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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「林修先生が影響を受けた 『極上の孤独』 って、どんな本?」
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「林修先生が影響を受けた 『極上の孤独』 って、どんな本?」

2018-08-31 06:00
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    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/08/31
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    今回は、ニコ生ゼミ8月19日(#244)から、ハイライトをお届けいたします。

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     林修先生が影響を受けた 『極上の孤独』 って、どんな本?

     林修先生が『林先生が驚く初耳学!』で言っている「友達や知人は少ないに越したことはない」という意見は、元々はタモリさんの発言ありきなんですよ。

     二年前にタモリさんがした発言というのに凄く感動して影響を受けて。

     それに林先生が最近読んで「いいな」と思った『極上の孤独』という本の意見がプラスされていると。

     では、その『極上の孤独』というのが、どんな本なのかですね。

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     この『極上の孤独』は、幻冬舎の新書から出ている本です。

     下重暁子(しもじゅう あきこ)さんという人が書きました。


     ここにAmazonの本の紹介があります。

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     現代では「孤独=悪」だというイメージが強く、たとえば孤独死は「憐れだ」「ああはなりたくない」と一方的に忌み嫌われる。

     しかし、それは少しおかしくないか。

     そもそも孤独でいるのは、まわりに自分を合わせるくらいなら一人でいるほうが何倍も愉しく充実しているからで、成熟した人間だけが到達できる境地でもある。

     
     「集団の中でほんとうの自分でいることは難しい」

     「孤独を味わえるのは選ばれし人」

     「孤独を知らない人に品はない」

     「素敵な人はみな孤独」

     等々、一人をこよなく愛する著者が、孤独の効用を語り尽くす。

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     こんな本だそうです(笑)。


     で、この下重暁子さんのインタビュー記事があってですね、読んでみると「寂しさと孤独は、似て非なるものです」って書いてあるんですね。


     寂しさとは感傷、いわゆる感情であって。

     孤独とは状態、つまり誰かに解消してもらおうと、「私の寂しさを、誰かに解消してもらおう」という甘えが潜んでいると。


     で、孤独というのは他人に頼るのではなく、自分とじっと対話すること。

     寂しさを突き抜けた先に、自分で答えを探していく営みこそが孤独なのです。


     “孤独な老後” なんてマイナスな言い方ばかりされるけど、本当に悲惨なのは、孤独になる事から、いつまでも逃げ続ける人生を送る事でしょう。

     そんなふうに書いてあると。

     ま、これも なかなかエゲつない(笑)。


     で、コメントに流れている通り、これは成功者 特有の意見というかですね。

     「何だかんだ言っても、金持ちになったヤツの意見じゃねぇの?」っていうのが、批判として多いんですね。


     でも、“寂しさ” と “孤独” が違うっていうのは分かると。

     つまり、寂しさっていうのは感傷であって感情だから、それを感じる事と孤独という状態は別だという。


     これは多分、アメリカ文化に強い影響を受けた人は、特にそういう考え方になりやすいと思うし。

     あと僕は、やっぱりフランスの小学校の話っていうのが好きで、時々 するんですけども。


     フランスで学校に行った子供が帰ってきて「自分は孤独だ」というふうに言うと、「それはあなたが人と違うからで、当たり前。 偉いことだ」と。

     それで「だから友達をいっぱい作りなさい」って言うんじゃなくて、「たった一人、友達を作ってこい」と。

     「人間というのは人と違うから、自分と違うことを認め合える友達を一人、作ってこい」と。

     で、そいつとだけ仲良くすれば良くて。


     「友達をいっぱい作るという事は、馴れ合いばっかりをしていて、自分と言う個人がない人間だ」というふうに親に教えられると。

     この結果、フランス人は三人集まるとケンカばっかりしていると(笑)。


     ありとあらゆる事が、議論で延々と決まらないんだけども、全員、“孤立” というものを「当たり前だ」と思っているという。

     まぁ、これも極端な国民モデルなんでしょうけどね(笑)。


     で、今、ちょっとコメントで「友達と知り合いの差は?」って流れたんですけども。

     友達と知り合いの差を気にする人は、友達が少ない人なんですよ。


     なんでかっていうと、友達が多い人は、知り合いを全部 “友達” に入れちゃうんですね。

     だから、ちょっとした知り合いも「お、あれは友達。 あれも友達」。

     「 岡田斗司夫? 友達だよ」とか、「ホリエモン? 友達だよ」って。

     これが友達の多いヤツなんですよ。


     それで友達の少ない人っていうのは、「いや、あの人は まだ友達とは言えない」「あ、あの人は まだ知り合いレベル」というふうに選んじゃう人なので。

     友達と知り合いの差っていうのは、いわゆるコップに水が半分 入っていたら、「もう これだけしか入ってない!」っていうか、「まだ これだけ入ってる」っていうのと、そっくりなんですね。

     なので、そこの差は あまり気にしないように。


     というわけで、この『極上の孤独』はですね、みなさんも気が付いたとおり、何か偉そうな感じがするのでAmazonレビューが大荒れです(笑)。

    ・・・

     まぁ、この本は最後の方に感動的な話が出てくるんですけども、何故か尻切れトンボ。

     というのも幻冬舎新書っていうのは、だいたい全部そうですからですね(笑)。

     出版社によって本の立ち位置っていうのは違うんですけども、幻冬舎新書っていうのは売れそうな本を手早く出すっていうのがコンセプトなのでですね。

     そこまでの完成度を求めてはいけないと思うんですけどもね。


     で、こういう大荒れの感想を見るに、林先生やタモリさんの主張も、一冊の本にしちゃうと、同じように反発が出てくるんですよね。

     だから、賢い二人は出版しないんですよ。


     ひょっとしたら林先生は出版しちゃうかも分からないんですけども(笑)。

     おそらくタモリさんは出版しないでしょう。


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