小飼弾です。ブロマガをお届けいたします。

200 Any Questions OK

Q. 残業代は撤廃すべきか?

読者Aさん

弾さんこんばんわ。サービス残業に明け暮れる毎日です。正直転職したいのですが、上司の 「おまえの代わりはいくらでもいる」という言葉を聞くと転職できる自信がなくなりますし、 いままでサービスしてきた分ももちろんパアですし、それどころか辞めて仕事に穴を空けた分 弁償させられそうです。残業代ゼロ政策とはいいますが、僕にはどのみち縁がないものですし、 いっそ今貰っている連中も「ざまあみろ」という気持ちの方が強くこみ上げてきます。僕が 間違っているのは間違いないのですが、ならば僕はどうしたらよいのでしょう?

A. まずやっておくべきこと

とにもかくにも、明日(正確には翌営業日)にやるべきことを。

「カバチタレ!」というマンガがあります。大抵のブックオフで100円で入手できるはずです。 第一巻だけでかまいません。これの第一話どおりにしてみてください。いままで不当に 支払われなかった分のおちんぎんは回収できるはずです。

しかし、あさってから先一体どうしましょう?

読者Bさん

弾さんこんにちわ。残業代ゼロ政策がとりざたされていますが、もし残業代がなくなったら 弾さんのブロマガも読めなくなります。弾さんも一緒に反対してください。

おっと、これは板挟み。あっち立てばこっち立たず…私としてはどちらを支持したらよいのでしょう?

どちらも、支持しません。

残業代であれ最低時給アップであれベースアップ(の略が「ベア」だと知ったのは比較的最近でした) にせよ、「おちんぎんageて♡」という考えは、今後ますます正しくなくなるのですから。

スケールアップとスケールアウト

ここで、年収を二倍にしてみましょう。え?「非現実的」?2倍どころか10倍にした人も 現実にいらっしゃいますよ?「元の年収が100万弱とか」?いいえ、これからお話するのは、 100万円どころか1億円でも、もしかしたら1兆円成立する話です。

答えに行く前に、読者の皆さんには補題を一つ解いていただきましょうか。

時給1万円の「高給取り」と、秒速1円のロボットと、どちらが多く稼ぐでしょうか?