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 岡田斗司夫のニコ生では言えない話 第69号 2014/1/27
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【今週のコンテンツ】僕は春名風花、アイドルよりかっちょいい声優になりたいの!
【今週の書き起こし】岡田斗司夫ゼミ・クリスマス・スペシャル はるかぜちゃん対談(2/3)
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◆【今週のコンテンツ】僕は春名風花、アイドルよりかっちょいい声優になりたいの!
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はるかぜちゃんこと春名風花さんもファンだという『少女革命ウテナ』をご存知ですか。無銘のマサフミです。
『岡田斗司夫ゼミ「クリスマス・スペシャル」〜オタキング×はるかぜちゃん対談!!』から、今回は2回目になります。

対談は、中学生の女の子に将来の夢を尋ねるという微笑ましいものになるはずが、なんだか様子が違うようです。
岡田斗司夫の大人げない問いかけと、春名風花の返答とが剣を交える時、世界を革命する力が生まれる。
「彼女は声優に憧れるあまり、自分も声優になる決意をしてしまったのです」
「でもいいの?ホントにそれで?」

それでは対談の模様をハイライトからどうぞ。

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<岡田>
 あとですね、聞きたかったことの3つ目ですね。
『はるかぜちゃんのしっぽ(ω)』を読んだらですね、「声優になりたい」って書いてあった。

<春名>
 はい!

<岡田>
 そうなんですか?

<春名>
 そうです。

<岡田>
 なんでまた?

<春名>
 いや、なんか、元々ボクは演技をすることがすごい好きなんですよ。
 それで子役をずっと続けてるわけなんですけども。

 それでも、やっぱり“顔を出す仕事”というのには限界があるんですね。

<岡田>
 そうなの?

<春名>
 はい。そうです。

<岡田>
「子役だから」ってこと?

<春名>
 いや、そういうことじゃなくって。
 やっぱり“見た目”に左右されるじゃないですか。なんか、見た目が良くないと出れないし。

 それに、女の子だから女の子の役しかできなかったり。
 例えば、ボクにお婆ちゃんの役とかはできないですよね?

<岡田>
 無理がありますね。

<春名>
 でも、声優の場合は声だけでなんでも表現できるじゃないですか。
 もう、地球外生命体にもなれますし。
 なので、そういう無限の可能性があるところがいいなと思って。

<岡田>
 はーはー、なるほど。



<岡田>
 それで、春名さんは声優になるための方向って考えてるんですか?

 今、子役で。今もう中学1年生。
 子役って、あと何年ぐらいできるんですか?

<春名>
 うーん、もう“子役”って感じじゃなくなってきてて。
 たぶん、中学を抜けたらほんとにダメですね。
 今でもちょっとアウトに――

<岡田>
 今いる場所・子役としてはちょっと大きくなってきた。
 だったら、「こっから先“アイドル”の方に行くか、もしくは“女優”の方に行くか?」みたいにはならないんですか?
 アイドルの方は全く考えなくて、女優方向なの?

<春名>
 そうですね、はい。
 アイドルの方はあんまり考えてないです。

<岡田>
 でも、“しょこたん”はそっちの方にいるぜ。

<春名>
 そうですね。

<岡田>
 しょこたん先生はそっちの方から大きく方向を切って、“こんな変なアイドルは見たことない系のアイドル”っていう独自のジャンルを作ってるじゃん。

<春名>
 そう、あの、ボクはしょこたん先生みたいに“何でもできる人”になりたいので。
 とりあえず、というか、女優方向には行くんですけども、そこからどんどん広げて行きたいな、っていうのは――

<岡田>
 ということは、“変なことをやる変な女優”になるわけですよね?(笑)

 しょこたんはいつの間にか「あれは“しょこたん”っていう生物であって、アイドルではない」とみんなが思うようになってるのと同じように。
 春名さんのことも、「あれは“はるかぜちゃん”という変な生物であって、女優じゃないよね」って。
「あ、演技もできるんだ」ぐらいの感じになっていくわけですよね?

 で、女優として演技するんだったらやっぱり“女の人”っていう枠もあるし、できる役の幅にも限界もあるだろうし。
 例えば、自分よりもっとかわいい女の子とかが出てきたら、勝ち負けもあるかもわかんないし。
「これやりたい!」と思っても、その監督のイメージが男声だったら、男性しかできないわけですよね。

 そういうのもあるので、声優なってみたいと?

<春名>
 そうですねえ、うーんと。
 なんか、どんなにカワイイ役をやっても、それでも、そこで実力が評価されたら「こんな役も出来る」っていう話が来るかもしれないじゃないですか。

<岡田>
 え? 声優ってそんな世界なのかな?
 俺、声優って、なんかもっと“実力じゃない世界”みたいな気がしてるんだけども。
 そんなことはないんですか?

<春名>
 んーっと。
 本当に、実力が全てっていう世界ではないです。

<岡田>
 ゴールデンタイム枠のアニメ番組っていうのは、ある程度は実力だと思うんですけど。
 でも、深夜枠とかコアなファンに向けてのヤツって、やっぱり「人気のある声優さんでDVDの売上確保して〜」っていうようなキャスティングをするじゃないですか。

<春名>
 ああ、はいはい。

<岡田>
 こういう話が出来て嬉しいんですけど。
 お互い、「こういう話が出来て気が楽だなあ」って思うんですけど(笑)

 だから、その、もしやるとしたら、実はいわゆる『名探偵コナン』とか『クレヨンしんちゃん』とか『サザエさん』みたいな、あの辺の6時7時のかなり狭い枠になりますよね?
 あそこしか入りようがなくて。
 で、あそこってベテランの人がガッチリ占めてて、新人が入る余地はないでしょ?

<春名>
 そうですね。

<岡田>
 うん、どうすんの?

<春名>
 うーん……どうしましょう?
 えへへ(笑)



<岡田>
 自分で番組作っちゃうしかないんじゃない?