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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/01/11
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。


今回の記事はニコ生ゼミ1月1日分より一部抜粋しました。

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「岡田さんの映画の解説が聞きたいです」

 岡田さんの映画の感想・解説が楽しみです。
 最近は岡田さんの一人語りの映画の話が聞けなくて残念です。
 
 最近ですと『ファンタスティック・ビースト』がどうダメだったのか聞いてみたかったです。
 
 それもゲストに合わせるような形じゃなくて、岡田さんにじっくり語っていただきたいです。
 
 岡田さんの映画解説を聞いて、公開中の映画を見に行くかを決める事も多いので、よろしくお願いします。
 
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 やっぱりこの問題だよなぁ(笑)。
 というわけで『ファンタスティック・ビースト』の話をしてみます。

 まずスキャマンダーっていう主人公の動機が、よく分からないんだよね。

 20世紀初頭のアメリカの見せ方はカッコ良いんだけども、それを言うなら『ゴッドファーザーpart2』の方がぜんぜん良いし。

 ただ、テレビとかでは「ファンタスティック・ビーストがすごくヒットしてて人気がある!」みたいな書き方してるでしょ。

 あれは本当だと思うんです。

 『ハリー・ポッター』で納得できる人だったら、たぶん納得できる作品だと思うんですよ。

 僕は『ハリー・ポッター』の映画というかお話の作り方に、途中からどうにもならない物足りなさを感じてた。

 つまり「スリザリン寮って、なんで存在するのよ?」ってことです。

 狡くて人を裏切る事がお互いの合言葉みたいなスリザリン寮に、入りたがるヤツがいるハズないじゃん。 

 根本的にハリー・ポッターの世界観が持っている「良いヤツは良い。悪いヤツは悪い。狡いヤツは狡い。」っていう、この頭の悪さが僕にはきつい。

 「2時間ドラマか!」 「崖の上で告白か!」みたいな頭の悪さが、今回のファンタスティック・ビーストにもプンプンあったんですよ。

 「頭は悪いけど、絵は凄い」っていうね。

 それも『トランスフォーマー』だったら、かえって見れるんだよ。

 「宇宙から、でっかいロボットがやって来ましたよ!えらい事ですね!」
 そんなのだったらいいんです。
 
 だけどファンタスティック・ビーストみたいに、変に20世紀初頭のアメリカを出して、文学性みたいなのを出すと、もうね。

 僕は「最近こういうのはもう、いいですから。」って気持ちになっています。
 なので、あまりオススメはしません。


【まとめ】
『ファンタスティック・ビースト』は物足りないのでオススメしません。
ですが『ハリー・ポッター』で納得できる人なら、納得できると思います。


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いかがでしたか?

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