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【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】愚王・黒幕・魔王・支配者、あなたはどのタイプ?第24号
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【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】愚王・黒幕・魔王・支配者、あなたはどのタイプ?第24号

2013-03-11 07:00
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     岡田斗司夫のニコ生では言えない話 第24号 2013/3/11
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    【今週のコンテンツ】愚王・黒幕・魔王・支配者、あなたはどのタイプ?
    【レジュメ】『世界征服塾』
    【今週の書き起こし】「世界征服イベント」講演 前半
    【岡田斗司夫なう。】【告知】3/24 名古屋 ガンダム第1話「ガンダム大地に立つ!!」を語るトークライブ開催
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    ◆【今週のコンテンツ】愚王・黒幕・魔王・支配者、あなたはどのタイプ?
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    世界は未だ多くの問題を抱えています。現在の権力者たちに解決能力がないのは明らかです。あなたこそが世界の頂点に立ち、全てを解決するべき時ではありませんか?
    思いのままの世界を作り人類を導くのです。さあ、世界征服を始めましょう。
    こんにちは、黒幕タイプの無銘のマサフミです。

    今回から2回に渡り2月10日に行われたイベント、「岡田斗司夫の世界征服塾」の模様をお届けします。まずはこちらで世界征服のカリキュラムを御覧ください。
    (【レジュメ】として添付してあります)

    世界征服10級の課題は、まず自分が征服者としてどんなタイプなのかを知ること。
    続いて9級課題のマンガ『風雲児たち』『風の谷のナウシカ』を読んで、アニメ『∀ガンダム』も観て、楽しく世界征服をスタートさせましょう。

    「そそのかされて世界征服なんて、するのもされるのもゴメンだね。」
    そんな貴方も悪の手の内を学んで、うっかり征服されないように備えてください。

    それでは世界征服10級から6級まで、岡田斗司夫の怒涛の解説でお送りします。どうぞ。


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    では、以下の実習実践でいかにして普通の人が世界征服を成し遂げるのか、そのプロセスと哲学を公開します。

    ポイントは普通の人がということです。根っからの悪人とか根っからの善人とか、あと天才とかそういうのは想定してません。ここに書いているのは普通の人が頑張らなきゃいけないこととかやることですね。所々難しいところがあります。例えば4段5段6段ぐらいの後半になってくると、仕事が成功しちゃうんですね。仕事が成功しちゃってお金が儲かり出すと世界征服なんかべつにやりたくなくなるんですね。そのときでもちゃんと自分を保って世界征服ができるかどうか。ひょっとしたらこのまんまお金持ちになって、スティーブ・ジョブズとかマーク・ザッカーバーグみたいに、ただ単に業界を支配してみんなからいい人というふうに言われて、平和な人生を送ることも可能なんですけども、そこを敢えて世界征服っていう夢を持ち続けられるかどうかっていうのは、この前半の10段階の学習にかかっていますので、いきなりみなさんは初段とかに取りかからずに、面倒くさくても、遠回りに見えても、10級からステップバイステップで自分の認識をつくって、途中で心が曲がったり折れたりしないように世界征服のほうに進んでください。

    では10級です。まず筑摩書房から出ている『「世界征服」は可能か? 』っていうのがあります。その中にでてくる4つの中から自分の世界征服の、征服者としてのタイプを選んでください。

    ひとつは「愚王」です。愚かな王ですね。つまり世界征服をする目的は何かっていうのは、贅沢であると。この世の栄耀栄華を極めたい、自分の好きなようにしたい、というのが目的の人ですね。つまり楽しくなりたい、うれしく生きたい、自分が好き勝手に生きたいから征服したいっていう人は、この愚王タイプになります。これはこれで注意点がありますので、それは本の中に書いていますからよく読んでください。

    2つ目が、案外これ多いんですけども、「黒幕」タイプです。つまり自分が世界征服はしたいんだけども矢面に立ちたくない、ですね。人を陰から動かすのが大好きであると。世界征服したからといって演説とか特にしたいと思わずに、それよりは人が思い通りに動いてくれるのがうれしいっていう人は、黒幕タイプなんですね。黒幕タイプは黒幕タイプの視点の世界征服のあり方がありますので、そういうのが好きな人はこれを選んでください。

    3つ目は、「魔王」です。1番目の「愚王」とは違います。魔王っていうのはこの世の中を好きなようにしたい、ですね。違いますよね、愚王っていうのは自分が好きなように生きたい、なんですよ。それに対する魔王っていうのは自分のルールでこの世の中を縛りたいんですね。例えば自分が世の中に女がいるのが間違いだ、男だけの世界を築きたいと思ったら、女を全て絶滅させることっていうのも、魔王だったら可能なわけですね。逆にこの世の中の女は全て私に惚れなければいけない。これは、もし愚王だったらただ単にハーレムつくるだけなんですけども、魔王になってくると、自分に惚れさせるような仕組みとか、自分以外に惚れたらこの女はこういうふうに罰するっていうふうなルールを作るんですね。だから、あくまで対象が自分の快楽に向かっているのか、もしくはこの魔王っていうのは実は快楽を否定しているんですね。人はこうあらねばならない、そして俺はその中でこういうふうにあるって言っているので、あまりこちら側が楽で楽しいのに較べて、こちら側は実はかなりストイックはストイックなんですね。

