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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2016/07/18
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おはようございます。

今日は朝日新聞2010年1月23日の『悩みのるつぼ』から、セレクトしてお届けします。

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相談文「“スキ”ある女しかモテない」

 33歳の会社員女性です。
 岡田さんにおうかがいしたいのですが、「スキ」って何ですか。
 女として「スキがない」ってどういうことなんですか。
 面白みがないということ、色気がないこと、性的魅力がない、ということでしょうか。

 客観的に見て、わたしは容姿もかなりのレベルだと思うのですが、全然モテません。
 仕事もきちんとして周囲から評価され、他人のミスもカバーしたり、思いやりややさしさもあるほうだと思います。

 ただ、恋愛に関しては、恋人候補になる男性が現れても、関係を深めることができず、うまくいきません。
 んなことがずっと続いてきました。
 20代で別れた男性に昔、「君はスキがない、なんとなくかわいくない」と言われました。

 そのことがずっと気になり、考えてきましたが、「スキがある」とは結局、「すぐセックスできそうな雰囲気があるする」ということではないかと思えてなりません。
 そういう人なら、男性も、恋人にするには心配で、遊び相手として軽くみるのではと思うのですが、周囲を見渡すと、そういう女性が現実にはモテて、結婚して幸せそうだし、しかも、既婚なのにまだモテていて正直、悔しいです。

 「スキがある」とは、フェロモンですか?
 天性のものですか?
 スキがない女に恋愛はできませんか?

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岡田斗司夫の回答文

 「スキってなに?」
 そんなノンキな話をしている場合ではありません。
 たとえ美人でも30過ぎてからモテるのは戦略次第です。

 モテるとはなにか?
 「素敵な男性が次々と言い寄ってくる状態」というのは大間違い。
 「男に自分を口説かせるようにしむける行動の成果」がモテです。
 「待ち」ではなく「攻め」
 自分から積極的に話しかけましょう。

 相手は「見た目が標準以下」の男です。
 中身も外身もいい男はモテるので女性を選び放題。
 選べる立場の男は、高確率で若い女性をチョイスします。

 見かけのせいでモテないけど、中身の良い男はいくらでもいます。
 どんどん話しかけ、食事やお酒、映画にも誘いましょう。
 そうすれば、絶対に相手からアプローチがあります。

 ただし、ここで恋人にならず踏みとどまる事。
 友達以上、恋人未満をキープしてください。
 そういう男性を三人以上、作りましょう。

 おぼえておいてください。
 この状態が「30独身女にとってのモテ」です。
 
 この彼氏未満の「三人枠」、常に新規開拓を続け、より良い人があらわれたらチェンジします。
 この作業を一年続ければ、あなたの恋愛スキルは劇的に上昇します。
 
 スタート時点から数回チェンジすれば男性のレベルもそれなりの水準に落ち着くはず。
 これまで「対象外」と思っていた男性と会話や食事することは、あなたの男性観や恋愛観を大きく育てます。
 「男の中身を見る目」もつくので、選択肢も増えているでしょう。

 周囲に素敵な男性が複数いて、あなたと付き合いたいと願っている。
 これを他人が見れば「モテモテだ」と言うわけです。
 ただし、きれいに付き合い、きれいに別れるよう気をつけて。

 注意点は三つ。
 「肉体関係をもたない」
 「デート費用は割り勘」
 「不倫しない」

 周囲に「これが恋だ!という決め手がまだ見つからなくて」とボヤくのも忘れずに。
 
 相手の男性に悪い、と思う必要はありません。
 現在、男性は深刻なモテ格差に悩んでいます。
 モテない男にとって「恋愛できた」というのは得難い経験です。

 つらい時、自信を失くした時に思い出し、何度も元気を取り戻せる「思い出」が彼を「いい男」に磨くのです。

 モテるようになった一年後、この記事を読みなおしてみましょう。
 もう「スキってなに?」とか、どうでもよくなってますよ(笑)


以上、朝日新聞『悩みのるつぼ』よりお届けしました。