今、DMMラウンジでは連続して講義をやっているんです。
2017年には『蒼天航路』の戦略編とか、君主論をする予定です。
今は「『機動戦士ガンダム講義』」とかを月一回ずつやっています。
2016年の12月3日には、DVD『紳竜の研究』の解説をしました。
そのDVDの中には「漫才は、こうやって作る」という講演があったんです。
でもこれは単なる漫才の教科書じゃないんですよね。
今回は、その島田紳助のマーケティング理論の解説をします。
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「すべてのビジネスに応用が可能! 『紳竜の研究』から学ぶマーケティング理論」
『紳竜の研究』というDVDがあって、その中に「XとYの分析」という講義があったんだ。
そこで島田紳助は「どういう漫才をするのか考えろ」と言うんです。
まず漫才の上手い人は、いっぱいいる。
だけど人によって、上手く出来る漫才と、出来ない漫才があるんです。
どんなに「この漫才、面白いな」と思っても、自分に出来ない漫才は出来ない。
でも「これなら俺にもできるはず!」と思った漫才なら出来る。
それを、いくつも探すように言ってるんだ。
たとえば「この漫才、面白い!」というのがあれば、それを書き出す。
自分と違うタイプの漫才でも「これなら俺にも出来るんじゃないか?」と思うものがあったら、それも探す。
そうやって「自分の笑い」に近いパターンを、どんどん探す。
出来ない漫才は考えない。
どんどん外す。
そして出来る事、目指しているもの、同じ感性のものをひたすら探す。
これが「X軸」。
そして「Y軸」というのは、基本的には勉強。
昔、面白かった漫才。
昔、ヒットしていた何か。
それを「過去の遺物」とは考えずに、とにかく聞く。
聞いて聞いて聞きまくる。
そして聞く時に「今と何が違うのか?」を考える。
それが時代によって、どのように「変化」してきたのかを書く。
その時代によって「ウケる笑い」が、どう変化してきたのかを、ひたすら書き写す。
自分が出来る事・やりたい事が「X軸」。
世の中の流れ・変化を「Y軸」。
この「X軸」と「Y軸」の両方を分かってから、初めて自分が何をするか悩めって。
「自分が何をするのかを考えるのは、このXとYが分かってからだ」と言ってるんだ。
何もしないうちから「何をすれば売れるんだろう?」なんて考えるなと。
まず「自分は何が出来るのか?」を理解したうえで、次に「これまでと、これからの流れ」が分かってから、初めて悩めと。
一発屋がヒットして消えるのは、常に変化する時代の流れ(Y軸)というのがあるから。
一発屋とは、時代の流れと自分の感性が偶然あったから、一発屋になれた。
これは出会い事故みたいなもの。
ところが一発屋は「自分がやれる事」が、わかっていない。
「時代が変化して、自分に合ってくれた」という事が分かってないから、変化に対応できない。
自分(X軸)は変わらないけど、時代(Y軸)は常に動き続けるから、なぜ売れたか分からないまま、一発屋は消えていく。
これって、あらゆるビジネスに応用できる話だと思うよ。