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今日はDMMオンラインサロン【岡田斗司夫ゼミ室通信】から、7月29日 特別講義をお届けします。
「ブライトの成長 『機動戦士ガンダム』より」
カイ・シデンとハヤト・コバヤシ、ハワード・マクシミリアンの4人が脱走したと。
「リュウ、追いかけて!」。
セイラさんに叩き起こされて、リュウさんは「全くどいつもこいつも勝手な真似しくさって。」とブリブリに怒りながら走って行きます。
車をガーッと出そうとしている所に、ブライトが向こうから走って来て「リュウ、頼む。」って言うんです。
「俺はどうせ人望がないから、行っても帰ってくれない。 ここは人望あるリュウに行ってもらおう。」
この発想がいけないんです。
人望がなくても、行ったほうがいいんです(笑)
リュウが行った後、ブライトとミライが、ハンガーで本音を語りあうシーンが入ります。
「あたし達、アムロのことをそんなに贔屓(ひいき)にしてたのかしら?」と訊くミライに、「みんながひとつ、考え落ちしてたのさ。」とブライトが答えます。
「アムロがいない間、指揮者としての僕はひどく不安だったってこと。」と言うブライトに、「不安?」とミライがまた聞きかえします。
相手の言葉尻の同じ単語を繰り返すと言う、まるでカウンセラーみたいな聞き方です。
「考え落ち」ってちょっと難しい言葉だから、ミライが聞き直すことで、視聴者の注意を引き、わかりやすくします。
「指揮者としての僕は、不安だった。」とブライト。
それぞれが考えている自分の ”表面的な” 動機とは違って、その奥にもう1つ隠れている動機があるだろうと、ブライトは指摘してるんですね。
それが考え落ちです。
なぜそんなに怒ったのか、なぜそんなに身びいきだと思っているのかと言うと、アムロがいなかった時にすごく不安だったから。
そういう大事なシーンなんです。
そういう成長があったんですよ。
だからこそ余計に、アムロに頼っているように見えるブライト、アムロを贔屓にしているブライトを認められないわけなのです。
そう思って、ブライトは頭かいてるんですよ。
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いかがでしたか?
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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マグネシウムのタツヤ(FREEex)