    「ドラゴンボール」で出てきたピッコロ大魔王っていうのがいまして、この人は地球を世界を支配した後、これから世界を、50幾つの地区を、毎年ひとつひとつ絶滅させるっていうふうに言ったんですね。そのあいだみんな恐怖を味合うがいい! まさに魔王なんですけども、この人こんな約束をしていたから50何年間ずーっと世界を滅ぼさなきゃいけないんですね、延々地道に。ひとりでも逃げている奴がいたらちゃんと殺さなきゃいけないんですよ。
    それに対してピッコロ大魔王と一緒にいたピラフっていうちょっと憎めない奴がいて、これも世界征服考えたんですけども、彼が考えたのはどちらかというと愚王で、世界征服したらおいしいものがどんどん俺んとこに来て楽しいなとか、どんな贅沢ができるだろう、なんですね。同じ世界征服をするにしてもこの愚王と魔王タイプはまったく違うんですね。だから逆に言えば魔王は心の中にちゃんと理想が燃えていることですね。愚王は道徳心とかそういうふうなものよりも自分の快楽を常に優先することができる。快楽主義者っていうふうに言われたピカソなどはおそらく愚王タイプなんですね。岡本太郎はどちらかというと魔王タイプ、人はこういうふうにあらねばならないのほうですから、弟子師匠関係であっても割と違うわけです。

    4番目です。「支配者」ですね。支配者っていうのは何かっていうと、これはもうワンマン会社の社長みたいなものですね。愚王はとりあえず征服したら自分のところにおいしいものいいものをどんどん持ってこーいって征服後の快楽を考える。そして魔王は征服後みんなにこのようなルールを律して、その通りにやらせようっていうふうにやる。黒幕はあくまで効率を優先として自分は前に出ずに世の中を自分が思ったとおりに運営しようというのに対して、支配者は自分がもう率先して前に立ってバンバンバンバン指示もすれば命令もする、アメリカの大統領タイプとも言えますし、独裁国の独裁者というのはだいたいこれです。

    北朝鮮なんか見ているとおもしろいことに独裁者っていうのは初期はこの支配者になるんですけども、徐々にその支配者の周りに、当たり前ですけども、ひとつの国というよりは多分人数規模が150人ぐらいっていうふうに言われているんですけども、150人が人間が自分たちのグループっていうふうに認識できる数と言われているんですけどね、それを超えるとひとりの人間では把握が不可能になってくると。なので300人400人のグループになってくるとどうしても自分にサブが、つまり自分の右腕が必要になってくるんですね。そうなると支配者の下にはサブリーダーがついて、そのサブリーダーが支配者にどのような情報を与えるのかで支配者をコントロールすることができると。そうすると段々段々支配者だと思ってやってた人は、自分の部下に黒幕が発生するようになって、そして彼らが支配者に、いやいや支配者様あなたは心配しなくていいんです、せっかくこの世の中を支配したんですからということで、どんどんどんどん愚王にしてしまうんですね。これよくある話です。

    ナチス・ドイツのヒットラーはこういうことをすごく怖れて情報を直接自分に報告させました。だから彼がとんでもなく忙しかったのは何でかっていうと、支配者・独裁者というのは簡単に自分の部下が黒幕になりかわってしまって、自分に都合の悪い情報とかほんのちょっと言いにくい情報を流さなくなってくるんですね。その結果、いやあなたはとりあえず自分の好きなことをしていてくださいという形で愚王の座に祭りあげられてしまって、結局自分がやろうとしていた支配体制っていうのを作れなくなってしまう、ですね。ですから支配者になりたい人はできるだけ自分の意志が下に流れる仕組みを作らなければいけません。

    この4つとも、一瞬は簡単なんですけど継続は難しいです。愚王になるっていうのはできるかもわかりませんけども、今日来たみなさん、あなた方ひとりひとりが愚王になった瞬間は構いませんけど、それを1年5年10年というふうに続けさせるシステムというのは割と複雑になっていきます。みなさんがもうほんとに馬鹿みたいに楽しいな楽しいな楽しいなと言っていても、その下の人たちが王様を楽しませるので構わないって思うようなシステムはなかなか組めない。

    黒幕は黒幕で、黒幕ということはつまり、誰かにいつも自分の存在を秘密にしてるということですので、そういう体制やってると同じような情報隔絶が絶対に身内でも仲間でも現れてくるんです。そうなるとその人達との政治闘争になってしまう。大変難しい。それぞれに難しい問題があります。

    自分はどのタイプなのかというのは最後まで引っかかってくる問題ですので、自分は果たしてハッピーになりたいから世界征服をしたい愚王タイプなのか、それともぶっちゃけやりたいことがあるわけじゃないんだけども、無駄が嫌いでしょうがないと。自分にまかせてくれたらこの世の中をほんの少しでも効率よく見せるっていう善意とお節介みたいなもので征服したい黒幕タイプなのか。
    それともこの世の中はこうであるのがけしからん、例えば人類は戦争してるのがけしからん、原子力発電所があるのがけしからん、差別があるのがけしからん、そうでない世の中をつくるっていうこの世の中に対する駄目出しと理想像があるんでしたら魔王タイプですし、そうじゃなくてみんな俺のいうことを聞けって、命令をしてその通りに従ってもらうことに対して自分が快感を感じるのならば支配者タイプですね。この4つのタイプのうちどれかというのを選んでください。これが第1ステップ、10級です。いいですね。

    ここまでで決められねえやっていう人います? 大丈夫ですね。ワンステップずつ聞いてると時間なくなるかもわかんないですけども、10級のところでひっかかっちゃうと後々しんどくなってきますんで。では次です。

     
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