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「なぜ高校にアイドル部がないのか?」
僕もね、最初は「そりゃそうだ」と、「高校にアイドル部なんて馬鹿らしい」と、「ラブライブってなんなの?」とか思ってたんですけども。
だけど、今、小学校の女子にアンケートを取ると、なりたい職業のナンバー1はアイドルなんですよね。
アイドルになりたいという女の子がすごく多い。
そんな子に対して「なれっこないんだから」って言うんだったら、「野球部とかサッカー部があるのはどうなのか?」ってことなんですよ。
だって、野球部に入っている子の大半は野球選手になんてなれないし、サッカー部に入っている子も、当たり前ですけど、サッカー選手になれないわけですよ。
でも、部活としては存在しているじゃないですか?
じゃあ、なんで同じような理屈でアイドル部っていうのがないのか?
少なくとも、「なれっこないから」というのは関係ないですよね。
で、その全国大会で優勝した子を芸能プロが “ドラフト指名” すればいいわけですよね。
「それをNHKが中継すれば、ちょっとは芸能界の不透明さにメスが入って、良いんじゃねえの?」って。
本当に軽く、「ああ、だったら中学校とか高校で公式の部活にして、大会をやって、それを芸能プロダクションが指名する形にしたら、今の野球とかサッカーとかのスポーツと同じように行けるじゃん」って思ったんですよね。
じゃあ、そういうヤツをどうやって入れないようにするのかというと、別に、現状、新体操部の顧問であろうが、マラソン部の顧問であろうが、野球部の監督であろうが全部、「セクハラするかどうか?」のチェック機構があるわけじゃないんですよね。
「とりあえず入れてみて、問題を起さなかったらそれでいいや」という体制でやっているわけだから。
「犯罪と趣味は別なんだから」という言い方も変ですけども。
そうやって、アイドルオタのお兄さんを雇ってやればいいんです。
でも、みんな、どうやったら自分が考えた「こうやればアイドルはもっと売れるのにな」っていうアイデアを実現できるのかわからない。
なので、たとえば地下アイドルの人に「俺、いいアイデアあるんだけど」って寄って行こうとして、向こうの方に断られたりとか、なんか不幸な組み合わせのギャップというのが生まれていると思うんですね。
能力のある者、才能のある者、やる気のある者が、うまく組み合わされていない。
不健全な業界、プロの業界というのがあって、それが絶対視されているというのは、僕が昔、アニメを作りたかった頃のアニメ業界にすごく似てるんですね。
どんなに有能なヤツでも、アマチュアだったら「素人だからダメだ」と言われ、どんなに下手なヤツでも、プロだったら優遇される。
そして、「アマチュアがプロになる方法というのは、コネを使うしかない」っていうのは、今のアイドル界とそんなに違わないように見えるんですよ。
「プロの芸能界」と「地下アイドル」という2つしかないから、今のアイドル業界というのは、なんか変なことになっている。
これは、商業誌と肉筆同人誌しかない漫画の世界と同じなんですよ。
コミケとか同人誌という膨大なアマチュアマーケットが成立したからこそ、日本のオタク文化の中ではアマチュアが最強なんですよ。
そして、この「アマチュア最強体系」を作った時に、多様性と大発展というのが生まれるんじゃないかと思うんですよね。
たとえば、昔、僕が通っていた中学校とか高校には “無線部” というのがあったんですけども。
「アイドル部なんて部活じゃない!」なんて言うなら、「じゃあ、なんで無線部は部活なんだ?」と。
そんなもの、明治時代とか大正時代には存在しなかったから「古き良き日本」の文化ではないし、現代でも、もう絶えてしまって存在しないんですよ。
だから、「たまたま人口が増えたおかげで日本の中に学校という施設がガッと増えた、昭和のある時期にあった部活というのが本来の部活であって、それ以外のものは、学校らしくない」といって排除するのは、「昭和ドクトリン」というんですか?
昭和の時代に当たり前だったことは「そのままOK」で、今の世の中になって発展してきたものは「学校らしくないからダメ」っていうのは、ちょっと昭和ドクトリンに囚われ過ぎじゃないかと思うんですよね。
【岡田斗司夫アーカイブ】は、以下のいずれかにご入会頂ければ、利用可能です。
いかがでしたか?
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
番組内で取り扱う質問はコチラまで!
岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2019/06/15
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今日は【岡田斗司夫アーカイブ】から選りすぐり 2017/07/09放送の『ニコ生ゼミ』
のハイライトをお届けします。
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「なぜ高校にアイドル部がないのか?」
Yahoo知恵袋にこんな質問が寄せられていました。
「アイドル部がある高校はありませんか?」という質問なんですけど、これに寄せられた回答の1つに「そんな犯罪を生み出す部活はありません」っていうのがあってですね(笑)。
これがベストアンサーに選ばれたんですけど、まあまあ、「分かる分かる」というふうに思います。
これがベストアンサーに選ばれたんですけど、まあまあ、「分かる分かる」というふうに思います。
でも、なんでそうなのか?
僕もね、最初は「そりゃそうだ」と、「高校にアイドル部なんて馬鹿らしい」と、「ラブライブってなんなの?」とか思ってたんですけども。
だけど、今、小学校の女子にアンケートを取ると、なりたい職業のナンバー1はアイドルなんですよね。
アイドルになりたいという女の子がすごく多い。
そんな子に対して「なれっこないんだから」って言うんだったら、「野球部とかサッカー部があるのはどうなのか?」ってことなんですよ。
だって、野球部に入っている子の大半は野球選手になんてなれないし、サッカー部に入っている子も、当たり前ですけど、サッカー選手になれないわけですよ。
でも、部活としては存在しているじゃないですか?
