岡田斗司夫の解決！ズバっと「夫婦関係の信頼を強くするには」

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岡田斗司夫のニコ生では言えない話

　岡田斗司夫の解決！ズバっと　2014/11/26

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おはよう！　岡田斗司夫です。

メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。

かたっぱしから答えてみましょう。

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ポストイット質問／NHK青山８月男性心理を読み解く
「夫婦関係の信頼を強くするには」
【質問】
“夫に、５年になる彼女がいます。隠し事をしたくないから、彼女を作るのはOKと話し合っていました。
遠距離のため、会ったり旅行したりは月に一度程度ですが、LINEで朝一番から宿につく寸前までのお相手は彼女、出張みやげもこっそり彼女のだけ買ってきたり・・・と、なんとなく当初イメージしていたものとは違ってきた気がしています。
このままおつきあいを続けることも、別の彼女を作ることも構わないのですが、夫婦関係ももう少し信頼を強くするには私はどのように振る舞えばよいでしょうか。”

【回答】
これ、難問だよ。

「意味不明」(コメント)
「もう夫婦じゃないよ」(コメント)
「分からん」(コメント)

　これ、普通は理解できないよね。でも、僕は分かんないこともないんだ。というのは、女性にはこういう人が一定数いるんだ。一定数だよ？　決して多くない。10%はいないけど5%以上はいると思うんだ。で、これは何故かを考えればいいんだよ。
　
　これは、嘘が嫌な人なんだよ。結局、誰か人と暮らす時に、”お互いに隠し事を一切しない”って約束する。だから、「浮気は絶対しないで」っていうのは、ダブルバインドになっちゃうんだよな。
　つまり、「嘘はつかない」というルールと「私が嫌がることをするな」というルールが矛盾してる。でも、普通の女の人は「お互いに隠し事なんか絶対にしな いでいようね」と、「絶対に浮気しないでね」って、普通に言っちゃうんだよ。そのダブルバインドが嫌だと、この女の人は気が付いちゃてんだよね。頭がそこ そこ良いと思う。

　なので、この女の人が言ってるのは、「他に彼女がいるのはOKです」「それは男なんだから仕方ないかもしれません」「でもそれは全部私に言ってくださ い」って言ってんだよな。そうなると、少なくとも夫婦の間というか、男と女の中で究極の信頼関係で、「嘘をつかない約束だけは守れる」って彼女は計算した んだ。
　この計算から始まって、人間関係が作られている。それだったら私は心安らかなはずなのに、まるで、これは夫に対して浮気を公認したみたいな形になってい る。結果的にその夫は彼女と旅行に行って、おまけに朝から晩までLINEとかしてて、「ヘコむ私はどうなってんの？」と。

　当初、考えていた結婚の時に考えていた、お互いに隠し事がないのが何より大事なことのはずなのに、「隠し事がない夫が、私をこんなないがしろにしてる」 のを、目の前で見せられて、”ヘコむ私”は、私の考えていた私じゃない、っていうこの苛立ち(笑)。分かる？分かるよね(笑)。だから、割りと男っぽく て、論理的な女の人なんだよな。浮気前提っていうのは「浮気してください」っていう意味じゃなくて、「浮気するんだったら私の見えないところしてくれ」み たいな頭が良い女をやろうとしてるんだ。

　人間であることは、頭が良いかも分からない。男とか女であることは、人間的な全方向性から、ある部分を断ち切ったのが女であって、逆の部分を断ち切った のが男だ、と僕は思うんだ。だから、「男であることはバカだし、女であることは愚か」なんだよ。その愚かである女の部分と。この人の中の理性的な部分がコ ンフリクトを起こしてんだよね。
　
　さてさて、どういうふうに答えてあげればいいんだろうね……。
　あ、今コメントで出てきた面白い。

「一緒に旅行とかしてあげたらどうだろう」(コメント)
「嘘をついてもらう」(コメント)

　それも手なんだろうけどね。自分も彼氏を作る、っていうのも回答だろうし、別れろ、っていうのも回答かもわからない。

「夫が引かない程度にスネればいい」(コメント)
　
　正直な話、多分そうなんだろうね。”夫に浮気を公認した”からといって、スネる妻になるのは、自分の言ってることと矛盾する、「だから嫌だ」というじゃなくて、夫の方からしてみると、物分かりが良すぎてつまんない。
　スネてる妻の機嫌を取りながら、浮気相手の機嫌を取る、っていう”夫にとってモテモテで困っちゃう”という状態にしないと、困っちゃう状態が、その夫に対して、”両方の女をちゃんと大事に好きにする”という行動に持って行くと思うんだ。
　今の状態は、浮気相手の方だけケアしてたら、もう一方の嫁の方は「ああ、お前は俺と理解し合えればいいんだろ？」「隠し事なければいいんだろ？」っていうような口答えの相手になっちゃうんだよね。

　だから、嘘でもいいから嫉妬する。嘘かもしれないけど、”旦那がモテモテで、両方に関して、気を使っている”という本来、浮気のあるべき姿(笑)、みたいなものに近付ける。これが現実的で、この女の人の生き方や考え方を否定しない妥協点だと思います。

【まとめ】
嘘でもいいから、嫉妬をする。旦那に、本妻と浮気相手の両方に気を使わせるようにして、浮気の本来ある姿に近づける。