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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/03/10
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おはよう! 岡田斗司夫です。
今、DMMラウンジでは連続して講義をやっているんです。

2017年には『蒼天航路』の戦略編とか、君主論をする予定です。
今は「『機動戦士ガンダム講義』」とかを月一回ずつやっています。

2016年の12月3日には、DVD『紳竜の研究』の解説をしました。


そのDVDの中には「漫才は、こうやって作る」という講演があったんです。
でもこれは単なる漫才の教科書じゃないんですよね。

今回は、その島田紳助のマーケティング理論の解説をします。

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「すべてのビジネスに応用が可能! 『紳竜の研究』から学ぶマーケティング理論」


『紳竜の研究』というDVDがあって、その中に「XとYの分析」という講義があったんだ。

 そこで島田紳助は「どういう漫才をするのか考えろ」と言うんです。

 まず漫才の上手い人は、いっぱいいる。
 だけど人によって、上手く出来る漫才と、出来ない漫才があるんです。

 どんなに「この漫才、面白いな」と思っても、自分に出来ない漫才は出来ない。
 でも「これなら俺にもできるはず!」と思った漫才なら出来る。

 それを、いくつも探すように言ってるんだ。

 たとえば「この漫才、面白い!」というのがあれば、それを書き出す。
 自分と違うタイプの漫才でも「これなら俺にも出来るんじゃないか?」と思うものがあったら、それも探す。

 そうやって「自分の笑い」に近いパターンを、どんどん探す。

 出来ない漫才は考えない。
 どんどん外す。

 そして出来る事、目指しているもの、同じ感性のものをひたすら探す。

 これが「X軸」。

 そして「Y軸」というのは、基本的には勉強。

 昔、面白かった漫才。
 昔、ヒットしていた何か。

 それを「過去の遺物」とは考えずに、とにかく聞く。
 聞いて聞いて聞きまくる。

 そして聞く時に「今と何が違うのか?」を考える。
 それが時代によって、どのように「変化」してきたのかを書く。

 その時代によって「ウケる笑い」が、どう変化してきたのかを、ひたすら書き写す。

 自分が出来る事・やりたい事が「X軸」。
 世の中の流れ・変化を「Y軸」。

 この「X軸」と「Y軸」の両方を分かってから、初めて自分が何をするか悩めって。
 「自分が何をするのかを考えるのは、このXとYが分かってからだ」と言ってるんだ。

 何もしないうちから「何をすれば売れるんだろう?」なんて考えるなと。
 まず「自分は何が出来るのか?」を理解したうえで、次に「これまでと、これからの流れ」が分かってから、初めて悩めと。

 一発屋がヒットして消えるのは、常に変化する時代の流れ(Y軸)というのがあるから。

 一発屋とは、時代の流れと自分の感性が偶然あったから、一発屋になれた。
 これは出会い事故みたいなもの。

 ところが一発屋は「自分がやれる事」が、わかっていない。
 「時代が変化して、自分に合ってくれた」という事が分かってないから、変化に対応できない。

 自分(X軸)は変わらないけど、時代(Y軸)は常に動き続けるから、なぜ売れたか分からないまま、一発屋は消えていく。

 これって、あらゆるビジネスに応用できる話だと思うよ。

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