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「なぜ高校にアイドル部がないのか?」
これがベストアンサーに選ばれたんですけど、まあまあ、「分かる分かる」というふうに思います。
僕もね、最初は「そりゃそうだ」と、「高校にアイドル部なんて馬鹿らしい」と、「ラブライブってなんなの?」とか思ってたんですけども。
だけど、今、小学校の女子にアンケートを取ると、なりたい職業のナンバー1はアイドルなんですよね。
アイドルになりたいという女の子がすごく多い。
そんな子に対して「なれっこないんだから」って言うんだったら、「野球部とかサッカー部があるのはどうなのか?」ってことなんですよ。
だって、野球部に入っている子の大半は野球選手になんてなれないし、サッカー部に入っている子も、当たり前ですけど、サッカー選手になれないわけですよ。
でも、部活としては存在しているじゃないですか?
じゃあ、なんで同じような理屈でアイドル部っていうのがないのか?
少なくとも、「なれっこないから」というのは関係ないですよね。
……まあ、これは別に12月でも構わないんですけども。
それは単にコミケとぶつかるからというだけの理由です(笑)。
で、その全国大会で優勝した子を芸能プロが “ドラフト指名” すればいいわけですよね。
「それをNHKが中継すれば、ちょっとは芸能界の不透明さにメスが入って、良いんじゃねえの?」って。
本当に軽く、「ああ、だったら中学校とか高校で公式の部活にして、大会をやって、それを芸能プロダクションが指名する形にしたら、今の野球とかサッカーとかのスポーツと同じように行けるじゃん」って思ったんですよね。
それと同じように、アイドルオタクのお兄さんとかをアイドル部の監督として雇えばいいだけなんですよ。
アイドルオタであろうが、野球バカであろうが、新体操バカであろうが、危ないヤツは危ないヤツであって、そんなヤツを入れなければいいだけ。
じゃあ、そういうヤツをどうやって入れないようにするのかというと、別に、現状、新体操部の顧問であろうが、マラソン部の顧問であろうが、野球部の監督であろうが全部、「セクハラするかどうか?」のチェック機構があるわけじゃないんですよね。
「とりあえず入れてみて、問題を起さなかったらそれでいいや」という体制でやっているわけだから。
「犯罪と趣味は別なんだから」という言い方も変ですけども。
そうやって、アイドルオタのお兄さんを雇ってやればいいんです。
でも、みんな、どうやったら自分が考えた「こうやればアイドルはもっと売れるのにな」っていうアイデアを実現できるのかわからない。
なので、たとえば地下アイドルの人に「俺、いいアイデアあるんだけど」って寄って行こうとして、向こうの方に断られたりとか、なんか不幸な組み合わせのギャップというのが生まれていると思うんですね。
能力のある者、才能のある者、やる気のある者が、うまく組み合わされていない。
不健全な業界、プロの業界というのがあって、それが絶対視されているというのは、僕が昔、アニメを作りたかった頃のアニメ業界にすごく似てるんですね。
どんなに有能なヤツでも、アマチュアだったら「素人だからダメだ」と言われ、どんなに下手なヤツでも、プロだったら優遇される。
そして、「アマチュアがプロになる方法というのは、コネを使うしかない」っていうのは、今のアイドル界とそんなに違わないように見えるんですよ。
「プロの芸能界」と「地下アイドル」という2つしかないから、今のアイドル業界というのは、なんか変なことになっている。
これは、商業誌と肉筆同人誌しかない漫画の世界と同じなんですよ。
コミケとか同人誌という膨大なアマチュアマーケットが成立したからこそ、日本のオタク文化の中ではアマチュアが最強なんですよ。
そして、この「アマチュア最強体系」を作った時に、多様性と大発展というのが生まれるんじゃないかと思うんですよね。
たとえば、昔、僕が通っていた中学校とか高校には “無線部” というのがあったんですけども。
「アイドル部なんて部活じゃない!」なんて言うなら、「じゃあ、なんで無線部は部活なんだ?」と。
そんなもの、明治時代とか大正時代には存在しなかったから「古き良き日本」の文化ではないし、現代でも、もう絶えてしまって存在しないんですよ。
だから、「たまたま人口が増えたおかげで日本の中に学校という施設がガッと増えた、昭和のある時期にあった部活というのが本来の部活であって、それ以外のものは、学校らしくない」といって排除するのは、「昭和ドクトリン」というんですか?
昭和の時代に当たり前だったことは「そのままOK」で、今の世の中になって発展してきたものは「学校らしくないからダメ」っていうのは、ちょっと昭和ドクトリンに囚われ過ぎじゃないかと思うんですよね。
高校生同士、それで競ったらいいんですよ。
やっぱり、学校のクラブっていうのは。
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