「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
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 今回は、2026年2月10日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2026年02月24日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2026-02-10配信のハイライト

  • 「アメリカ人の体重と燃料費」と「エプスティーンと陰謀論」
  • 「中道大敗」とその影響、海外と憲法
  • 「失われた半世紀」と「海外で働くには?」
  • 視聴者質問「経済政策のスタンスは?」「配信10年で変わったこと」
  • 「Google100年債の意味」と「細菌が結石を」
  • 「100倍に巨大化した細胞」と「自重の1万倍を支えるミウラ折り」

「アメリカ人の体重と燃料費」と「エプスティーンと陰謀論」

山路:すいません、開始時間がちょっと遅れてしまいまして、

小飼:はい。僕がいけない。

山路:なんかトラブルがあったようで、無事に着けてよかったということで。

小飼:ちょっと本日は30分ぐらい、30分は遅れてないか、普段はもう少し早く来てちゃんとブリーフィングとかして始めてるんですけど、今日は、

山路:ぶっつけ本番というね(笑)、

小飼:そうですね、

山路:今日、タイトルは衆院選2026っていうのを一番大きく持ってきたんですけど、

小飼:なんでそんなゲロいタイトルを持ってきてるんですか、

山路:じゃあ軽い話題から言っておきますか、

小飼:そうね(笑)、

山路:私的に軽い話題として、

小飼:軽い話題あるのか、

山路:アメリカの航空会社の話なんですけど。

小飼:本当に軽くですむ?

山路:軽い、しかもある意味本当に軽いという話ではありますね。

小飼:ほう、山路さんがそこまで言うのであれば。

山路:ここのところスライドが作られていない、じゃあリンクだけ出しますね、

小飼:あ、そうだ、

「髪が短い」(コメント)

小飼:っておっしゃってる方いますけれども、切ったのヒゲだけです(笑)、

山路:あ、そうですか(笑)。これだ、

小飼:ああ、あったあったあった、

山路:すげえ軽いニュースじゃないですか、いろんな意味で、

小飼:これ、そこまでアメリカ国民全体に行き渡るほど、行き渡ったの、オゼンピックとかマンジャロとか?

山路:まだそこまでのレベルにはなってなくて、けっこう高い薬ですもんね、それなりに毎月ずっと使い続けようと思ったら。なんか数万円ぐらい日本円でするじゃないですか、

小飼:当然飛行機というのは重すぎると飛べないので、乗客の体重というのは聞くのはとても失礼なので、だいたいどれくらいかなっていうのはちゃんとやってるんですよ。それは全世界の航空会社がやっていて、いちおうオフィシャルな数字というのはあるんです、何も考えなくて男性ならいくつ、女性ならいくつぐらいのがあるんですけれども。たぶん独自のやつもやってるとは思うんですけど、その一方で今は本当にeチケットの時代なので、そもそもチェックインしない。チェックインしないので、平均値というよりも、FCCがこれ使いなさいっていう数字をそのまま当てはめてる。たいていそれって実情より軽いんですよ(笑)、

山路:ありがちだなあ。

小飼:ありがちです。だから広告会社はその辺の余裕も見てちゃんとやってはいるんですけれども。

山路:だけど、それにしてもアメリカ人、太りすぎやろみたいな(笑)。

小飼:だからこれは本当に文明が起こした悲劇というのか、

山路:喜劇に近いところもある、

小飼:いや、だから食い物が悪い、一番悪いのは食い物なんだよね。次に運動しないことなんだよね。

山路:この記事によるとですね、アメリカ社会が1割減量すれば燃料費が1.5パーセント削減されると分析したという、この調査会社、

小飼:どこ?

山路:アメリカのジェフリーズって会社の分析らしいんですけど。これ、1.5パーセント重量を下がったら、航空機かなり燃料変わりますよね。

小飼:変わるね。

山路:だから、これによって航空、

小飼:1パーセント超えるっていうのはすごいsignificanceな。

山路:航空機燃料の費用は運営コストの2、3割なんですってね。

小飼:もっといくかもしれないな、だからそれはもう本当に原油価格にじかに連動みたいな形。そう、だから他のどんな要素よりもでかいんですよ、燃料価格っていうのは。

山路:それにしても、それが乗客の体重が影響するっていうのがまたね、

小飼:正しい、いや、だから、そういうことなんですよ。ちゃんと飛行機は物理学に従って飛んでるので。

山路:この1ガロン、4リットルあたりたとえば1セント燃料コストが変動したら、1四半期で数百万ドルぐらい変わってくるそうなんですよね(笑)。

小飼:いや、全部合わせれば数億ドルというのか、それで利益が出たり利益が吹っ飛んだりするという、ものすごいでかいファクターです。だから本当に乗員をリストラした、リストラしない、新しい飛行機を買わないって話してますけれども、そんなのよりぜんぜんでかいんです。

