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岡田斗司夫のニコ生では言えない話 第92号 2014/7/7
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【今週のコンテンツ】『ピンポン』観てないって、お前誰よりアニメ好きじゃんよ!
【アオイホノオ ドラマ化記念】一刀彫の鹿
【今週の書き起こし】岡田斗司夫の大阪ひとり夜話Vol.5(1/4)
「ズバッと参上~♪ズバッと解決~♪、その秘密は?告知欄に載ってます!」
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【今週のコンテンツ】『ピンポン』観てないって、お前誰よりアニメ好きじゃんよ!
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「なれるかな、ぼくも岡田斗司夫みたいになれるかな」挑戦は3世紀早まった無銘のマサフミです。
6月24日に行われた『岡田斗司夫のひとり夜話in大阪Vol.5「全部答える、会場からの一問一答」』を4回に渡りお届けします。
更に『アオイホノオ』ドラマ化記念、アマノカズミインタビューを特別掲載します。お楽しみに。

ピンチのときにはオイラを呼びな!
アニメだろうと原発だろうと、どんな話題も拾って、深いテーマも切り返す。
オイラが岡田斗司夫だからっしょ、そこんとこよろしく!


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 えー、じゃあ、ここからですね。
「最近のアニメについて」っていうことだったんで、これはもうラクをします。

 Facebookとかメルマガでも書いてると思うけど、僕が見ている最近のアニメは3つだけですね。
 『ピンポン』と『監督不行届』と、あとは『健全ロボ ダイミダラー』、この3つしか見てないです。


 で、これに関しては2つの疑問があがりますよね。
 「なんで他のは見ないのか?」っていうのと「なんでこの3つなのか?」ですね。

 他のを見ない理由は簡単で。
 アニメっていうのは“成熟期”に達してるので、僕はもう、基本的に、あんまり積極的に見ようと思わないんですね。

 ええと、だいたい大学生ぐらいの時は「アニメだったらなんでも見たい!」と思ってたんですけども。
 まあ、「SFだったらなんでも読みたい!」っていうのとか、「SF映画だったらなんでも見たい!」と思ってたんですけども、それと同じですね。
 これだけ目の前に、“お皿”として並べられると、なんかもう、まるで食べ放題のバイキングとかビッフェ行ってるみたいな気分で、「まあ、別にええか」って気になってくるんですね。

 ただ、そういう中にも、やっぱり「ちょっと見ときたいな」というのがあるんです。
 で、この場合、“面白い”ではなくて、“自分の中でピンと来そうなもの”ってふうに選んでます。

 “面白いアニメ”だったら、たぶん、色々あると思うし、人によって薦めるものも違うんでしょうけども。
 例えば、「岡田さん、『シドニアの騎士』は見ないんですか?」というふうに言われたので、第1話だけを見たんですけども、普通だったから見るのはやめました。
 この場合の“普通”というのは何かというと、「出来のいいSFアニメだなあ。それがどうしました?」って感じですね。
 だから、僕的には“なにかショックを与えるような新しいこと”があるわけではなかったんですね。


 ところが、『ピンポン』は、出てくるキャラクターに美形は1人もいないのに、こうゾクゾク、ゾワゾワすると。

 で、女の子がほとんど出て来ない。
 一応、“ドラゴン”っていう主人公のライバルのキャラクターに彼女みたいなのがいるんですけども、すごくストイックな関係なので、完全な彼女ではないし。
 オマケにその女の子も、立ち振る舞いはカワイイんですけども、いわゆる“萌えキャラ”とか“カワイイキャラ”として描かれてないんですね。

 なのに、全編に流れる、この“恋愛感”というかですね。
 「俺がお前の事を忘れられない理由は~!」とか、「お前は俺の全てだったんだ~!」っていう、“愛のカミングアウト”みたいなモノが、男同士の間で飛び交うんですね。
 それが、ボーイズラブ的な気持ち良さというよりは“青春の形”で、すごい面白くて。
 「あっ!これ、メチャクチャ出来がいいな」って思うのと。

 それと同時に、ピンポンの球を打つ表現が、ちょっとでもピンポンをやったことがある人間だったら、「ああ! ラケットはこういうふうに振るよな!」っていうようなリアリティがあって面白いんですね。
 その意味ではSFアニメは不利なんです。
 SFアニメを見てても、僕らはロボットの操縦とか、何かをしてる時に「ああ! こういうことってあるよな!」っていうのを感じることが、ほとんど出来ないんですね。
 当たり前ですけど。日常生活でロボットを扱ってないですから。

 でも、ピンポンみたいなものは、ほとんどの人はどこかでやったことがあるし、見たこともあるので。
 上手くそういう動きを拾ってくれてると、何かちょっと“ゾクッ”とする快感があってですね。
 それで大変、楽しんで見てます。