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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「『ジェダイの帰還』のテーマは“終わってしまう切なさ”<後編>」
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「『ジェダイの帰還』のテーマは“終わってしまう切なさ”<後編>」

2017-12-19 06:00
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    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/12/19
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    今回は、12月8日に行われた『スターウォーズ/ジェダイの帰還』の実況放送から、ハイライトをお届けいたします。

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     「『ジェダイの帰還』のテーマは“終わってしまう切なさ”<後編>」


     ハン・ソロを救出した後、修行を完成させるために惑星ダゴバに向かったルーク。

     そこでフランク・オズの操るヨーダが再び出てくるんですけども、再会したヨーダは、ルークが一瞬、驚いた顔をしてしまうほど衰えているんですね。


     こういった衰えを表現するために、このシーンでのヨーダは、『帝国の逆襲』の時と比べて、1歩ごとの歩幅が小刻みになっている。

     姿勢も、かなり前かがみ気味になるか、もしくは逆に、反り返り気味になって歩いているんですね。

     あとは、服の着方がちょっと崩れている。

     以前は、襟がもうちょっとちゃんとしてたんですけども、ちょっと襟が立ち気味になっているところで、ヨーダの衰えを表現しています。


     ここまでルークを指導してくれたヨーダは、ここでいなくなってしまい、この先、ルークは「ジェダイとして、どう生きていったらいいのか?」とか、「どうやって父に立ち向かえばいいのか?」ということを、全て自分で考えなければいけなくなります。

     さらに、この後のシーンでは、オビ=ワンの幽霊から、恋心をいだいていたレイア姫が、自分の実の妹であることを知らされます。


     第1作目の『新たなる希望』、第2作目の『帝国の逆襲』の時には、主人公のルーク・スカイウォーカーには、いつも導いてくれる人がいたり、味方になってくれる友達がいた。

     ですけど、それが、この先は、どんどんいなくなっていくんですよ。


     こういった、ルーク・スカイウォーカーの孤独というのを頭に入れておくと、今やっているエピソード7~9のお話も、味わい深くなってくるんですよね。

    ・・・

     ヨーダが死ぬと、死体はフッと消えていく。

     これは「ジェダイが成仏した」という証拠ですね。


     第1作目の『スター・ウォーズ』でも、オビ=ワン・ケノービは、全てに納得して死んだので、ダース・ベイダーに切られた時に、スッと消えたわけですね。

     そして、今のヨーダも、悔いなく自分の使命を全うしたので、「次のステージに移った」みたいな形で、消えてしまい、死体が残らない。


     ここからわかる通り、ジェダイにとっての良い最期っていうのは、消えること。

     これは「死ぬ」んじゃなくて、「幽霊体のようになって別の次元に行く」ということなんでしょうね。

     つまり、「かつてはジェダイの騎士だったダース・ベイダーが、そんな最期を迎えることが出来るかどうか?」っていうのが、物語後半の見どころになってるわけですね。


     その意味では、エピソード1~3に出てきた、他のジェダイ達の死に様はあまり良いものではなかったですよね。


     サミュエル・ジャクソン演じるメイス・ウインドゥとか、いっぱい出てきたジェダイ達の最期は、やっぱり、こういう死に方にはなっていなかった。

     つまり、あそこで散った多くのジェダイたちは、自分の使命を全う出来なかったということなんです。


     こういうことを、エピソード3の『シスの復讐』では、きっちり描いてるは描いてるんです。

     こういうふうに、『スター・ウォーズ』シリーズについて、全てのエピソードを関連性のある一繋がりの物語として見ている人って、案外、少ないんですけども。


     それに対して、エピソード4~6の『新たなる希望』や『ジェダイの帰還』では、オビ=ワンやヨーダは「いい死に方をしたから、成仏して肉体が消え去る」というふうに、きちんと見せています。

    ・・・

     この、ヨーダの死の辺りから、 『ジェダイの帰還』の第1幕が終わって、「この映画は基本的に悲しく切ない映画なんだ」というのが分かってくるようになると思います。

     ここを押さえておくと、「結局、ダース・ベイダーと銀河皇帝を倒したからといって、ルーク・スカイウォーカー少年には何も残らない」というのがわかるんですね。


     ルークには何も残らないということは、この時点から、もう描かれているんですよ。

     普通のヒーロー映画みたいに「帰るべきところがある」とか、「待ってくれている仲間がいる」みたいな逃げ場所が、一切、与えられていないということが。


     「ここから先も、第2の人生を楽しもうね!」っていう部分は、もうハン・ソロとレイア姫のカップルが全部 持っていっちゃっているし。

     だからといって、「永遠の命を与えられて、ひたすら人間社会の傍観者のように生きていく」という生き方も、R2-D2とかC-3POみたいなドロイド達が担ってしまっている。


     ルーク・スカイウォーカーには、このお話の中で、自分の身の落ち着け場所がないということが、このシーンで明らかになっているんです。

     ヨーダの死というのは、 ルーク・スカイウォーカーの未来でもあるんですね。


     ルーク・スカイウォーカーも、きっと「全てに納得して死んで、その瞬間に消えてしまう」という、ああいう未来が待っているんですよね。

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