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今回は、ニコ生ゼミ02月17日(#269)から、ハイライトをお届けいたします。
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「【『ファーストマン』番外編 1 】 モハーベ砂漠に広がる死の世界」
こいつですね。
「もう戦争は終わったから、軍隊なんかなくていいや」と、予算を食うから縮小されようとしてたんですね。
海軍は、巨大な空母や戦艦の建造を何十隻もキャンセルされました。
プレハブの家を作って売ったりしたんですけど、倒産が相次いだと。
そんな陸軍航空隊も、戦後 “アメリカ空軍” という形で独立します。
そして、海軍に次ぐ大きい存在になってしまいます。
実はアメリカから発射する戦略核ミサイル……地面に掘ってある穴の蓋がガーッと開いてロケットがドーンと飛び出すあれのことですね。
あれは、陸軍じゃなく、アメリカ空軍の管轄なんです。
陸軍というのは、あくまで陸上兵器。
だから、たとえば敵の戦闘機とか爆撃機がやって来た時に迎撃する “地対空ミサイル” 、つまり、地面から空を攻撃するミサイルまでは持っていいんです。
なんか、そういう仕分けになっていたんです。
というわけで、この時点で陸軍の弱体化が予想されたんですね。
おまけに、ミサイル基地って、場所もバレてるから、敵に最初に狙われやすい。
なので、潜水艦にミサイルを縦にぎっしり積んで、これを海中で運んでしまおうというアイデアだったんですね。
動力も原子力にしてしまえば半年くらい水の中に潜りっぱなしに出来る。
「これでこっそりソ連に近づいて行けば、射程の短いこういうミサイルでも、モスクワに届くんじゃないのか?」と、こういうアイデアですね。
その上、海軍まで、こういう原子力潜水艦の中にミサイルを縦に積んで運用しようとしている。
それに対して、アメリカ陸軍の方は、もう本当に手の出しようがなかったんですね。
なので、仕方なくこういうものを考えました。
当時、最新兵器だった原爆を発射できる大砲です。
これくらいしか、陸軍の力を伸ばす方法が思いつかなかったんですね。
しかし、さっきも言ったように、陸軍に許可されたのは、あくまで迎撃用の地対空ミサイルまで。
空軍が開発しているソ連まで届くような巨大ミサイルの開発許可は、陸軍には下りませんでした。
もう、なかなか思うようにいかないわけですね。
大昔、紀元前遥かの世界には塩の湖があったんですけど、それが乾いてしまって、平坦な地面が地平線まで続く、エドワーズ鹹湖の底に着陸しました。
ラストで「月という死の世界で生き延びたニール・アームストロング」というのを見せる時に。
このエドワーズ鹹湖というのは、エドワーズ空軍基地の着陸場と言われているんですけど、本当に何もないデコボコした地面が延々と続いているような場所なんです。
まあ、要するに「死を免れたと思ったら、エドワーズ鹹湖のような乾いた湖の底という死の世界が広がっていた」と。
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