じゃあ、なんで同じような理屈でアイドル部っていうのがないのか?
少なくとも、「なれっこないから」というのは関係ないですよね。
ぶっちゃけ僕は、「アイドルを目指す女の子は、高校とか中学校の公式部活として活動して、年に2回、5月と8月くらいに “全国大会” をやったらいいのに」って思うんですよ。
……まあ、これは別に12月でも構わないんですけども。
それは単にコミケとぶつかるからというだけの理由です(笑)。
……まあ、これは別に12月でも構わないんですけども。
それは単にコミケとぶつかるからというだけの理由です(笑)。
で、その全国大会で優勝した子を芸能プロが “ドラフト指名” すればいいわけですよね。
「それをNHKが中継すれば、ちょっとは芸能界の不透明さにメスが入って、良いんじゃねえの?」って。
本当に軽く、「ああ、だったら中学校とか高校で公式の部活にして、大会をやって、それを芸能プロダクションが指名する形にしたら、今の野球とかサッカーとかのスポーツと同じように行けるじゃん」って思ったんですよね。
高校野球でも、監督って、もう本当に学校の先生じゃなくて職業としてやっている人を外部から入れますよね。
それと同じように、アイドルオタクのお兄さんとかをアイドル部の監督として雇えばいいだけなんですよ。
それと同じように、アイドルオタクのお兄さんとかをアイドル部の監督として雇えばいいだけなんですよ。
「そんなヤツを雇ったら危険だ!」って言っても、別に今だって新体操でも高校野球でも、暴力振るう先生は振るうし、セクハラする教師はするんですから、危険ってことはないんですよ。
アイドルオタであろうが、野球バカであろうが、新体操バカであろうが、危ないヤツは危ないヤツであって、そんなヤツを入れなければいいだけ。
アイドルオタであろうが、野球バカであろうが、新体操バカであろうが、危ないヤツは危ないヤツであって、そんなヤツを入れなければいいだけ。
じゃあ、そういうヤツをどうやって入れないようにするのかというと、別に、現状、新体操部の顧問であろうが、マラソン部の顧問であろうが、野球部の監督であろうが全部、「セクハラするかどうか?」のチェック機構があるわけじゃないんですよね。
「とりあえず入れてみて、問題を起さなかったらそれでいいや」という体制でやっているわけだから。
「犯罪と趣味は別なんだから」という言い方も変ですけども。
そうやって、アイドルオタのお兄さんを雇ってやればいいんです。
世の中には、いわゆる秋元康みたいなやり方を思いつくお兄さんって、いくらでもいると思うんですね。
でも、みんな、どうやったら自分が考えた「こうやればアイドルはもっと売れるのにな」っていうアイデアを実現できるのかわからない。
なので、たとえば地下アイドルの人に「俺、いいアイデアあるんだけど」って寄って行こうとして、向こうの方に断られたりとか、なんか不幸な組み合わせのギャップというのが生まれていると思うんですね。
能力のある者、才能のある者、やる気のある者が、うまく組み合わされていない。
不健全な業界、プロの業界というのがあって、それが絶対視されているというのは、僕が昔、アニメを作りたかった頃のアニメ業界にすごく似てるんですね。
どんなに有能なヤツでも、アマチュアだったら「素人だからダメだ」と言われ、どんなに下手なヤツでも、プロだったら優遇される。
そして、「アマチュアがプロになる方法というのは、コネを使うしかない」っていうのは、今のアイドル界とそんなに違わないように見えるんですよ。
「プロの芸能界」と「地下アイドル」という2つしかないから、今のアイドル業界というのは、なんか変なことになっている。
これは、商業誌と肉筆同人誌しかない漫画の世界と同じなんですよ。
コミケとか同人誌という膨大なアマチュアマーケットが成立したからこそ、日本のオタク文化の中ではアマチュアが最強なんですよ。
そして、この「アマチュア最強体系」を作った時に、多様性と大発展というのが生まれるんじゃないかと思うんですよね。
学校の部活っていうのはね、やっぱりテクノロジーで変わるんですよ。
たとえば、昔、僕が通っていた中学校とか高校には “無線部” というのがあったんですけども。
「アイドル部なんて部活じゃない!」なんて言うなら、「じゃあ、なんで無線部は部活なんだ?」と。
そんなもの、明治時代とか大正時代には存在しなかったから「古き良き日本」の文化ではないし、現代でも、もう絶えてしまって存在しないんですよ。
だから、「たまたま人口が増えたおかげで日本の中に学校という施設がガッと増えた、昭和のある時期にあった部活というのが本来の部活であって、それ以外のものは、学校らしくない」といって排除するのは、「昭和ドクトリン」というんですか?
昭和の時代に当たり前だったことは「そのままOK」で、今の世の中になって発展してきたものは「学校らしくないからダメ」っていうのは、ちょっと昭和ドクトリンに囚われ過ぎじゃないかと思うんですよね。
“ユーチュー部” っていう部活があってもいいし、“インスタ部” っていう部活があってもいいんですよ。
高校生同士、それで競ったらいいんですよ。
高校生同士、それで競ったらいいんですよ。
そうやって、顧問の先生が楽しめるようなクラブでないとダメなんですよ。
やっぱり、学校のクラブっていうのは。
やっぱり、学校のクラブっていうのは。
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この記事は【岡田斗司夫アーカイブ】から選りすぐって、ハイライトをお届けしました。
動画や全文が気になった方は、【岡田斗司夫アーカイブ】でご覧になれます。
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「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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よい質問は、よい回答にまさる、と言われます。
みなさんの質問で、僕も予想外の発想ができることも多いです。
だから僕は、質疑応答が大好きです。
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