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「【捨てられないTシャツ・シリーズ】アメリカの熱きオタク魂と『クリンゴン語辞典』」
今までのお話
1990年、IQ228の美人コラムニスト:マリリン・ボス・サヴァントが、その頭の良さを披露して、雑誌『パレード』で人気を博したりしました。
彼女は、当時の数学者が間違うような確率の問題も、一瞬で正しく解けてしまったのでした。
ボストンは、近くにハーバード大学、歩いていける範囲にマサチューセッツ工科大学がある。
そのせいもあってか、ボストンの世界SF大会に行ったら、会場 全体が賢こそうなの。
会場中にマリリンの写真がバンバン貼ってあって、マリリンTシャツとかもいっぱい売ってたんですよね。
俺、その時は、これが誰か全然わからなかったんだけど。
この(ベル・カーブ)Tシャツも売ってました。
「俺たち、頭いいよね」って言うのが、当時のオタク界の共通認識というのかな、合言葉みたいなものだったんだよね。
僕らオタクという“頭のいいヤツら”は、普通の人が見るようなドラマなんかには熱中できない。
だって、あらゆる創作物は、自分より頭の悪い人が、一所懸命 作ったようなもんだからね。
今 進行中の作品に熱中するなんて、オタクとして“はしたない”っていうセンスがありました。
「こいつら残らずバカじゃねえのかな」という。
それと同じことを、当時のアメリカ人オタクたちも思っていたんでしょうね。
子供の頃に好きだったものは、その頃に熱中していた思いが心に残っているから、そういう子供の頃の作品を掘り返そうよ。
このベル・カーブTシャツを売ってたブースで、隣に並べて売られてたのが、『クリンゴン用語辞典』という同人誌です。
『スタートレック』、それもあのレベルの低いテレビ時代の『スタートレック』の中に出てくる、クリンゴン人の喋ってる言葉の辞典です。
そのいい加減なクリンゴン語で喋っているものを体系化して、文法まで作って1つの言語体系にしようとしている同人誌です。
その兄ちゃんが、
「テレビシリーズがバカでくだらないというのはわかってる。でもそれを言うのは反則だろう。
そんなのを聞きたいんじゃない!
だから、それに答えてあげることが大事なんだ!」
って、熱く熱く語ってるんですよ。
クリンゴン語辞典の方は、引っ越してどっかに行っちゃったんですけど、Tシャツだけは残っていたんですよ。
ベル・カーブTシャツ
この間このTシャツを見たら、その当時すごく有名だったヒロインのマリリンと、クリンゴン語辞典といっぺんに思い出して、すごく懐かしかったです。
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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