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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/03/15
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おはよう! 岡田斗司夫です。
今回はスタジオジブリの雑誌『熱風』についての説明をします。

今回の記事はニコ生2016年10月23日分より抜粋しました。


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「対象読者は知能指数135以上!?宮崎駿のためのジブリ社内誌『熱風』」
 

 これはジブリの社内誌で、通販でしか手に入れられない雑誌なんです。

 実は本屋さんでも売っている所があるんですけどね。
 でも普通は一年間の定期購読でしか買えないんです。

 定期購読の料金は一年分(12ヶ月分)で二千円。
 それも送料込みです。

 ジブリのHPを見たら申し込み方が書いてあります。

 二千円で、毎月けっこう分厚い本が届くんですよ。
 これは送料込だから、あきらかに赤字なんですよね(笑)。

 かなりのハイクオリティ雑誌です。
 ジブリの儲けはゼロどころか、マイナスだと思いますよ。

 みなさんがこの雑誌を買ったら、読むたびに疲れると思います。
 この雑誌って、知能指数が高すぎるんですよね。

 僕は『週刊文春』は知能指数95の人が読む雑誌だと思っています。
 そして『熱風』は知能指数135以上の人が読む雑誌だと思っているんですよ。

 この『熱風』には伝説があるんですよ。
 ジブリの鈴木さんは、『熱風』の編集部に配属された人に「対象読者は宮崎駿だ」と必ず言うそうなんです。

 「この本は、宮崎駿だけ喜べばいいんだ」って言ってるような雑誌なんですね。
 なのでクオリティが高い高い。

 昔、ナショナル(現:パナソニック)という会社が社長の松下幸之助の為だけに『水戸黄門』を作ったみたいなものですね。

 それと同じように、宮崎駿だけに見せるためだけに生まれたのが『熱風』という雑誌です。

 宮崎駿はネットニュースも週刊誌も読まない、いわゆる古典教養人なんです。
 なので、まずジブリの社内の事情を宮崎駿に分かってもらう必要がある。

 「ジブリのみんなは、こんな事を考えているんだ。」と、いうことを宮崎駿に教える為に、この雑誌は存在するんです。

 『熱風』を見てみると、『レッドタートル』の宣伝とか、ジブリの社内史とかが出てくるんです。
 そんなのを見ると「ジブリの人たちが自分たちの昔話を語ってるな」と思いそうになりますが、そうではないんです。

 これは完全に、宮崎駿に「今、ウチの会社はこうなってますよ」って報告するための雑誌なんですよね(笑)

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