本当にもったいないと思うので、そういう意味ではライブで向き合うファン一人一人を意識して書いた歌詞でもあります。


    ■ある意味でファンに向けてRickyさんの恋愛感を語った珍しいレア曲ですね。

    Ricky:ラブソング的なものはこれまでもそれなりに書いてきたと思うんですが、やはり僕がこういうひねくれ者というか疑い深いタイプなので、どうしてもハッピーしかないラブソングって嘘っぽくなる気がするんですよね。でも実は、世の中で流行るラブソングも7割ぐらいはそんな感じなんじゃないかな?失恋系のヒット曲も多いですし。2Aの歌詞じゃないけど、どうしたって好きになる人は他人で、その人の心の奥底はわからないし、愛してると言ってはみたものの、自分を犠牲にしてまでその人の幸せを願えるかっていったらそうでもなくて、小さな事でモヤモヤしたり嫉妬したりするわけで、結局自分が愛されたいだけみたいなね、それって本当の愛なのかっていう。ただ、それでも好きなものは好きなんだとしたら、とにかくその思いを伝えて相手の気持ちを確かめるしかないんですよね。それは付き合う前だろうが、長年連れ添ったカップルであろうが夫婦であろうが。特に倦怠期なんかは、自分はまだ好きなんだけど相手はもうそこまでの熱量はないんだろうなとか勝手に妄想して自分も素っ気ないふりしたり、そうするとせっかく一緒にいられるのに距離は縮まらないしすれ違った状態で楽しくない時間になっちゃう。でももしお互いがまだ好きなのにその状態を続けてるとしたらめちゃくちゃ勿体ないですよね。


    ■で、結局「もうわけわかんない」にはなるんですよね!?

    Ricky:そこがもうRicky節全開という感じでね。結局、愛も恋もなんだかよくわかんないもので、考えるの面倒だから諦めちゃうみたいな人生だったのかもしれません(笑)。愛についてそんなに深く考える事ないよ!とか思われそうですが、歌詞を書く者としては結構大事なんですよ。み~~んなあっちこっちで愛とか恋とか簡単に使ってるんですから、自分が使うなら自分なりの見解や分析はしておかないと、考えなしに使った言葉じゃ無責任になっちゃうでしょ。とはいえ結果「わけわかんない」んで無責任ですよね(笑)


    ■そこもRickyさんぽい感じはします!

    Ricky:曲調やサウンドに関しては、本当に久々に作曲したので、ある意味リハビリ的なところもあるんですが、やはり今の音楽の潮流みたいなものは意識はしました。サブスクやSNSで聴かれることを前提に曲を書いてるような時代でもあるし、イントロだったり間奏がほぼないジェットコースター的な感じで常にメロディーで畳み掛けるみたいな構成にして、曲の長さを極力短くするようなファスト文化というものにもあえてフォーカスしてみました。それでも4分ちょっとなので全然長いんですけど、ソロデビュー当時なんて5~7分の曲ばっかりだったので、それに比べたらまだ短い方かなと。


    ■韻も踏んでいる感じもそのスピード感に繋がっている感じもしましたね。

    Ricky:これはもう僕の前頭葉が弱っているというか、ダジャレおじさんになってきているっていうことですかね(笑)。というのは3割冗談で、昔から韻を踏む的な手法は取り入れてきたので、今回も意識してるようで無意識のような感じで自然にやってましたね。そもそも日本語ってリズムに乗せづらい言語らしいので、HIPHOPは勿論、昭和歌謡の頃からごくごく自然に似たような響きの日本語を歌詞の同じ箇所に置いたりしてきたんじゃないでしょうか。


    ■今回のアレンジは、これまでもソロやDASEINでタッグを組んできた山田巧氏ということですが、どんな方向性で依頼したんでしょうか?

    Ricky:今回は曲調的にも歌詞的にも大人っぽい雰囲気だったので、エレキギターをROCKにかき鳴らすというよりは、16っぽいシンセベースにちょっと跳ねた感じのビートでソウルやファンクのテイストが出せれば良いなと。そのへんを巧氏に伝えつつサウンドメイクしてもらいました。巧氏自身も音数の多い音楽よりはミニマルなサウンドを好むところもあって、そこはRickyソロの方向性にうまく噛み合ってると思います。もちろん曲によっては生楽器を取り入れたりROCKなアプローチもするのですが、もともとRickyソロはミニマルミュージックから始まってるので、今回はその系譜的な作品でもあるのかなと。


    ■そして、Ricky.A.Pとしては、『15th Anniversary & Birthday TOUR 2024「THE☆CELEBRATORI☆CKY」天下御免 満ち足りた その先へ』も10月から開催されます。満ち足りたその先へというタイトル、今のRickyさんの心境も入っているんですか?

    Ricky:実は、今回のツアーで「満ち足りたその先へ」という新曲も披露する予定で、その曲の歌詞にこのタイトルの意味を綴ってみたので気になる方はぜひ残りのライブに来てもらえると嬉しいです!っていう宣伝は置いといて(笑)。今年でソロデビュー15周年、来年はDASEIN結成25周年、アマチュア時代も入れたらそれ以上の年月を音楽と共に生きてきたわけですが、自分のスペックを考えても、これほど充実した人生を送れたのは紛れもない奇跡だと思うんです。沢山の出会いもあったし、大きいステージにも立てたし、美味しいものもいっぱい食べたし、そんな満ち足りたその先にこれ以上何を望もうかと。一体どこを目指せばいいのかという、自分自身への問題提起でもあるんだと思います。コロナ禍で「足るを知る」という言葉に出会って色々考えさせられたり気付かされたりしました。どうしたって人間は自分に足りない部分を探しがちで、それを人と比較して劣等感に苛まれるんですが、そこから抜け出すには自分に足りてるところを知る、または気づくというのが実は一番の救いの手なんじゃないかなと。すなわち、自分を救えるのは案外自分なのかもしれないと思ったりしたわけです。


    ■このツアーでその先を見つけられると良いですね!

