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「【捨てられないTシャツ・シリーズ】 ライトスタッフをもつ伝説のパイロット”チャック・イエーガー”の不幸」
彼が音速を突破した当時は、ちょうどアメリカとソ連の冷戦が始まった頃だったんだよ。
おかげで「音速を突破したことを秘密にしろ」と言われてしまった。
だから、不幸なことに全然 報道されなかったんだよね。
『ジェット・パイロット』はアメリカ軍の空軍が出来たばかりの頃、軍の全面的な協力の元、作られた映画で、世界で初めて音速を突破するパイロットの映画だったんだよ。
そして「そうだ!操縦桿を逆に扱えばいいんだ!音速になる瞬間に操縦桿を逆に扱えばいいんだ」
これがアメリカ中で大ヒットしちゃった。
もうホントに死ぬまでその手の質問に苦しんだらしい。
もっとひどい時には、「チャック・イエーガーが音速を突破する時は、操縦桿を逆にした。それは映画『ジェット・パイロット』を真似たんだ」と言われることすらあった。
ほんとに可哀想な目にあったんだよ。
いわゆるムスタングという飛行機だよね。
あのジュラルミンの銀色ピカピカの飛行機の横にも”GLAMOROUS GLENNIS”って書いてたんだよ。
ホントに撃墜王だったんだよ。
その中にはメッサーシュミット262という世界最初のジェット戦闘機もあった。
それをP-51で撃ち落とすという、もう本当にとんでもない、すご腕パイロットだったんだ。
やっと戦争が終結して帰国。
幼馴染のグラマラスなグレニスと結婚する。
つまり、恋人時代からグラマラスなグレニスって書いていたんだ。
その後、1947年に、このベルX-1という飛行機のパイロットに選ばれた。
NASA仕様のNF-104というやつです。
あと尾部にロケットモーターがついている。
このロケットモーターで空気がないところでも加速できるというNASA特別仕様のやつです。
同時に、宇宙空間に行くからさ、いろんなところの舵が全く効かなくなるんだよね。
ここにいろいろ丸い粒みたいなのがついてるけど、これね全部サブロケットエンジンなんだよ。
この機首の所にもちっちゃい穴みたいなのが開いてるじゃん。
これで小さいロケットモーターが噴火して出力制御しなくちゃいけないんだよ。
そういう中でも生き残ってきた、歴戦の勇士なわけだ。
これのテスト結果をベースにしてスペースシャトルが作られたっていう。
愛妻家のイエーガーは常に自分の飛行機に”GLAMOROUS GLENNIS”って名付けてるんだよね。
P-51が初代の”GLAMOROUS GLENNIS”1号、このX-1が音速を突破したやつが”GLAMOROUS GLENNIS”2号。
あと、タミヤのX-1のプラモデルも”GLAMOROUS GLENNIS”って機首にきっぱり書いてる。
飛行機ファンにはすごく愛されたおじさんなんだよ。
「わかってるじゃん!」って思ってよく見たら、ここに1.2.3って書いてあるんだよな。
1、チャールズ・エルウッド・チャック・イエーガー。
airframe(機体)と言わずにエレメントと書いてある。
エレメントという言い方は当時の空軍用語なんだよね。
4、"End of a broom"
帚の先
これはチャック・イエーガーが前の日に酒飲んで馬から落ちて肋骨を折っちゃって、X-1のドアを閉められなくなったことがあったんだよ。
マクロスのロイ・フォッカー大佐でもあったけど、“飛行機に乗る前に酒を飲む”という伝統があったからね。
でも、肋骨が痛いから思うようにうごけなくてドアをロックできない。
そこで、チャック・イエーガーは、そうじ夫のおっさんから、帚の端をのこぎりで切った奴を貰ってきたんだ。
で、飛行機に乗って箒の先端でドアのロックをよいしょって締めたという、実際の話がある。
いやー、やっぱり一流のパイロットというのは、飛ぶ前に飲むんだなということでですね。
河森君の言ってた「リアル”ロイ・フォッカー”の話は正しかったんだなあというのがわかったという思い出のTシャツです。
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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