​​▼第610号
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                     2025/02/18

夏野剛メールマガジン 週刊『夏野総研』
          vol.610
            【老朽化インフラが招く「日本沈没」】
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《目次》
01.先週の出来事
02.時事ネタPICKUP15
03.フカボリBiz
04.Q&A
05.ありか、なしか!
06.時事ネタ キュレーション
07.編集後記

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【01.先週の出来事】
社会問題からプライベートな話題、訪れたレストランまで、「先週あったこと」をベースに、夏野剛の頭の中やプライベートを覗いていくコーナーです。
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◆2025/02/10-2025/02/16

 今週は一週間海外で過ごしている。
 といっても、休暇というわけではなく、海外に住んでいる家族を訪問して、時差を利用して日本の会議にはほとんど参加している感じだ。

 ミーティングや会議をした人のなかには「僕が海外にいること」に気づいていない人も多いと思う。こういうことからリモートの便利さを改めて認識する。

 ところで、海外に一週間滞在すると感じることがいろいろある。

(1)日本ほど食が充実している場所はないということ
(2)日本が一番安く生活できるということ

 一週間も海外の一都市に滞在すると、だいぶ居住感が出てくる。美味しいお店を予約しておいて片っ端から行ったり、昼食にはローカルなものを食べたりする。
 レンタカーも借りっぱなしなので、あちこち行っていると道路も慣れてくる。なんだかホームタウンのような気持ちになってくる。

 しかし、どんなに「美味しい」と言われる店に行っても、東京には敵わない。料理に繊細さがないし、何より素材のクオリティが違う。
 海外にいると余計に、日本の素晴らしさを実感させてくれる。

(3)日本以上に格差拡大していることを実感すること
 国の経済が発展している限り、国民の平均生活水準も上がり、国民全体の格差もあまり感じない、というのが20世紀の経済学の定説であった。
 しかし、今の海外先進国では確実にホームレスが増えている。
 経済成長は絶好調なのに、だ。国の経済が発展しているのに格差が拡大するということは、マルクス的に言うと「資本主義の弊害」ということになってしまう。