第46第大統領になるトランプですけど、実はまだ、どうなるかわからないんですね。
12月19日に選挙人による投票があります。
このあいだ行ったのは、選挙人を選ぶ選挙なんです。
アメリカには500人くらいの選挙人がいて、そいつらが各州ごとにトランプかヒラリーに投票する。
実際に選挙の投票に行く人は、ヒラリーとか民主党に投票するんですけどね。
その結果、たとえばカリフォルニア州だったら55人、ワイオミング州だったら3人。
それくらいの投票人の人数があてがわれていて、そいつらが実際に投票するわけですよ
その投票人が、ギリギリになって気が変わることがあるわけです。
それが本当に歴史上あったのか知らないんですけど、可能性としてあるらしいんですよ。
マイケル・ムーアが『Michael Moore in Trumpland(マイケル・ムーア・イン・トランプランド)』という映画を撮って「トランプを大統領にしてはいけない!」という運動をしていたんですね。
今、アメリカのトランプタワーの目の前で、暴動みたいなデモやってるんですけどね。
「俺たちがやってるデモは無駄じゃない! 意味があるんだ!
12月19日に投票人投票がある!
その時に、ひとりでも多くトランプに投票するヤツの気を変えるんだ!
共和党支持と言ってるヤツの気を変えて、民主党支持に変えさせるんだ!」
そんな事をスマホから生中継をしながら、一生懸命にアジってるわけですね。
そんなふうにトランプタワー前だけでなく、アメリカ中で、暴動に近いデモが起きている。
俺は「制御された暴動」と呼んでるんですけどね。
考えてみれば、おかしな話ですよね。
だって、自分たちで選んだ大統領なんですよ。
自分たちで民主的に行った選挙、民主的な投票なんですよ。
発展途上国で、選挙の結果に暴動が起こるという事はあります。
でも、その暴動っていうのは、選挙が民主的でなかったとか、選挙妨害があったとかなんです。
インチキがあった。
まやかしがあった。
立候補しようとして、させてもらえなかった。
発展途上国では、そんな理由でデモが起こるんですよ。
ここまで完全な報道とか選挙の体制がありながら、なんでアメリカ国民は納得してないの?
君たちは発展途上国以下なの?
民主主義、三権分立を唯一完全にやってる国じゃないの?
そんな疑問があるわけなんです。
負けた方が得票数が多いのも、初めてでもなんでもないんですよ。
たとえばブッシュ対ゴアの時なんて、明らかに票操作みたいなことがあって、おかしかった。
でもブッシュが勝った瞬間に、ゴア側の「おかしいんじゃないか」という訴えかけは、一瞬でなくなった。
アメリカ人は勝ったヤツが大好きな国民だから、一瞬でなくなった。
歴史上最大の接戦でもなかったはず。
もっと接戦した選挙もあったはずなのに、これまでデモなんて起こってなかった。
今さらなんで、ここまで投票の結果がでてるのに、アメリカ国民は納得してないのか?
つまり、「民主国家」って概念そのものにNGが出てるんじゃないか。
そう僕は見てるんです。