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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「『北の国から』は、『君の名は。』のおかげでアニメで復活するかもしれない!?」
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「『北の国から』は、『君の名は。』のおかげでアニメで復活するかもしれない!?」

2017-02-08 06:00
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    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/02/08
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    おはよう! 岡田斗司夫です。
    今回は、『北の国から』の脚本家の倉本聰(くらもとそう )のインタビューと絡めて、二次元アニメの復活について語ります。


    今回の記事はニコ生ゼミ1月29日分(#163)より一部抜粋しました。

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    「『北の国から』は、『君の名は。』のおかげでアニメで復活するかもしれない!?」


     深夜にテレビ見てたら、倉本聰(くらもとそう )が出てたんだよね。

     倉本聰というのはドラマ『北の国から』」の脚本家で、テレビ界では有名な重鎮。
     『富良野塾』という脚本家や俳優の養成施設をやっていて、そこから演技派の役者さんがいっぱい出てきた、すごい影響力のあるおじさんなんだ。

     その倉本聰がインタビューを受けてた。
     
     「これから新しい『北の国から』を作るつもりあるのか?」という話になった。
     『北の国から』は終わってからもう10年以上経ってるんだよね。

     僕は、それにはあまり興味がなかったんだけど、インタビュアーがいきなり「『君の名は。』を見ましたか?」と聞いたんだ。

     そしたら倉本聰が生き返ったように「見たよ。すごいね」と、『君の名は。』をめちゃくちゃ誉めだしたんだよね。

     「あれができるんだったら」
     「あんな新しいことが出来るのだったら」って。

     そしたらインタビュアーもノッてきて「じゃあ、倉本さん。次はアニメじゃないですか?」と聞いたら「そうなんだよ。俺も考えてるんだよ」って言ったんだ。

     あの『北の国から』って五郎が最後に蛍と純に残す言葉・遺言みたいなのがあるんだよね。
     それが富良野に行くと、石碑になってるらしいんだ。

     倉本聰には見せたい絵があった。
     『北の国から』を本当はいつまでも作り続けたかった。
     でも、色んな事情があって作れない。

     でも『君の名は。』を見た時に、「アーッ!」と思ったと思うんだよね。

     アニメだったら、役者さんがスキャンダルを起こさないし、歳を取らない。
     でも一番大きいのは、富良野の美しい風景というのを撮るのに、テレビドラマでは限界を感じてたんじゃないかな。

     『君の名は。』で何が一番面白くて新しかったのかというと、普通の風景をものすごく美しく、きれいに撮ってるということ。

     そこがめちゃくちゃ新しくて、倉本聰はそのあたりに食いついて来たんじゃないかな。

     たとえば黒沢明は、モノクロの映画で逆光で竹藪の中をガーッと走るシーンがあったんだけど、その時に竹藪の竹を墨で真っ黒に塗らせたんだよね。

     逆光の中で、黒い竹藪の中をガーッと走るってめちゃくちゃ格好いいじゃん。

     現実のまま撮ってもいいけど、黒沢明は自分の中に「こう見せたい」という格好いい絵があると、もう黒く竹藪を塗っちゃうんだよね、

     その考え方は、実写というよりは、もうアニメなんだよね。 
     アニメは、それが出来ちゃう。

     現実的に言えば、そんな真っ黒な逆光にはならない。
     そんな逆光の中で、人間の眼だけが見えるはずがない。

     だけどアニメだと、そういう嘘が平気でつけちゃう。
     そういう美しさを作ることができるんだよね。

     宮崎駿が『風立ちぬ』で「昔の日本は美しかった」と、田園風景とかの中で、宮崎駿の記憶の中にだけあるものを言ってる。

     それもやっぱり、写真じゃダメなんだよね。
     頭の中にある風景を再現しなきゃいけない。

     それのサンプルみたいなのが『COLLIER'S』という雑誌の1953年のバージョン。

     『COLLIER'S』という雑誌では珍しく写真が表紙。
     ふだんはイラストなんだよ。

     『COLLIER'S』で絶対に、一番にお金がかかっている巻末の広告ページはイラストなんだよね。

     中を見ても、高級なブランドの広告とかは写真よりイラストが中心になってるんだよね。

     『COLLIER'S』にあるのは1950年代の宇宙開発。

     こういう宇宙開発のイラストとかを見たくて買ったんだけど、これも裏表紙を見てみると、イラストなんだよね。

     1950年代からアメリカでは、写真よりイラストの方が上なんだよ。

     ノーマン・ロックウェルというイラストレーターがいるよね。
     アメリカのイラストレーター。

     ノーマン・ロックウェルは、イラストを描く前に必ず同じような配置でモデルを座らせて写真を撮ってた。

     微妙に違う部分は、表情とか、背景を描き足したりとか。
     ここまでの構図が取れるのだったら、写真でもいい気がするけどね。

     写真だと漫然としちゃうんだけども、イラストの方を見るとノーマン・ロックウェルの描きたいものがわかる。

     つまり、絵というのは写真を超えるんだよね。

     なぜ歴代『スター・ウォーズ』のポスターがずっとイラストなのか?

     それは写真で撮ったそのものよりも、イラスト化してよりデフォルメて余計なものを省略した美しさの方が、アートに近いという考え方があるからだと思うんだ。

     それはアメリカだけじゃなくて、ヨーロッパ全般に言えるのかもわからないけどね。

     「絵は写真を超える」
     そういう思想って、ニ次元アニメの時代が再び来るような気がするんだよね。

     倉本聰くらいの力があっても、富良野の大自然を描いて、その中で人間関係を描く時に、「アニメーションの人間の演技なんて」と思ってたと思うんだよ。

     『君の名は。』がそんなに倉本聰に力を与えたという事は、「アニメだったら俺ももう一回『北の国から』を作れるんだな」って思えたということ。

     すごい励みになるね。
     
     ニ次元アニメの時代は、三次元で駆逐されたように見えた。

     世界的な大きい流れで見たら、二次元アニメはピクサーとかに負けたように見えたんだけど、そうじゃないかもしれない。

     そう思えたんだよね。

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