「十文字曳参のヲタコンテンツ批評」
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【ヲタ評×世界征服~謀略のズヴィズダー~】
家出中の冴えない少年、地紋明日汰の出会った幼女様は、国際秘密結社ズヴィズダーの総帥だった!?
今期抜群に可愛い、世界征服系秘密結社アニメ、世界征服~謀略のズヴィズダー~の魅力とは!
世界征服~謀略のズヴィズダー~ 1(完全生産限定版) [Blu-ray]
世界は征服されたがっている!
本作は青の祓魔師、DARKER THAN BLACK等の監督を務めた岡村天斎とTYPE-MOONの星空めておがタッグを組んだオリジナルアニメ。内容は家出少年地紋明日汰が謎の幼女様と出会い、国際秘密結社ズヴィズダーの一員となって世界征服を目指すというもの。
今回の批評はかーなーりー辛口です。前回の批評で触れた賛否両論物議をかましたアニメというのがこのズヴィズダー。良い所から挙げていくと、とにかくキャラデザが可愛い。秘密結社スヴィズダーの総帥である謎の幼女ヴィニエイラ様を筆頭に、とにかく出てくるキャラが漏れなく可愛い。ひたすら可愛い。男性キャラもポップで、ビジュアルだけで多数の視聴者を掴む圧倒的パワーがある。
ただし、可愛いのはあくまでデザインと声。ここからはかなり辛口の批評が続くのでそのつもりで。というのも、本作は今の所非常につまらない。勿論、面白い面白くないの差は人それぞれだが、本作にはアニメ作品として大きなマイナス要素が存在する。
製作サイドの思惑が前面に出すぎている。
本作の導入は非常に面白い。世界征服後の世界を見せ、視聴者の興味を引いた所で一気に時間軸を戻す。筆者自身、これから何が起こり、どう話が進むかワクワクしたし、それは今も同じだ。
しかし、今の所は、派手な大風呂敷を広げただけのハリボテというのが正直な印象だ。実社会とリンクさせ、現実の問題に踏み込もうとする意欲を見せておきながら、言っている事は非常に浅く、またぬるい。本作はメッセージ性が高く、製作サイドもそこをテーマにし、また売りにしているのは明白だが、肝心のメッセージが大きく足を引っ張っている。
前半のストーリーを通してやっている事は子供向けエンタメ作品の悪い模倣としかいいようがない。一貫性のないストーリーの中で、唐突にキャラクター達がそれまでの人格を無視してなんとなくそれっぽい高説を垂れだす。高説を垂れるのはいい。そういった作品で成功している物は沢山ある。だが、そのメッセージはキャラクターが心から発しているのではなく、その後ろにいる製作陣に操られて無理矢理言わせられているように見える。興ざめもいい所だ。特に、キャラデザや声優の魅力が高い分、キャラクターの乖離は致命的である。
そして、そもそものメッセージが胸に響かない。三十分を使ってテーマに沿った起承転結を設定し、視聴者に前提を飲み込ませ、その上でメッセージを放つ。このプロセスが欠け、絵的に綺麗だったり、なんとなく間が持つ日常シーンでお茶を濁し、尺がなくなってきたから締めに入るというのでは、メッセージが届かないのも当たり前だろう。
そもそも、それぞれのエピソードで製作陣は何を伝えたいのか。特に、悪名高い三話。喫煙者の悪の側面だけを増幅し、歪曲して垂れ流す様は一種プロパガンダめいていて、アニメ作品の私的乱用のように思えてならない。
私はヲタクである。クソヲタである。ズヴィズダーを一目見た時、こいつは面白そうだと背筋が震えた。ヴィニエイラ様は今期抜群に可愛く、それだけで全話視聴を心に決めた程だ。それだけの魅力を備えたキャラが生きたキャラクターとしてではなく、製作陣の操り人形のように動くのは残念でならない。
とはいえ、本作はまだはじまったばかりだ。ネット世界で大炎上を起こした三話も、ズヴィズダーが悪の秘密結社だと思って見れば、なるほど悪事をやっていると思えなくもない。賛否両論は全て織り込み済み、全ては製作サイドの巧妙な謀略だったのだという事も十分にありえる。そして、そうであって欲しいと心から願う。
このように、本作は両極端なプラスとマイナスの要素を持つ珍しい作品である。ある意味、リアルタイムで追いかけるにはうってつけの、可能性に溢れた作品と言えるだろう。
と、ここまで辛口の批評をしましたが、最後に大事な事を一つ。
ヴィニエイラ様は最高に可愛い。それだけでDVDを買う価値があります。
以上!
