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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/09/01
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今回の記事はニコ生ゼミ8/20(#192)よりハイライトでお送りします。


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「【捨てられないTシャツ・シリーズ】 『ジョーズ』でも語られた重巡洋艦インディアナポリス、海底で発見!」


 では【捨てられないTシャツ】コーナー。

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 また今回も、『夜明けのトランペット』の「パッパ―、パッパパ~♪」というトランペットが鳴り響いているのを想像して、センチメンタルな気分で聞いて頂きたいです。

 先週の「捨てられないTシャツ」の話、覚えてる?
 ジョーズの舞台になった「アミティーアイランド」のTシャツを紹介したよね。

 その時、映画『ジョーズ』で、スティーブン・スピルバーグが原作者に無断で入れたシーンというのがあるよという話をした。

 アメリカの重巡洋艦インディアナポリス事件の話。


 伊58潜水艦によって破壊されて、インディアナポリス号の900名近くの乗組員が海に放り出され、サメに次々に食われていったという。
 
 アメリカの海軍の歴史でも結構キツかった事件の話を、映画の中で登場人物が語るという原作にはないシーンが挿入されたと、話しました。


 実は昨日(8月19日)、ボール・アレン率いる探査チームが巡洋艦インディアナポリスを見つけてしまったんだよ。

 ボール・アレンはビル・ゲイツと一緒にMicrosoftを作った人で、その調査チームというのは、戦艦武蔵をみつけたチーム。

 そのチームが、僕が話していた重巡洋艦インディアナポリスの残骸を海底で見つけてしまったんだよ。


 今朝、ネットニュースを見て、俺もうビックリ。
 「え!?先週話したインディアナポリスがみつかったのか!」って。


 ポール・アレンは、ハーバード大学に在籍していたビル・ゲイツを説得して、1975年にニューメキシコ州のアルバカーキでMicrosoft社を作った人。

 『ブレイキング・バッド』でお馴染みの地名だよね。

 ポールは、アルバカーキでアメリカンフットボールのシアトルシーオークスとか、バスケットのポートランド・トレイルブラザーズとかプロサッカーのシアトル・サウンダーズのオーナーをやっているすごい人。

 おまけにSFファンとしても知られていて、シアトルにSF博物館を作った人でもあるんだよ。

 だけど、何故か海の中の探査も大好きで、戦艦武蔵もこの人が見つけたんだ。
 フィリピンの沖の深海5500mだから、かなり深いところまで調査してたんだよね。


 インディアナポリスに関しては、先週も話したように沈没から20年後に軍事裁判がもう1回開かれて、その結果クリントン大統領が特別に恩赦を与え、艦長の無罪が証明された。

 なぜこの事件がそんなに問題になったのかというと、実はこれ、日本に落とす原爆の材料を運んでたからなんだよ。


 原爆の材料と言っても、何を運んでいたのか、未だに機密の壁でわかんないんだけどね。

 一説によると、長崎に落としたファットマンのプルトニウムを運んでいたんじゃないかと言われている。


 インディアナポリスは、出航も航路も全て秘密にされてたので、沈没したこと自体なかなかわからなかった。

 結局、沈没のニュースが発表されたのは、8月14日だったんだよ。


 1945年の8月14日は、午後7時にトルーマン大統領が「長い苦しい戦いは終わった」と太平洋戦争の終結を宣言した日。

 つまり日本が降伏して、我々が勝ったと発表したのが8月14日午後7時なんだよね。


 この直後にタイミング悪く、アメリカの海軍省が「戦艦インディアナポリス号は、日本の潜水艦に沈められた」というレポートを提出した。


 アメリカは戦勝気分で一瞬わーっと湧いてたんだけど、3日後くらいにはワシントンポストとか新聞各社が、ものすごい弾劾がおきて大騒ぎになった。


 というのも、このインディアナポリスは、日本の伊58潜水艦によって簡単に沈められてしまって、日本側の被害ゼロなんだ。

 片やアメリカ側は、戦艦が撃沈させられて、1200人の人間が被害に遭い、そのうち900人近くが死んじゃったという屈辱的な事件なんだよね。

 アメリカの海軍の歴史の中でも、最大の汚点と言われてる。


 もちろんそれまでも、アメリカ海軍の軍艦が沈められたとか大破されたっていう事故は、いくらでもあった。

 でも、それは散々お互い攻撃し合って、双方被害甚大でアメリカの戦艦も沈みましたっていうのがほとんど。
 というか全部だったんだよ。

 だから、アメリカ中はめちゃくちゃショックを受けたという事件であります。

 さて、今回はそんなアメリカの「原爆を日本に落とす計画」に関してのTシャツです。
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  次号につづく。
 
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