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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2016/12/05
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おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は『君の名は。』が終わらせてしまった邦画のジャンルについて語ります。

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「 『君の名は。』がもたらしたもの。邦画ドル箱、青春映画の終焉」

 『君の名は』の影響で、青春ドラマ変わっちゃったよ。

 恋愛もの映画 『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』
 あの手の作品が、ものすごい色あせて見えちゃう。

 青春映画ものって、邦画のドル箱なんだよ。
 ものすごい売れてる役者さんを持ってきたら、成立するはずだった。

 『君の名は』は、言い方は悪いけど、普通の人が知らないような監督やスタッフが作ったアニメなんだ。
 それも絵としては、ベタなアニメだよ。
 本来はヒットするアニメじゃなかった。

 ところが、「お話が面白くて背景がキレイなら、そこに役者の顔なんてパワーは、いらないんだ」と、みんなに分からせてしまった。

 逆に役者の顔のパワーがいるのは、テレビドラマの方なんだよ。

 誰でも無料で見れて、毎週みれるコンテンツみたいなものは、役者さんの顔とか動きとかが役立つ訴求力を持つ。

 逆に劇場まで行って金を払う、1回限りの勝負である劇場の映画・アニメみたいな作品は、確実にみんなが満足するような、クオリティが優先される。

 その「満足をもらえるクオリティ」という意味では、邦画は完全にアニメの下になっちゃった。

 アニメは安全だから見に行けるんだけど、邦画は俳優さんのファンしか見にきてない。

 その映画の点数を『ぴあ』とか『映画ドットコム』とかで見ても、映画のファンの感想が「役者の○○さんが素敵だった」とか、「あそこで泣きました」とかばかりだから、映画レビューも機能しなくなってる。

 ようするに「青春恋愛モノ」という映画ジャンルを、『君の名は。』ひと作品が、終わらせてしまったんだよ。

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