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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「【『億男』の感想とお金の話 3 】世界をゲーム化させてしまうお金の怖さ」
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ「【『億男』の感想とお金の話 3 】世界をゲーム化させてしまうお金の怖さ」

2018-12-01 06:00
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    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/12/01
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    今回は、ニコ生ゼミ11月18日(#257)から、ハイライトをお届けいたします。

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     【『億男』の感想とお金の話 3 】世界をゲーム化させてしまうお金の怖さ


     この『億男』という小説の中に出てくる、ツクモのかつての仕事仲間たちというのは “勝つのが怖くなったギャンブラー” なんだ。

     なぜ、自分たちが成功してるのかわからない。

     だから、成功して勝っているうちに降りたかった。


     成功するまでの間は、ツクモと一緒に仕事してた人達というのも、わりと創造的でクリエイターだったんだけど。

     それによって、上がる売上、上がる収益を気にした瞬間にギャンブラーになっちゃった。

     そして、ギャンブラーになった結果「次に成功したら降りよう。次に勝ったら降りよう」と、そんなことばっかり考えるようになってしまった。


     この本の内容からは外れた話をしているんだけど、お金というのは何が怖いのかというと「この世界をゲームにしちゃう」ところなんだよな。

     この “ゲーム化される” という感覚は、グローバル経済 以前は存在しなかった考え方だと思う。

     ゲーム化という感性は、「ゲームの勝敗は人間性とは関係ない」ということになっちゃうんだよね。


     それに対して宮崎駿的な感性では、ついていけなさを感じている。

     この世界をゲームみたいに見ちゃったら、そこに生きている個々の人の意味よりも、そこから得られる数字の方に着目してしまう。

     つまり、仕事の面白さよりも、仕事で上がる成果という数字の方に着目しがちになっちゃう。

     なぜかというと、ゲームだから。

     そういった、ゲーム的にこの世の中を見ることは、宮崎駿的な感性では、やっぱり「勘弁してくれ」ってことになる。


     ようやっとここで、ZOZOの社長と宮崎駿を対比するために、この本を持ってきた理由の話になってくるんだけど。

     「宮崎駿にとって、大儲けをすることはあまりいいことじゃない」というのは前回ちょっと話したよね?

     でも、この大儲けをする時の罪悪感というのは「これは所詮ゲームなんだから」と言うことで、薄められたり無効化される。

     しかし、現実的には「結果として、この世界ではお金を儲けた人は勝者。お金を奪われた人は敗者」というふうに分類される。

     この分類から逃れるためには、かなりの意志力か、もしくは鈍感になる力か、そういうものが必要なんだよ。


     そして、ネット社会によって「大勢の人に理解してもらえるものが正義」になってしまった。

     かつて、日本人は、アメリカ人みたいに「金持ちを尊敬する」という文化を持ってなかったんだよね。

     どちらかというと、クラスの中の金持ちというのは、『ドラえもん』でいうところのスネ夫的なキャラであって、主役にはあまりなれないタイプだったんだ。


     『ドラえもん』が描かれた1960年代70年代という時代から、アメリカでは金持ちは問答無用で尊敬されていた。

     これについて、当時の日本人としては「なんで、あんな変な文化があるんだ?」と言ってたんだけど。

     でも、いつの間にか、21世紀に入った僕ら日本の社会というのは、スポーツで勝った人を尊敬するのと同じように、金持ちを尊敬するという文化が、徐々にだけど、スタンダードになりつつある。

     ちょっとずつ、この世界が変わってきちゃってる。

    ・・・

     まだ話が横に流れるんだけど。

     勝間和代という評論家は、かつて “インディペンデントな生き方” というのを提唱したんだ。

     『インディペンデントな生き方』という本の中で、彼女は「経済的な独立によって、女性は自立出来る」と語っていた。


     「社会はいつも理不尽に、色んなことを縛ってくるんだけど、自分が経済的な独立性さえ持っていれば、その中で自由を得ることが出来る」と。

     まあ、つまり「お小遣いさえあれば、家から持ってくる弁当や、学校で充てがわれる給食以外に、パン屋に行ってパンが買えるよ」というくらいの意味なんだけど。

     「それにはまず、経済的な独立性がなければどうにもならないよ」というふうに、15年だか20年前くらい前から、勝間和代は語ってたんだけど。

     でも、こういった「お金を持って自由になることは良いことだ」という考え方が、「人間は、誰しも独立とか自由を得るために、経済的に自立しなきゃならない。そんなふうにならなきゃダメだ」という義務になっちゃったら、正直、お金なんていくらあっても足りないんですよね。


     バカに限って、「欲しいものなんて私ならいくらでも思いつきますよ! お金は必要じゃないですか!」って言うんですよ。

     でも、バカの言う「いくらでも思いつく欲しいもの」っていうのは、結局、自分が読めもしない賢そうな本とか、立派な本とかを買って図書館を作るのと同じなんですよね(笑)。


     読めもしない本をいっぱい買って、図書館を作るということは、賢いことではないのと同様に、ろくに使いもしないガジェットや、着こなせもしないような服を山程買って、家の中をギッシリすることは、決して “豊か” ではない。

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     こんなふうに、作らないプラモデルを山のように並べることも、段々とシンドくなってきたんだけども。

     まあ、俺は「これは “オブジェ” として好きだから」って言ってるんだけども(笑)。

     まあ、そういうふうに考えるわけだよね。


     お金というのは、今言ったように「いろんな側面があるな」というふうに、面白がりさえすれば、怖くなくなるし使いこなせると、自分自身の経験から思います。


     あのね、俺「自由さ」っていうのは、勝間和代の言うように、経済的な自由の上に立っているんじゃなくて、面白がることだと思うんだよね。

     面白がる以外の目標をあまり持たないようにすること。

     面白がる以外の価値観をあんまり持たないようにすることが、実は案外、自由への近道じゃないかなと思ってるんだけど。

     まあ、ここらへんは、今回の話とあまり関係ないから、そのうちに。

     ということで、無料枠はここまでにしておきます。

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