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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
　岡田斗司夫の解決！ズバっと　2016/05/02
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おはよう！　岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「どうしてアニメの視聴率は重要なんですか？」（後編）

　どうしてアニメの視聴率が、なぜ重要なんですか？
　『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』が、視聴率が低視聴率です。
　製作側がリアルタイム視聴を呼びかけています。
　公式サイトで1週間無料配信もあり、わざわざテレビで見る必要がありません。
　録画率が高く、プラモデルも売れてると聞くので、宣伝が失敗しているわけではないと思います。
　低視聴率だと、何が問題なのでしょうか？
 
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（前号からの続き）

　テレビ局としては、全体の放送料が上がらないと儲からない。
　それぐらいテレビ局は金がかかる構造になっているんだ。
　それでも大儲けしているから、僕らはテレビ局に同情しなくてもいいんだけどね。


■スポンサーは実際の視聴者数で判断する

　視聴率がいいテレビ局は、深夜であっても1分間で1千万円の放送料を取れる。
　ゴールデンタイムなら、1分間で1億円を取る場合もある。
　
　それに比べて、すべての番組の視聴率が低いテレビ局は、どの時間帯でも1分間で500万円ぐらいしか取れないことになっている。

　なのでテレビ局の人は視聴率をすごく大事にする。
　なぜなら、CM枠にスポンサーを出すような宝くじや競馬やパチンコの会社は、「実際に何人が見てるのか？」によって、放送料を払うから。
　
　「おそ松さんだからCMを入れたい」という変なスポンサーは、A応P公式PVのCMぐらいしかない。
　CMを出すスポンサーのほとんどは、「高い視聴率の時間帯に放送するからこそ、商品の宣伝になる」「我々のアイデアの宣伝になる」と考える。

　そんな理由でアニメの視聴率は重要なんだ。

■テレビ放送にこだわる理由がある

　『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のように、DVDや関連商品が売れていても、テレビの視聴率が悪ければ、 差し替えられてしまう。
　その時間帯から、番組が追い出されてしまいもする。
　
　「テレビでオンエアするのはやめて、次はDVDだけでやろうか」と言われてしまうわけだ。
　それを言われると、“多数の人に無料で見てもらえる”というテレビの利点がなくなる。

　「全部ネットでやればいいじゃん！」と言っても、ネットだけで成り立つなら、ジブリもサンライズもガイナックスも京都アニメも、とっくにネットアニメだけの放送にしているはずだよ。

　それぞれ有力なアニメを作っている会社が、いまだに劇場やテレビ放送にこだわっている。
　それは、それなりの理由があるんだよ。
　そう思ってください。


【まとめ】
　視聴率が高ければ、1分間のCMで1億円の放送料が取れたりします。
　逆に視聴率が下がれば、放送料もどんどん下がっていきます。
　スポンサーは、実際に何人が番組を見てるのかで放送料を払うから、視聴率は重要なんです。