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おはようございます。
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連載第31回「スイッチ業界ではエイリアンは定番だぞ」
これは別にオタクに限った事じゃない。
例えばファッションなヤツは、俳優の服ばかり観ている。
シャツや、帽子のかぶり方や、腕時計や、髪型に注目しているのだ。
キャラの動き、爆発の煙、ロボットの巨大感。
肝心のストーリーよりそっちが大事か。
スイッチはいい。
押されるための存在という、その邪心のない機能美!
銃器やナイフなんかよりずっとハードボイルドだ。
押したら光るスイッチ。
全天候用のゴムカバー付きスイッチ。
金属製の切り替えスイッチ。
非常用の透明プラスチックカバーを跳ね上げて、押し込むようにして使うスイッチ。
右腕でつかんで半ひねりし、押し下げるスイッチ。
必殺技の名前を叫びながら入れるスイッチ。
デジタル制御で動きが増幅されるため、前後左右に五ミリしか動かない高性能戦闘機の操縦レバー。
ラジコン送信機についているプロポーショナルスティックのアナログレバーのゼロ位置を修正するトルク補正ダイヤル。
東宝映画「惑星大戦争」で、押すと右横にあるランプ群がピカピカ光ってくれるレーザー光線発射ボタン・・・
本日は御静聴、誠にありがとうございました。