山路:航空会社の運賃ってけっこうギリギリみたいなところがあるんですかね、

小飼:昔は燃料サーチャージって単語すらなかったじゃないですか、いや、それだけ上がったんですよ。だから燃料サーチャージを導入することによって、ちゃんと運賃を反映させられるようになったんです。あれはけっこう航空会社の目線からするといい発明だったんですよ。

山路:しかもこの肥満減少薬の影響って、外食産業にも相当影響してるらしくて。アメリカの食事ってとにかく量多いじゃないですか、特に日本人にとっては。

小飼:デカいね。

山路:デカいですよね、一つのポーションが。それが最近はもっとちっちゃいのでくれっていうリクエストがすごい増えたらしいんですよ。

小飼:それはいいことだね。

山路:そこのところでスナック菓子とかの需要も減ってるとか、数値に表れて減ってきてるみたいなこともあるらしくて。

小飼:本当? って思うかもしれない、いや、そもそもキャフェテリアのメニューからしてもうダメなんだよね、

山路:ダメなんだ(笑)、なんかもうコークで、

小飼:キャフェテリアがダメなんだよね、

山路:コークでフライドポテト流し込むみたいな感じの、

小飼:日本だと地産地消の給食だからね、この差はでかいね。

山路:でもこれ、意外にアメリカの問題って、アメリカ人が痩せたら解決することってじつはめっちゃ多いんじゃないかみたいな(笑)、

小飼:そう、いや、でもこれは個人の取り組みだけではダメでしょ。本当に、子供を学校に通わせる、キャフェテリアのメニューがもう本当に『スーパーサイズ・ミー』のままっていうのは、もうこの段階でアウトなんですよ。

山路:ある意味、児童虐待ですよね。

小飼:その通り。なんですけども、今のアメリカは国単位の教育行政というのすらなくて、ましてや食育なんてどこの国の話? なんですよ。

山路:それにあと医療費がじつはけっこうこれで助かるところもあるんじゃないか、

小飼:でしょうね、

山路:特にアメリカって医療保険なくて、それに苦しんでる人もいるけども、糖尿病とか減ってきたらだいぶそれでその辺のところも和らぐんじゃないのか、

小飼:スーパーサイズは医療費もスーパーサイズにしちゃうので、

山路:これはけっこういいニュースかなと、良くて、しかも軽いニュースじゃないですかと(笑)、

小飼:いや、重いじゃん、じつは、

山路:影響はね(笑)、

小飼:だって一番医療費使ってる国よ。いや、だからこれはじつは一番重い(笑)、一番重い。

山路:まあまあちょっと明るめの、

小飼:ただその一方であの国の厚生大臣というのか、厚生長官って誰でしたっけ、

山路:あのジュニア、なんかあれほどのバカなジュニアも、

小飼:そうなんだよ、だから、

山路:今麻疹がアメリカ中で蔓延しとるというニュースが出てましたけどね。

小飼:いや、本当に、これって意外と日本語に訳しにくい言葉でものすごい英語ではよく出てくるフレーズなんですけれども、ああいうのをWhat a shameと言います、

山路:なんという恥、という、

小飼:いや、だから「恥を知れ」なんですけれども。日本語じゃ時代劇レベルじゃないですか、こういうセリフが出てくるのは。英語ではけっこう使う機会が大きいんですよね。

山路:しかしこの麻疹、子供の時につまり重症化した人って相当後にダメージ食らう人も何パーセントかでは絶対出てきますよね。

小飼:measlesはね、デカいね、

山路:大きくなってからも麻疹の影響って、麻疹にかかったらまたそれですごい影響あるじゃないですか、

小飼:(コメントを見ながら)はいはい、日本でも中年向けに抗体検査してるので、もし自分が該当するんじゃないかなっていうふうにいったら、気軽に聞いてみてください。もし該当するのであれば、無料で受けられますから。