    Ricky:そんな満ち足りてる自慢をしておきながら、昨年は心身の違和感やストレスを理由に少しワンマンをお休みさせて頂いたのですが、その一番の原因としては、自分自身が前に進めておらず、今の自分の現状に納得できないまま人前に立って、自身ありげに歌うということに我慢ならなかったというのがあったんです。どんなに満ち足りていても、生き続けるには何かを頑張らなければならないし、どうしたって欲も理想も湧いてくるんですね。だからこそ僕は、満ち足りたその先をどうやって生きていくのかと考えなければいけないし、その答えの一つとして、まだステージに立って歌いたいと思ってるわけです。だとしたらそこに何が必要なのか、その一つの答えが新曲だったということです。新曲を作って披露することで、自分を進められていると胸を張れますから。


    ■そしてこのツアーのファイナルが10/19(土)&10/20(日) に渋谷REXにて2DAYSで開催されます。2日間また違った内容の企みなんかあったりするんでしょうか?

    Ricky:これまで2DAYS形式でのツアーは何度もやってきてるので、もうネタとしては尽きてる状態ではあるんですが、今回は15周年とバースデーの二つを祝したツアーなので、初日はソロデビュー15周年を祝う完全ソロワールドで【アニバの日】、2日目はバースデーを祝うRicky関連曲ならなんでもありの【リキバの日】という分け方で楽しみたいと思っています。もちろん新曲は両日やりますし、2日目なんかはアマチュア時代の人気曲をセルフカバーしたりもするので、今できるRickyの全てをちょいちょい余してお届けするということで(笑)、Rickyの過去と現在を楽しみつつ、満ち足りたその先の未来も一緒に生きていきたい!と思ってもらえたら嬉しいですね。


    ■この2日間のファイナルに向けて意気込みを下さい!

    Ricky:来年がDASEINの25周年でガッツリなので、ソロのライブやツアーはこれでとうぶん見納めになります。なので今できることはなるべくやり切りたいと思っているのですが、今回のツアーではとにかく新曲を楽しみたいというのと、僕自身もそうですが、この「満ち足りたその先へ」というテーマを、参加してくれたみんなが自分自身に置き換えてどう感じてくれるのか、というのも大事な部分になると思うので、まずはこの日のライブで満ち足りてもらえるよう胸を張って歌いたいと思います。


    ■話は変わってRickyさんは今年DASEINとしては、夏に『Soconial DASEIN SUMMER TOUR 2024「ACOUSTIC ELECTRIC」~陽炎立つ 夕闇に燃ゆ~』を開催しました。アコースティックも入れた各会場2DAYSの新しい試みでした。実際やってみてどうでしたか?

    Ricky:その節は、名古屋に来られずすいません。そもそもアコースティックはコロナ禍での手応えがあってのことなので、ある程度どんなライブになるかは想定してましたし自信もありました。初日がアコースティックだっただけに二日目とのギャップも出せて、より緩急のある2daysになったと思います。初の試みとしては、JOEが2曲ほどパーカッションではなくドラムでアプローチしたことですね。そもそもの提案は僕なんですが、やはりDASEINはドラムとボーカルの二人組なので、そこをアコースティックでも強調したかったんです。結果的には、ファンも喜んでくれてドラムでのアコースティックも好評でしたので挑戦して良かったですね。って挑戦したのはJOEですけども。(笑)


    ■年末にもDASEINがあると聞きましたが、もしかしてそのドラムスタイルでのアコースティックも観られたりしちゃいますか?

    Ricky:あー確かに。年末のことはまだ全然頭になかったんですが、今年の集大成という意味でも12/31は1日でアコースティックとエレクトリックを両方観せるのもあり中のありですね!そのアイデア、いただきました!!!

    カメラマン:堅田ひとみ
    ヘアメイク:安田圭見

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    ≪24年10月号 配信LINE UP≫
    10月21日(月)18:00 DEZERT
    10月22日(火)18:00 Ricky.A.P
    10月24日(木)18:00 Stella☆Mania / masqueradedejavu / NiEL / ダレ
    10月25日(金)18:00 向日 葵(彩冷える / 168)

    Artist INFORMATION

    2024年9月25日(水) 配信リリース

    Ricky.A.P 「此れ見よがし」

    10/04(金) Rickyソロツアー@大阪ROCK TOWN
    10/05(土) Rickyソロツアー@大阪ROCK TOWN  
    10/06(日) Rickyソロインストアイベント@littleHEARTS.大阪
    10/12(土) Rickyソロツアー@名古屋HeartLand
    10/13(日) Rickyソロツアー@名古屋HeartLand
    10/14(月) Rickyソロインストアイベント@静かの海
    10/19(土) Rickyソロツアー@渋谷REX
    10/20(日) Rickyソロツアー@渋谷REX 

    other schedule
    10/20(日) RIDER CHIPS ガッチャードFS@昭和女子大学人見記念講堂
    10/26(土) DASEIN Crazy Monsters@新宿ReNY
    11/25(月) ブラヴォー!コーチャン!@有楽町I’M A SHOW
    12/24(火) R*A*P20周年記念LIVE「THE☆SHOW☆宇宙」@赤羽ReNY

    12/30(月) Black DASEIN@初台DOORS
    12/31(火) DASEIN@初台DOORS

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