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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「【捨てられないTシャツ・シリーズ】ぬえの河森くんとオネアミスの翼とライトスタッフの関係」
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「【捨てられないTシャツ・シリーズ】ぬえの河森くんとオネアミスの翼とライトスタッフの関係」

2017-08-18 06:00
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    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/08/18
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    今回の記事はニコ生ゼミ8/6(#190)よりハイライトでお送りします。


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    「【捨てられないTシャツ・シリーズ】 ぬえの河森くんとオネアミスの翼とライトスタッフの関係」


     じゃあ次は、捨てられないTシャツコーナー行こうか。

     今回の捨てられないTシャツはこれ(https://goo.gl/mjo3zm)です。
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     GLAMOROUS GLENNIS っていうオレンジ色のTシャツね。
     ちょっとサイズが小さいんだけど、これは俺が一番 痩せていた時代に買ったやつです。


     捨てられないTシャツコーナーでは、ニノ・ロッソの夜空のトランペットを心の中でかけるか、実際に自分でプレイしながら聞いてくれたまえ。

     パーパァ―、パパパパーパ―パー、パパパパァーパパァ、ウウウゥーウウ♪ 
     
     こういうセンチメンタルな音楽でお楽しみ下さい。


     今回、このGLAMOROUS GLENNIS Tシャツを取り上げたのは、サム・シェパードっていう俳優さんの追悼記念でもあるんだよ。

     サム・シェパードはハリウッド俳優で、7月27日に亡くなった。
     彼は『ライトスタッフ』でアカデミーの助演男優賞候補になった役者なんだよね。

     いわゆるアメリカ人らしさ、男らしさを代表する俳優です。

     ゲリー・クーパーが1950年代60年代の男らしさだとしたら、サム・シェパードは1970年代80年代のアメリカンの男らしさを体現した役者と言われています。


     『ライトスタッフ』という映画を初めて見たのは、早稲田の映画館だった。
     ちょうど『王立宇宙軍 オネアミスの翼』を作りだした頃。

     まだねぇ、シナリオ作業に入る前だったんだよね。


     当時はネットとかないからさ、どんな映画か全然わかんないんだよ。
     でも宇宙開発時代の映画らしいから、テーマ的に似てるはずなんだよね。

     だから山賀と2人で見に行ったんだけどさ。

     見てもう、俺は本当に真っ青になった。
     すごくショックだったんだよ。

     もう「このレベルでやられたら、俺ら何もすることねえよ」って思った。
     テーマも似てるし。

     俺たちが作りたい映画って、まだシナリオも出来てないし、もうこの『ライトスタッフ』があればいいんじゃない?

     「どう考えても『オネアミスの翼』っていらないんじゃないかな?」って、ホントに心が挫けかけたんだ。

     だからね。
     とりあえず方向性をそこから一所懸命に変えたんだよ。

     
     『王立宇宙軍 オネアミスの翼』でシロツグ・ラーダットという主人公が男らしくないというのは、もともとの設定でもあったんよ。

     だけど、『ライトスタッフ』見ちゃったもんだから、とにかく、そっからズラそうズラそうと懸命になって、より男らしくないキャラになっちゃったというのは、正直に言って“あった”と思う。

     『ライトスタッフ』という言葉それ自体は、テレビでアニメ『超時空要塞マクロス』が放送されていた頃から知ってはいたんだよ。

     マクロスのスタッフの河森正治 君がよく口にしてたからね。


     河森くんは、その時はまだ監督じゃなくて1スタッフだったんだけど、実はほとんどメインでマクロスを作ってたわけ。

     マクロスでは、バルキリーのエースパイロットで、ロイ・フォッカー大佐というキャラがいてね。
     そのロイ・フォッカー大佐をみんなに説明する時に、「彼には『ライトスタッフ』がある」というふうに、河森くんは一所懸命に言ってたんだ。

     彼はちゃんと翻訳版の小説『ライトスタッフ』を読んでたから、詳しく知ってたんだ。
     だけどね、その頃は『ライトスタッフ』なんて言葉は、僕を含めて誰一人として知らなかった。

     だから、「ロイ・フォッカー大佐に『ライトスタッフ』がある」という説明が全くわからない。

     河森君がその時に色々説明した中で、「とにかく『ライトスタッフ』があるやつは、飛行機に乗る前に酒を飲んでぐでんぐでんに酔っぱらって乗るんですよ!」って。

     で、まぁ、この部分だけはとりあえずわかったわけ。

    だから、テレビ版マクロスでは、ロイ・フォッカー大佐が何故か酒を飲んで飛ぶというシーンが、やたら多いんだよ。
     スタッフたちも「なぜかな?」 って思ったんだよね。

     その謎が『ライトスタッフ』という映画を観たり、あとその原作のドキュメント、ノンフィクションを読んだら、やっとわかるようになったわけ。


     映画館で観た『ライトスタッフ』は2時間20分のいわゆるカット版だった。
     後にレーザーディスクで3時間くらいあるノーカット版も買って観た。

     今でもすごい好きな映画なんだよ。


     その『ライトスタッフ』の中で、サム・シェパード、さっき話した死んじゃった俳優さん、サム・シェパードが演じたのが主人公のチャック・イエーガー。

     世界で最初に音速を突破した男です。


     このチャック・イエーガーが愛機に書いているのが”GLAMOROUS GLENNIS”。
     Tシャツの上の方に書いている言葉です。

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     意味はグラマーなグレニス。
     グレニスっていうのは、チャック・イエーガーの奥さんの名前なんだよ。
     「俺の奥さんグラマーなんだぜ」っていうのを飛行機に書いているわけ。

     そういうオッサンなんだよね。


     次号につづく
     
     
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