山路:ああ、そうですか、大人になってからも、

小飼:はい、大人になってからも。というのか大人対象なので。僕も受けました。僕はちゃんと抗体があるということで。

山路:私はワクチン受けてないかもな、麻疹にかかったことはあるけど、

小飼:それでもいいの、ちゃんと抗体があるかどうかなので、かかったことがあってもそれを忘れちゃうよね、

山路:抗体がなくなっている場合もありますしね、

小飼:そうそう。

山路:そうか、これはちょっと本当に聞いとかんといかんですね。

小飼:恐ろしい、免疫をザップするっていうのは恐ろしいやつだよね。

「MRワクチン最近見た」(コメント)

山路:そうか、MRワクチンには麻疹のやつも入ってんでしたっけ? 3種類ぐらい入ったやつありましたよね、あれはおたふく風邪となんだったか、

小飼:おたふくはなくなったんですよ、日本では3種じゃなくて2種になったんです、これ有名な話なんですけど、

山路:そうか、でもいずれにしてもちょっとチェックしておいたほうが皆さん、良さそうですね。

小飼:おたふく外すっていうのはかなりアホなんですけれどもね。

山路:そんなにコスト変わるわけでもないんじゃないのとか思うんだけど、そうでもないのかな。

小飼:そうか、MRのMがmeaslesで、Rがrubellaか、だから、2種混合ですね、

山路:じゃあ麻疹のやつ、私打ってるかな、

小飼:はい、MR打ってるんであれば大丈夫なはず、

山路:良かった良かった、

小飼:Mはmeaslesなので、

「麻疹は特定の世代の男性が打たれてないんだよね」(コメント)

山路:ああ、そうなのか、

小飼:そうそうそう、だから子供の病気だし、子供のうちにかかっとけというふうに言われて、僕もたぶん予防接種はしてないんじゃないかな。たぶん、ガキの頃に知らない間にかかってというやつじゃないですかね。おたふくもそうです、明らかに打ってないです。Mはわかんないけど、Rは明らかに。

山路:せっかく明るいアメリカのニュースだったところなんで申し訳ないですけど、アメリカのちょっと嫌なニュースもついでに続けていってみましょうか(笑)。

小飼:いや、だからこれはもうずっとだからね(笑)。エプスティーンですね、これ、また表記の揺れが出てきたんです、アメリカでも最初みんなエプスタインって言ってたんでだけども、今ではエプスティーンになりましたね。

山路:ビル・ゲイツがまぁ奥さんから、がっかりだわーって、

小飼:あああ、あれは何、凄い、embarrassingなニュースでしたね、

山路:もうその影響の広がり方っていうのが、

小飼:プライドとかっていうのではなくって、いや、こういうハニートラップに引っかかるんだなぁと、いうすげーよなぁ、ロシアンカによりによって梅毒を移されているというのは。でメリンダにもうつしちゃったかもしれないというのは、これは、これは、これは。

山路:まぁこれはただまだビル・ゲイツ自身は否定してますけどね、そういうことっていうのは。

小飼:いやー、でもこれだろう。

山路:あとイギリス、スターマー首相が、要はイギリスの労働党の重鎮がこのエプスティーンと関わりがあったっていう、そいつを任命したってことでめちゃめちゃ責められて、

小飼:しかも米国大使にしちゃったんだよね。

山路:さらにノルウェーでは元首相か、元首相がなんか関係してたんじゃねえかとか、

小飼:いや、でもこれ、エプスティーンってべつにエスタブリッシュメントではないんですよね、もともと金持ちの階層にいたわけではなくて、成り上がりであそこまで行ったっていうのはなかなかすごい。

山路:そこのところでじつはロシアと繋がりがエプスティーンね、あったんじゃないかというこの疑惑も出てて、

小飼:いや、だからそれも含めて。

山路:今回のエプスティーン文書の公開って、非常にこれがもしも、

小飼:にしてもなんでエプスティーンなんだろう、普通、あそこのSTEINって書くところはスタインって読むんですよね、英語圏でアインスタインですとかね、バーンスタインですとかね。なぜかエプスティーンなんですね。まあでも、そういう固有名詞というのは固有名詞なので。

