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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「『フォースの覚醒』は女性が活躍する映画」
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「『フォースの覚醒』は女性が活躍する映画」

2017-12-27 06:00
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    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/12/27
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    今回は、12月15日に行われた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の実況放送から、ハイライトをお届けいたします。

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     『フォースの覚醒』は女性が活躍する映画


     今回のエピソード7~9は、「女が主役のスター・ウォーズ」とか、いろんなことを言われてるんですけども、本当に女性がメインで活躍する話でしたね。


     去年から一昨年 辺りのハリウッドは、みんな「初の女性アメリカ大統領が誕生する」と思い込んでいたんですよ。

     そして、それに合わせて、女性がメインで活躍する映画をどんどん作ってたんだと思います。

     最近、こういった女性メインな映画が多い理由は、それがちょっとズレた感じで出ている結果なんでしょうね。

    ・・・

     たとえば、惑星ジャクーの砂漠を放浪していたフィンが、なんとか市場にたどり着き、廃水のような汚い水を飲んでいる最中、近くにいたレイが暴漢たちにBB-8を盗まれそうになっている場面に遭遇するというシーン。

     ここで、男二人に襲われている少女を見て、急に「そうだ! 俺は良いことをするために逃げてきたんだ!」ということを思い出したフィンは、急いで助けに行く。

     ところが、このか弱そうに見えた女の子、実はメチャクチャ強くて、彼が助けに入る前に、敵を全員、殴り倒してしまっていた。

     この「助けに行き損ねる」っていうシチュエーション。
     この時のフィンの表情が、また良いんですよね。

     「あれ? 思ってたのと違う」っていう顔をしてて(笑)。

    ・・・

     また、その後のファーストオーダーの戦闘機に市場が爆撃されるシーンでも、レイを助けるために彼女の手を引いて先導していたはずのフィンが、先に伸びてしまう。

     レイはなんだかんだいって良い子なので、フィンを起こしてあげるんですけど。

     フィンは自分が介抱された側なのに、起きた瞬間に、彼女に向かって「大丈夫か?」と言うんですよね。

     レイは「……ええ」とだけ返した後、お互いに顔を見合わすシーンがあります。


     この辺は、ハリウッドの「ヒーローの時代からヒロインの時代へ」っていうのを表しているシーンですね。

     男の方は、相変わらず、「まだヒーローの時代だ!」と思いこんでるから、女を守ろうとする。
     ですけど、この映画の中では一貫して、女の子の方が強いんですよ。

    ・・・

     エピソード7のハン・ソロやルーク・スカイウォーカーは、わざと老けたメイクして、老けた演技してるのが、ちょっと新鮮で面白いですね。

     普段からハリソン・フォードを見慣れてる人からしたら、今回のハリソン・フォードは、かなり老けてるんですよ。


     やっぱり、俳優さんって、喉の辺りに老化が出るんですよね。ハリソン・フォードも良い役者さんなんだけども、やっぱり首元がかなり老けてる。

     だから、もっと若く見せたい映画に出る時は、ネクタイみたいなのを締めたりして隠してますよね。

     でも、今回みたいにはっきりと老化を見せる役では、首元をはっきりと見せちゃってる。
     ここら辺が、ちょっとしたポイントですね。

    ・・・

     コメントで、「『フォースの覚醒』から始まる新3部作は敵が怖くない」ってあったんですけど、そうなんですよね。

     結局、描こうとしているものが多いから、敵の内輪揉めみたいなものや、対話のシーンが、結構いっぱい出てきてるんですよ。

     その分、敵側にも感情移入を出来るようになっているんだけど、かつての帝国軍にあったような圧倒的な悪さというか、怖さみたいなものがないんですね。

    ・・・

     「ダース・ベイダーに比べて、今回のカイロ・レンのマスクはダサい」って、みんな言うんです。

     けども、じゃあ、具体的にどこがダサいのかというと、硬質なものと柔らかいものの組み合わせのバランスが悪いところなんですね。


     ダース・ベイダーは、ツヤツヤなサテン地みたいなマントに、硬質のヘルメットという組み合わせで出来てたんですけど。

     カイロ・レンは、フード付きのマント、それもファブリックな質感を強調したデザインなものだから、やっぱりどうしても安っぽい感じがしちゃうんですよ。


     ただ、冒頭の惑星ジャクーでの戦闘シーンで「ダメロンが撃ったレーザービームを、フォースの力で空中で止める」みたいな描写は、なかなか見応えがあります。良いイメージです。

     まあまあ、とは言っても、やっぱりエイブラムス監督だから、どうしても「上手いなあ」って感想の方が勝っちゃうんですけどね(笑)。

    ・・・

     他にも、カイロ・レンというと、部下から任務失敗の報告を聞いて、激昂して周りのコンピューターに当たり散らすシーンが有名ですね。

     やっぱり、こういう所から“余裕がない感じ”がしてしまうし、これがダース・ベイダーに比べていまいち悪役として人気が出ない理由でもあるんですけど。

     たしかに『スター・ウォーズ』っぽくはないんですよね。

     ただ、この「キレてライトセイバーで周りを斬りまくる」っていうのは、『ジョジョ』的なキャラクターとしては悪くないと思うんですけどね。


     この、キレてライトセイバー抜いて暴れまくるっていう描写。

     わりと否定的に言われることが多いんですけども、僕は、キャラクター的にはちょっと面白いと思ったんですね。

     というのも、ダース・ベイダータイプの悪役像って、もうやり過ぎてるから。
     あれと同じ方法で怖さとかカッコよさとかを表現するのって、ちょっとシンドいんですよね。

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