十文字曳参(じゅうもんじ えいさん)
アニメ、マンガ、ノベル全般を愛する孤高の評論家。
作家、文筆家としても活躍する。
ぬこPの依頼で「ヲタクの評価」のコメンテーターに就任。
「CoTri(当チャンネル)」と「ヲタクの評価」のコラボ企画として、
不定期で色々な作品について語る予定。
ヲタクの評価(テスト運営中)
http://yuruwota.myplayers.jp/
十文字曳参 著
SDイラスト こたつねこ
企画 こたつねこ(ぬこP)
配信 みらい図書館/ゆるヲタ.jp
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大体同意やね
特に一話で打ち出したテーマが半分消化した今も全く生きてないのが致命的
ギアスやDTBみたいなアンチヒーローものは日常パートの裏でもきっちりやることやってたし
嫌いで批判してる訳では泣く、作品が好きだからこその批評と見受けるそして最後の文章まで概ね同意である。
批評してるのも、賛否してるのも、オマエラ同類じゃね?
あと、これってブログなんだから、個人的な意見でいいと思うぞ?
だいたい同意。作者だか制作陣だか知らんが、そういったとこからの声が表に出すぎ。一人の人間が幾つもの人形つかってやりたい劇をやってる感じ。ただ、一言物申したのなら、ファンからの反撃への防衛線張って媚入れるな。
>喫煙者の悪の側面だけを増幅し
この部分、よく3話批判に言われていますが、果たしてそうでしょうか?
3話では、むしろ喫煙者を弾圧するズヴィズダー側の身勝手さを強調し、延々と続く喫煙者VS非喫煙者の争いへの皮肉になっていると思います。特にマナーを守っている喫煙者に対する仕打ちや、喫煙者はもはや人間ではないから効かない爆弾なんかは、「やりすぎだろwww」という視聴者側によるツッコミありきなのは十分に明らかだと思いますが。
それが分からないのは製作者側が下手だからだ、という意見もありますが、僕は単純に見る側のリテラシー不足だと思っています。(確かに製作者側がとても上手だった、とは言いませんが、上記の意図を伝えるには十分な出来かと)
他の部分は概ね同意です。キャラも声優もいいけどイマイチ覇権を握れない感じのパンチ不足ですよね。
つまりみんなの意見をまとめると上の奴は勘違い批評家www
「製作サイド」や「メッセージ」とありますが、取材してるんでしょうか。
してないでしょうね、書いてないもの。
また、論拠となっているのが(評判も含めて)全て、画面から得た所感です。
もし仮に、万が一、十文字さんの知性や想像力が愛宕山ほどにうずたかいものであったとしても、
これでは感想文です。批評ではありません。
あるいは、よそで「製作サイド」の「メッセージ」が書かれているなら、引用すべきです。
批評という言葉を使う上での最低限のマナーです。
あーでも言ってる事、わかる。『面白そう』ではあるけど『面白い』訳ではないと思う。風呂敷って言ってるのはその事じゃないかな。
最後の一文で「駄目だこいつ・・・早くなんとかしないと・・・」と思いました
設定だけ非日常な日常系だな
ウィッチクラフトワークスとかも同じカテゴリ