山路:さらに、そういうのと関係なさそうなノーム・チョムスキー、

小飼:(コメントを見ながら)後流悟十三さんは十三であって、サーティーンではないんですよね(笑)。

山路:そのエプスティーン文書に名前が出てきた人、ノーム・チョムスキーまで名前が出てきた、

小飼:そうなんですよ。

山路:ただ広報やってる奥さんの話によると、エプスティーンってすげえ文化人とか、そういうとこにもどんどんアクセスを持ってきた、

小飼:日本も無縁じゃないですからね、もうすでにJoiは何度も名前が出てきてますからね。これ、覚えておいてください。

山路:これ意図的かどうかわかんないんですけど、今回のエプスティーン文書の巧妙なところって、完全に裏が取れたものとかだけじゃなくて、全部混ぜこぜで公開してるじゃないですか。

小飼:混ぜこぜじゃなくて、混ぜない、で公開してるの。

山路:混ぜないで、か。

小飼:そうそうそう、だからとにかくファイルにあるものをそのままぶちまけてるの、だからそこがポイントなの。

山路:これって逆に、罪ある人が言い訳しやすい状況でもないですかっていう、逆に。

小飼:どういうこと?

山路:たとえば名前が上がってて、明確に有罪じゃないみたいな、罪を犯してもない人が言い訳しやすいふうになってない?

小飼:じゃあ言い訳するのであれば、どこからアリバイを持ってくるのかな、

山路:それが難しいでしょ、

小飼:だから結局アリバイを出せるかどうかだね。エプスティーン文書にお前の名前あるけど、この時あんた何してましたって言われた時に。いやー、だからそんなヤリ島になんか行ってませんよっていう。だから、確たる証拠をあげられるか。

山路:いやー、なんか予想以上にでも広がってますよね、

小飼:すごいね、ものすごいやり手だったんだね。で、ヤリ島に行った人たちの多彩なこと、チョムスキー含めね。

山路:マーヴィン・ミンスキーとかも、

小飼:ミンスキーも行ってましたね。(コメントを見ながら)あ、Joiは何度も会ったことあるよ(笑)。いやー、Joiもやり手なので。

「エプスタインの不審死はロシアっぽいかも」(コメント)

小飼:あ、そうかもしれないね。じつはアメリカにはソ連の時代から、いやもっと前かな、それこそ宮廷ロシアの時代からスパイはいっぱい入ってて、一番人気の亡命先じゃないですか。なので、だからけっこう暗殺部隊を送り込んでて。まぁでもアメリカで暗殺されたというのは、意外と有名になってない、それはアメリカの当局の失敗なので、だからあまり多く言われないのかもしれない(笑)、でも有名なところだと、トロツキーがメキシコで暗殺されているというのがありますよね。

山路:ありますね。

小飼:もう一つ、明らかにアメリカで何度も暗殺されかけて、それを逃れたという人には、ベレンコという人がいます。ミグ25を函館空港まで持ってきた人です。

山路:持ってきたっていうかね(笑)、

小飼:持ってきたというのか。当然アメリカに亡命したわけですけれども、その後も何度も暗殺されかけて。アメリカに亡命した時には亡命とも同時にFederal Witness Protection Programっていう、なんて言えばいい、証人保護プログラムですか、で、それでもう別のアイデンティティを与えられたにも関わらず、ちゃんとKGBはそれを調べて。だから何度も暗殺されかけてますね、ベレンコ。

山路:今回のエプスティーンの事件文書の公開で、陰謀論のまた何かいいタネを追加した感じになってますね。

小飼:そうですね。そうなんですけど、やっぱりなんでここまでデカく取り上げられてるかって言ったら、ロリータ島ですね。単なるヤリ島じゃなくてロリータ島という言い方をしてますね。

山路:英語圏のメディアでは、

小飼:英語圏のメディアでは。要は未成年をそこに配置してやらせまくったというか。

山路:本当にフィクションである、フィクションそのものじゃないですか、三流スパイアクション(笑)、

小飼:ノンフィクションなんですよ。だから、あれが現実なんです。ああいう現実があったからこそ、たぶんフィクションも書けるんでしょうね。本当にもうあれこそ事実は小説より奇なりというか。

山路:それこそこれから為政者、そういう上流階級とかあるいはそういう支配階級と思われる人がなんかいいこと言っても、すぐ疑われちゃうってことにならないですか、結局お前ら、ああいうことやってるんだろうって、

小飼:それはなるでしょ。それはなるし、そういうのを見越したかどうかはわかんないけれども、早めに王室の権力と財力を縮小してたっていうところ、国っていうのは先見の明があるって言っていいんじゃないですか。