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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/05/07
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おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、スカーレット・ヨハンソン版の『ゴースト・イン・ザ・シェル』がどうして失敗したのか、理由を語ります。


今回の記事はニコ生ゼミ4/9(#173)より一部抜粋しました。

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「ハリウッド版『ゴースト・イン・ザ・シェル』がコケた理由を説明してみた」


 僕はアニメ版の『攻殻機動隊』に冷たいんです。
 なぜなら、原作にあったキャラクターの魅力が、まるまる抜けてるから。

 押井守の作劇って、原作のキャラの魅力があると、すごく作りにくいんですよ。

 だから押井守は、原作の絵の魅力を出来るだけ使わない。

 主人公の草薙素子も、押井守版では感情の起伏がすごく乏しく描かれる。

 その代わりに、世界観が際立つんですよ。

 そんな中で「本当の自分とは何か?」という中二的な哲学テーマを選んだ為に、アニメファンの中二病心をくすぐったんですよね。 

 そこにハリウッドの人が目を付けたわけです。
 「これはいけるぞ!」と。
 
 そしてハリウッドの人は思ったんです。
 「ハリウッド映画として足りないのは、キャラが弱いからだ」と。
 
 違うんですよ。
 押井さんは面白くするために、わざわざキャラを弱くしたんですよ。 

 なのにハリウッドの人は、ハリウッド流の強いキャラを足しちゃった。

 それが今回のスカーレット・ヨハンソン版の『ゴースト・イン・ザ・シェル』の大失敗なんですね。

 
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どうしてそんな事になったのか?
失敗には必ず理由があります。

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