この間、オノ・ナツメの『COPPERS(カッパーズ)』という、漫画をKindleで買ったんだ。
ニューヨークの警察を舞台にしたお話。
だけど、すごく面白いから、紙の単行本も買っちゃったんだよね(笑)
面白い漫画って、やっぱり紙で見ないと“本当のもの”を味わった気になれなくてさ。
「紙より電子の方が便利じゃん」って言われると、確かに便利だとは思うよ。
それはもう、どこに行っても見れるからさ。
オノ・ナツメの本なんて、いつもカバンに入れているワケがない。
だけどiPadを一つ入れておけば、世界中のどこででも漫画が見れる。
でも、それで面白かったら、Kindleで読むのを途中でやめちゃうんだ。
Amazonに行ってクリックをして、紙の単行本を手に入れて、それを読んじゃう。
やっぱり、そっちの楽しみの方が、自分に合ってるんだろうね。
自分の書いた本は「サインのため」って割り切ってるから、紙だろうが電子だろうが気にしないんだけどさ。
漫画って、作者が絶対に見開きのページ割りとかを考えているじゃん。
だから「こんな呼吸で読んで欲しい」っていうのが分かる。
それを電子本とか携帯のタイミングで読んじゃうと、あきらかに送り手の意図と違ってしまう。
まるで変な位置でCMに入るテレビの洋画劇場を見ている気になっちゃうんだ(笑)
別に、そんな程度でもいい漫画もあるんだよ。
だけど、気に入った作品は紙の単行本で読んじゃうな。
見開き表示で見るためには、最低でもA4サイズで見開きが出来るタブレットが無いとしんどいと思うんだけど、そんなことも無いでしょうかね。
小説が紙である利点は特に無いと思うけど、一瞬でページを戻れるところかな。
Kindleにしても、タブレットにしても、戻る時って画面をタッチして、下のボリュームみたいなスライダーを出して、そこに○○ページってやらなきゃいけないじゃん。
それをしたら一瞬で飛ぶんだけど、そうじゃなくてさ、「なんとなく、こんな所があったはず」とか「伏線がここにあったはず」って戻る時に、紙のほうが便利なんだよね。
ただし夜の車の中とかだったら、明かりがないと読めない。
そういう時は、タブレットの方が便利なんだけどね。
今のところは「確かに小説とか文章は電子本の方がいいかな」と、チラッと思っているぐらいです。