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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/01/27
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今回は、ニコ生ゼミ1月14日(#213)から、ハイライトをお届けいたします。

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 宮﨑駿、高畑勲、鈴木敏夫の4タイプは?


 スタジオ・ジブリを4タイプ的に言うと、宮崎駿は理想型で、高畑勲は法則型、鈴木敏夫は司令型ですね。

 僕の4タイプを知っている人だったら、もうもうおわかりだと思いますけど。


 4タイプが何かというのは、勝手に調べて下さい。


 ただ宮崎駿は、理想型と言ってもやや注目の方に寄ってるので、調子に乗ると記者会見とかするし、引退宣言もしちゃう。

 注目型 特有のイタいところがあるんですよね。


 高畑勲は他人の気持ちにもう興味が無い。
 というか、他人の気持ちという視点がありません。

 高畑勲が「『風の谷のナウシカ』のプロデューサーはやらない」と断った時、宮崎駿が「なぜ高畑さんはやってくれないんだ!」と飲みながら泣いたんですよ。

 それを見て、鈴木敏夫が「高畑さん、あなたは宮崎さんの気持ちがわかんないんですか!」って説教したら、「はあー、宮崎駿にも気持ちというのがあったんだ。」と、慌ててプロデューサーを引き受けたというエピソードがあります。

 そんな高畑勲は法則型ですね。


 鈴木敏夫は司令型だから、もう本当に「勝った」としか言わないですね。

 何かあったら、とりあえず「勝った」と言い張るクセがすごく強い。


 ただ鈴木敏夫が面白いところは、そうであっても調子が良いと右回りになって、やや法則型っぽくなるところ。

 司令型の人は調子がいいときには右隣の法則型っぽくなる。

 右回りの法則って呼んでるんだけどね。


 つまり、「勝った」「負けた」と他人と比べて喜んだりがっかりしたりするのではなく、自分にとって納得できる結果だったか、自分の仮説というのが当たっていたかどうかというようなことを検証したがる。

 これが法則型の特徴です。


 本を書いている時の鈴木敏夫はやや法則型 寄り。
 だから鈴木敏夫の本って面白い。

 でも会議とかで鈴木敏夫と話すと、鈴木敏夫の司令型のところがバンバン出てきて、言い負かそう、議論に勝とうとするのが見えて、ちょっと嫌な感じがするなと思っちゃう。

 理想型である宮崎駿が注目型っぽいスタジオの若い女の子を、アイドル的に持ち上げるのも、右回りの法則ですね。

 その結果、皆がその注目型をちやほやするという構図になっちゃうんじゃねえのかな、と。


 それが「夢と狂気の王国ジブリ」を見た時の、僕の素直な感想でした。

 まぁ、これが僕の4タイプ的な、スタジオジブリのあれこれであります。


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