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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2016/12/15
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おはよう! 岡田斗司夫です。

DMMラウンジでは、岡田斗司夫の「ここでしか聞けない話」が盛りだくさんです。
原則は非公開のため、よそでは言えないナイショ話や、ある人の批評が展開されることもあります。

今日はオフ会の参加者からの質問と、その回答をお届けします。
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■参加者より質問■

 「“映画”と“動画”との違いって何ですか?」



■岡田斗司夫の回答■

 それは“自動車”と“スポーツカー”との違いみたいなものです。
 片方が片方に含まれる関係かな。

 まあ、そういう「国語辞書的な定義」を聞いてるのではないだろうから、もっとざっくり言います。

 “映画”っていうのは、お金を取って、暗い部屋に人を閉じ込めて、見せて、クチコミとかで
「おもしろい」といってもらって、広がっていく。

 そういうビジネスのことを“映画”って言う。

 “動画”は、そういう目的と違うんだよね。
 「ひとつの画面を、何人かで見る」ということを考えてない。

 どちらかっていうと、ひとりで見て、長くても数分で終わるようなものを、映像業界では“動画”という。

 だから動画をまとめて編集したら、映画にすることもできる。
 でも、最初から撮り方がちがう。

 映画はスクリーンでかけたら、かなり大きい画面に小さい人物が写る。
 その人物の表情が変わるってシーンも作れる。

 でも動画の場合は、たいていスマホで見るからバストショットくらいが限度。
 全身ショットの時は、表情の変化とかはあまり考えない。

 なので、動画の方が撮るのは簡単かな。
 あまり照明とか考えなくていいし。

 でも映画の場合は、長い時間、暗い部屋に人を閉じ込めるから、10秒くらい人を退屈させたらダメ。
 アウト。
 だから作り方がちょっと違う。

 映画は人に見せて、金を取るもの。
 だから、「自分が見たいものを作りたい」っていうとハードル高くなる。

 つまり、ラーメン屋が「こういうラーメン作ったら客が来るぞ」と思って作ったら成功しやすいけど、「こんなラーメンを自分が食べたい」となったら、コスト考えないから商業的な成功がどんどん難しくなっていく。

 おまけに「こんな映像が見たい」というのは、1発目ではほぼ成功しない。
 5回くらい繰り返したら、ちょっと手が届いてきた…という感じ。

 ということは、5回連続で儲けなかったら、チャンスがない。

 なので映画を作りたければ、「売れる物」を作りましょう(笑)。


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