Q1「就職するには、やっぱりマイナビやリクナビが有効ですか?」
たとえば、お見合いサイトとか出会い系サイトというのを考えてみてください。
若くて美人とか、高収入でイケメン・高身長といった人にとっては、とても有利にできています。そうした人が簡単に見つかる仕組みになっているから、すごくたくさんの人からアプローチされることになります。
見方を変えると、それ以外の人たちは、枯れ木も山のにぎわい、たんなる引き立て役になってしまうということでもあります。それなのに、彼らと同じ料金を払うのって、すごくバカらしいですよね。
ああいったサイトに登録すると、「たくさんの人が登録しているのだから、当然、自分にも合った、それなりの人に出会える」ような気がしてくるのですが、そんなことはぜんぜんありません。
本来、もてランクが、A・B・C・Dクラスに分かれているとします。
「自分はBクラスかCクラスだな」という男性に、BクラスやCクラスの女性がアプローチしてくれればいいのですが、そんなことはないのです。BクラスもCクラスもDクラスも、すべての女性はAクラスの男性しか求めないのです。
就職に関するサイトも同じです。
マイナビやリクナビに登録すると、どうしてもAクラスの企業や職種ばかりが目につき、そういった企業ばかりをねらってしまうことになります。Aクラスだ けでも数が多いですから、ムリなことをしている自覚がまるで湧かない。そして、エントリーシートの段階で落ちまくって、すっかり自信をなくしてしまうので す。
お見合いサイトや出会い系サイトにお金を払って、虚しい思いをするのとまったく同じことです。
自分がAクラスならいいのです。
Aクラスというのは、絶対的に売りになるレベルの学歴、はっきりいえば旧帝大レベルの人。あるいはTOEIC900点以上、MBA、医師、弁護士、公認会計士などの資格がある人です。
そういった人が、「登録なんかしなくても就職はできるけれど、もうちょっと幅広く探したい」「自分の好きな業界に入りたい」などと思う場合、マイナビやリクナビは大いに役に立ちます。
問題はAランクではない場合。
率直にいって、マイナビ・リクナビはムダです。それよりは地元で仕事を探すか、親戚に 紹介を頼むか、あらゆる友だちに「働き口ないかな?」と聞きまわったほうが、ずっとよい 仕事が見つかる可能性が高くなります。