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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2016/10/31
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おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、普通のロボットとは、ちょっと違う感じのロボットの話をしたいと思います。

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「介護ロボット『ROBEAR(ロベアー)』とアメリカ軍事用ドローンの事情」

 介護ロボット『ROBEAR(ロベアー)』というのがあります。
 顔がクマのクマ型介護ロボットなんですね。

 このロボットは老人介護とか障害者介護で、主にベットから車椅子への移動に使われます。

 1人の介護士は、だいたい40回くらい移動させているそうで、すごい腰に負担がかかるんです。

 介護仕事に腰は消耗品。
 腰が痛むまで仕事をしてるんですね。

 「なんでクマなの?」という突っ込みがあります。 
 だけど、これを導入する家の奥様の気持ちになってください。

 きれいな女の人が家の中で動いていて、家族の感情が動いてしまったらどうですか?
 まあそれは冗談ですけど(笑)。

 本当の理由は、頭に人間の顔がついてたら、夜に怖いからだそうです。

 なのでクマということにしておけば、このサイズのものが家の中にあっても、そんなに怖くない。

 足も昔のロボットみたいに無理やり歩かせることを諦めてる。
 車輪型で安定させることで、介護が現実的になってるんです。

 でも、ちょっと前までと違いましたよね。

 介護用ロボットとして報道に出てたのは、神奈川工科大学が作った「介護用パワーアシストスーツ」ってヤツなんです。
 今でもこの開発は続いてるんですけど、正直に言って難しい。

 だからベアみたいな寸胴型で、腕とか腰の部分だけ動くロボットがでてきた。
 何が難しいかって、パワーアシストスーツってのは、電動自転車と同じなんです。

 電動自転車もペダルを踏み込んでからパワーがでるまで、0.3秒くらい時間差がありますよね。
 下手をしたら1秒くらい時間差があります。

 介護の人が人間を持ち上げるときに、腰にぜんぶ負担がかかってしまいます。
 そうすると、腰の負担を軽減するために、下半身もパワーアシストする必要があるんですね。

 その時に重心が狂って足を踏み変えたくても、その時間差のせいですっ転んでしまう。

 車輪型だったら、別に大丈夫なんだ。
 だけどパワーアシストの場合は0.3秒っていう時間のズレが致命的で、なかな実用化しない。

 あと装着に10分くらいかかる。
 その人間の体型に合わせるとか慣れが必要で、意外と操作が難しいそうなんです。

 なので、なかなかこっちの世界のロボットは進んでません。


 軍事の世界では、ロボットについて『CIAの秘密戦争』という本があります。

 今、アメリカはドローンをイスラム国の勢力圏内に、24時間ずっと飛ばしている。
 それで、指名手配のテロリスのデータが入力されてるんですね。

 それらしい人を見つけたらロックオンして、すぐに操縦者に教える。

 ドローンを飛ばしてるのは、カリフォルニアの郊外。
 そこにある駐車場に、無限にトレーラーみたいなものが並んでいる。

 兵隊たちは一日に三交代でそのトレーラーに出勤するんです。

 トレーラーに入ると、ドローンがイスラム国圏内を自動で飛ぶ。
 テロリストを見つける。
 その画像をロックオンして「本物だ!」となったら、ここで射撃するかどうかの判断を自分がするんですね。

 ドローンが自動で射撃をするんじゃないんです。
 あくまで人間が銃を発射して、テロリストを撃ち殺す。

 これを一年以上も前からアメリカはやってるそうです。

 これが兵隊に、すごいストレスになってきてる。
 社会問題にもなってるんですね。

 ロボットの兵隊って、アメリカ人には抵抗があるんです。

 空軍のドローン飛行機も、あくまで射撃するのは人間。
 キリスト教圏は、ロボットを作って人を殺すのに、すごい抵抗があるんですよ。

 なのでロボットの兵隊はなかなか生まれにくい。
 キリスト教圏の軍は、非人間型のロボットを開発してしまうんです。


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