エヴァンゲリオンの “オーナイン システム” の説明のシーンで、後ろにエヴァの零号機の巨大な手が見えます。
葛城みさと が「それって本当に動くの? まだ一度も動いた事 無いんでしょ?」って言うと、赤木リツコが「機動確立0.000000001%、オーナイン システムとは よく言ったものだわ」と言います。
この “オーナイン システム” ですね、ネットとかで探してググってみても、エヴァでしか言ってないんですね。
実は“オーナイン システム” って言葉は無いんですよ。
エヴァンゲリオンという作品は、すべてに元があるはずなんですけども、“オーナイン” で引いても出てこないんですね。
じゃあ、これは何なのかと。
実は “6.9(シックスナインズ) システム” というのがあってですね。
それが何かっていうと『ブルーシティー』というマンガがありましてですね(笑)。
ブルーシティーというマンガで、「ジャスト10分後に人類は・・・6.9(シックスナインズ)指令を発動します!!」という事で。
「6.9(シックスナインズ)指令とは何ですか?」っと聞くとですね、「“9”が6個ならぶとき・・・すなわち99,9999%人類の破滅が確実となったときに・・・人類が自決をするという指令なのだよ! 」というのがあったんですよ。
これ、実はアポロ計画なんですよね。
アポロ計画は、成功確立が6.9(シックスナインズ) と言われてて、99,9999%確実な事しかしない。
逆に言えば、失敗率が0,0001%という事で。
ただ6.9(シックスナインズ) っていうのは、1970年当時ぐらいは普通に使えた言葉だったんですけども。
その後のアダルトビデオなどの発達により、なぜか別の意味を持つことになってしまったんで、「“シックスナイン”、使えないじゃん!」って事になってですね(笑)。
それで “オーナイン システム” って形に変わった、というふうに考えていただければいいと思います。
で、どれぐらいアポロ計画の “6.9(シックスナインズ) システム” というのが有名だったかっていうと、『巨人の星』にまで出てくるぐらいです。
巨人の星で「大リーグボール1号の敗北率は どれぐらいかな?」という事で川上監督が星飛雄馬に聞くと、「大リーグボールの負ける確率は八割ぐらいです」という事で。
その時に「アポロ11号の月面着率の成功率は、」という事で出てくる。
この『巨人の星』って ぜんぜんオタクでも何でもない作品に出てくるぐらいのメジャーワードだったと思ってください。
コメント
コメントを書く庵野監督の出身地の宇部市には昔、レッツオーナインというデパートがあったんですよ。
元ネタはそれだと思います。
レッツオーナインが元ネタって結構有名な話と思うんだけど…
この人も大したことないな。