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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2019/01/09
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今回は、ニコ生ゼミ12月23日(#262)から、ハイライトをお届けいたします。

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 【『風の谷のナウシカ』のここに注目! 2 】 工業都市ペジテとは? 巨神兵の正体は? なぜ高畑勲は30点と言ったのか?


 その他にも、ブラナウシカとしては “工業都市ペジテ” も面白いです。

 いわゆる巨神兵が掘り出された都市で、物語の中盤過ぎに、ナウシカに対して好き好き光線を出しているお兄ちゃん(アスベル)と一緒に行くところですよね。

 あそこで「センタードームが食い破られている!」って、アスベルが言うんですけども。何がそんなにショックだったのか?

 そもそも、“センタードーム” とは一体何だったのか?

 工業都市ペジテというは、どう見ても小さい国なのに、なぜ、トルメキアと戦争できるくらいの軍事力、財力を持つに至ったのか?

 こういうのが、滅びたペジテがカメラパンでバーっと映るカット1つからわかるようになってますから、そこら辺もちょっと考えながら「なんでだろうな?」というふうに見てみてください。


 あとは、腐海も面白いです。

 まあ、腐海もね、ミニチュアを作ればもっとわかりやすくなるんですけども。

 『ナウシカ』のラストシーンに至るまでの謎についても、“ブラ腐海” というか、腐海をブラブラする視点で考えてみたら、いろいろと面白い発見があると思います。


 そこら辺は1月6日のニコ生でやりますので、そういうことを想像しながら1月4日の金曜ロードショーを見ていただけると、楽しめると思います。

・・・

 あとですね、これも予告編なんですけど、巨神兵の秘密をやろうと思うんですよ。

 “巨神兵” って、僕らはアニメの最後に出てくるヤツを見て、巨神兵という存在の正しい解答を見たような気がしてるんですけど、違いますね。


 たとえば『天空の城ラピュタ』には、2種類ロボットが出てきます。

 1種類目は、最後にも登場した「ラピュタの庭園の世話をする平和なロボット」です。

 “ハウスキーパー型” と僕は考えてるんですけど。

 そして、2種類目は、シータを守るために戦って、壊されてしまった “戦闘型” のロボット。

 この2つが出てくるんですね。


 つまり、ラピュタ人にとってロボットというのは、「万能型を1つ作って、それに何もかもをやらせる」んじゃなくて、自動車と同じように、ハウスキープとかガードマンとか、もしくは空中戦闘専用とか、いろいろなバリエーションを作っていたと考えるのが、文明人として当たり前だと思います。


 巨神兵も「かつて世界を7日間で滅ぼした」と言われるんですけども、その7日間で滅ぼした巨神兵と、『ナウシカ』のラストに出てくる巨神兵が同じものなのかどうか、誰にもわからないんですね。

 僕は、ラストで登場した、溶けかけた巨神兵というのは、戦闘タイプではないと思ってるんですよ。

 世界を滅ぼした戦闘タイプの巨神兵というのは、冒頭の、ナウシカが腐海でユパ様を探す時に中に入り込んだ、もう化石化した角のあるタイプではないかと考えています。

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 僕がそう考える理由とか、この戦闘タイプの巨神兵はなぜアニメ版に出てこなかったのか? 出てきたらどういう話になったのか? という話をしようと思います。


 僕がこういう「これが出てきたらどういう話になったのか?」みたいな話をする時というのは、いつもは、ちょっと妄想で話したりするんですけど。

 今回に関しては、妄想ではなく、資料を使って「なぜ、これが出てこなくなったのか?」というのを話していこうと思います。

・・・

 あと、『ナウシカ』をテレビで見る時に、もう1つ気を付けて欲しいのが、高畑勲の採点なんですよね。

 これまで何度も言ってますけど、高畑勲はアニメの『ナウシカ』が完成した時に「30点」と言ったんですね。


 「プロデューサーとしては、もう作られた作品は満点です。でも、宮崎駿の友人として言わなきゃいけない。宮崎駿の作品としては、あれは30点です」と言って、宮崎駿を激怒させる……というか、宮崎さんは高畑さんに怒れない性格ですから、なぜか、このインタビュー記事を掲載した鈴木敏夫に向かって怒るんですよね(笑)。

 「何でこんな本を売ってるんだ!」って。もう、そうなってくると鈴木敏夫は遥かに関係ないんですけども。


 この宮崎駿を激怒させた「30点」という採点はなぜなのか?

 『かぐや姫の物語』や『火垂るの墓』を作った映画監督である高畑勲は、どの部分を見てマイナス70点を感じたのか?

 こういうことを想像しながら見ると……たぶん、みなさんも、人生で『ナウシカ』を見るのは、もう5回目か6回目、下手したら10回目くらいかもしれないんですけど。


 何が高畑勲をガッカリさせたのか?

 「これじゃないだろう」と思わせたのか?

 その後、宮崎駿は一体何をしようとしたのか?

 こういうことを想像しながら見ると、10回目のナウシカであっても、別の面白さで深く楽しめると思います。

 そんな、ナウシカに関しての話を、来年の新年1回目のニコ生でやろうと思います。

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