閉じる
閉じる
×
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/02/25
───────────────────────────────────
おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
───────────────────────────────────
ヨルムンガンドさん/29歳/フリーの広告業/ブロマガ会員
「人間はろくなことをしない」【前編】
【質問】
【質問】
“「人類は衰退するべきか?」人間は便利さと欲を追求することで、より快適な生活や楽しみを生みだしてきました。しかし、人間の大半は便利な道具をろくなことに使いません。
「いや、人の可能性を信じる!」みたいなガンダム最終回論法を信じれる程、ピュアでもありません。ならば、むしろ人類は便利さと快適さの追求を強制的に制限されるべきなのか?でも、それはそれで楽しくないしな。岡田さんはどう思いますか?”
【回答】
人は戦争ばっかりして、便利な道具をロクな事に使わないバカだと言ってる。じゃあ、バカな事をさせないためにも、あえて文明の低い位置に落としてしまう、もしくはテレビやインターネットのような娯楽を与えない。そうじゃなければ、「労働ばっかりさせよう」という考え方になる。こういうのを選民思想とも言うし、エリート主義とも言う。
■岡田斗司夫へメールを送る事も、文明のバカの使い方
問題は、「人類がダメ」という枠でくくっているヨルムンガンドさんですね。ヨルムンガンドさん自身の視点が、どこにあるかなんだよ。
つまり、「オレは便利な道具をろくな事に使ってない」って考える事ができる。でも、ヨルムンガンドさんがやってる事は、便利なインターネットを使って、岡田斗司夫に「人類はもうダメなんじゃないでしょうか?」とメールを送っているんだよね。
俺自身が聞かれて言うのは何だけども、これも文明の力のバカな使い方だと思うよ。そんな使い方をヨルムンガンドさん自身がやってる以上、「自分はこれを言う資格あんまりない」っていう視点を持った方がいいよ。
■文明の使い方に対して、自分のポジションはどこか
所詮、僕らが世界の文明を使ってやる事は何か。世界中のインターネット回線や、超高速処理ができるコンピューターにwifi、そして1人1人に与えられた超高性能コンピューターであるスマートフォンを使って、ニコ生を見る。そして、そいつに質問を送るって事をやってるわけじゃん(笑)。
「人類はダメか」ってより、その中で俺はどの辺のポジションにいるのか、を考える。この連鎖を断ち切るようなポジションなのか、それとも、自分もバカなことやってるのか。そう考えると、許すか許さないか、となってくるんだ。
結局、「人類はダメ」じゃなく「人類は面白い」とも考えられるし、「人類はおバカ」って考える事もできるじゃん。そうやって考えた方が分かりやすいよ。
【まとめ】
こういう質問を送ってくるヨルムンガンドさんも十分、文明のバカな使い方をしてると思いますが、あなたの視点はどこにありますか? この連鎖を断ち切るポジションなのか、面白がるポジションなのか。つまり、人間の行為を許すかどうかの問題になってきます。
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
入会して購読
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。