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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/02/26
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おはよう! 岡田斗司夫です。
今日は2月24日に朝日新聞に掲載連された『悩みのるつぼ』をお届けします。
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相談 「夫の喫煙が嫌」
60代の女性です。
夫は10年前、会社退職後、郷里に戻って両親をみとり、今は1人で悠々自適の生活を送っています。
私は仕事があったことと、息子たちが結婚するまではという理由で都会に残り、季節の節目ごとに夫の元へ行くという二重生活を送りながら現在に至っています。
夫の生活は、広い田畑があるにもかかわらず、家庭菜園をするでもなく、日がな一日テレビを見て、夕方になると飲み友達を誘い、5、6時間は飲み続けます。
飲むことは自己責任で他人に迷惑をかけていないので私は関知していません。
私の悩みは、夫がたばこを所構わず吸って、吸い殻をどこにでも捨てることです。
家の中を歩きながら吸う時もあり、灰が廊下やトイレの中にまで落ちています。
吸い殻は、私が大切に花を育てている畑や庭にまで捨ててあります。
玄関先に吸い殻入れを置いていますが、玄関にも落ちていることもあります。
カーテンが汚れ、本箱はヤニでベトベト。
本人はたんの絡んだせきでティッシュを手放せないのに、健康診断では「異常が無い」と言われたそうです。
私は気管支が弱く、たばこの煙が一番こたえます。
何年かあとには、いずれ一緒に生活をしなくてはなりません。
夫の喫煙を止めてもらうことはできないのでしょうか。
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ずっと都会で息子と、または一人で暮らしましょう。
夫とは死ぬまで離れて暮らせばいいと思います。
冗談でも極論でもなく、これが私のホンネの助言なんですけど、わかりますか?
いきなりなので、もう少し説明しますね。
まず、あなたがイヤなのは「夫の喫煙癖」じゃないんです。
言っちゃ悪いけど「夫そのもの」に嫌気がさしてます。
それは相談文からも伝わります。
喫煙じゃなくて、「タバコが苦手と判ってる私の前でも遠慮しないデリカシーの無さ」にほとほと嫌気がさしている。
だから夫の実家に帰ったときも、「そういう部分」ばっかり気になっちゃう。
だからといって「じゃあ離婚しようか」という選択肢はもちろんありえない。
いまさら若くもないんだし、面倒な手続きや世間体を乗り越えてまで夫と離婚する、という判断はあなたに関して無しだと思います。
あなたが離婚を考えないのと同様に、夫も禁煙を考えないでしょう。
夫にとっては「両親を看取ってまで、やっと勝ち取った老後」です。
自由にタバコが吸えて友達と飲みに行ける天国を手放すはずもありません。
というわけで、たぶん現状がベストなんですよ。
あなたは気の合わない夫を避けて、都会で息子とタバコのない生活を送ればいいし、夫は妻の干渉しない自由な生活を続ければいい。
それが全員にとって最も幸福な回答でしょう。
問題はただ1つ。 「いずれ夫の実家に帰らなければならない」とあなたが思い込んでいる部分だけ。
帰らなくてもいいじゃないですか?
このまま永遠の別居婚で。
「私はタバコが本当に苦手。だからあなたが禁煙してくれるなら、田舎に帰る」
「でも禁煙は無理でしょ? だったらお互いのために離れて暮らしましょう」
こう夫に提案できれば、手っ取り早いんだけど、無理ですかねぇ。
あんがい、夫も同じこと、心ひそかに願ってる気がします。
だって一人で田舎に残って、自分の妻が「息子の結婚までは」という不思議な条件で別居するの、文句言ってないんでしょう?
離れていても夫婦、わりと同じ事を望んでいると思います。
次の帰省で思い切って「あなたがイヤじゃないし、最後まで添い遂げたいけど」という感じで、夫のプライドに気を使いながら提案しちゃいませんか?
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