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「【4タイプ】『へうげもの』の信長(司令型)と秀吉(注目型)の関係 」
「光秀は詰めが甘いから火をかけるだけだろう。そんなものでは安心できない。」と秀吉が考えるんです。
そこで、秀吉自身が忍者の格好をして本能寺に忍び込み、信長を一刀のもとに、バッサリ切ってしまうわけです。
3巻が始まった瞬間(連載で言うと)次の話数が始まった瞬間、信長は切られた上半身と下半身を「フン!」 と手で繋いで「まあ座れ」と言って、いきなりお茶を点て出すんです(笑)。
日本国中平定しても全部織田家の息子たちが後を継いで、自分たちが取れる所領というのはドンドン少なくなってくる。
働き甲斐もない、そう思っているのはわかってる。
だけど、息子が可愛いというのはもうどうしようもねえんだよな、って言いながら、ちょっと自分を皮肉に笑うんです。
で、俺はある人間には惜しみなく与え、ある人間からは一方的に奪い取りもした。
だが、本音としてはギブ・アンド・テイクでいきたかった。
出来れば、そういう関係をあらゆる人間と築きたかったんだけどな。
だけど、思わず手に持った刀を置いて、お茶を受け取ろうとします。
その瞬間に、信長の上半身と下半身がズルっと分かれてそのまま息絶えるんです。
本能寺の変がなぜ起こったのかは、いろんな人が語ってるんですけど、この『へうげもの』の世界がやっぱり1番面白いですね。
「あらゆる人間とのギブ・アンド・テイクが1番いいんだけどもそれが出来ない場合はしょうがないから、自分の都合のいい人間には与えて、逆に都合の悪い人間から全て奪ってた」という信長は、僕の言う4タイプで司令型です。
司令型だと考えると、この言い方もよくわかる。
「お前だけは」と信長の最期の言葉を聞いてしまった秀吉は、生涯信長のこの最期の茶席が忘れがたくて、ずーっと後を引いてしまうはずです。
そんな秀吉は注目型ですね。
司令型と注目型の関係というのが、めちゃくちゃよくわかるんですよ。
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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