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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/03/05
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
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出来島401さん/38歳/零細企業社長/ブロマガ会員
「声優さんを地方に集めるアイデア」【中編】
【質問】
【質問】
“地方都市で小規模なゲーム開発会社を経営している者です。
絵、曲、動画、3D関連などの仕事をして頂ける方は周りに沢山いるのですが声優さんだけは東京のスタジオへ行くか、東京から呼ばないとなりません。元々、低予算で開発しているので開発費の1/4くらいが交通費でぶっとびます。声優さんを地方に誘致出来たら非常に助かるのですが……。
地方都市では家内制手工業なゲームやアニメの会社が沢山出来て非常に熱い状態なので需要はあると思います。人口少なめなので知り合いに電話をかけまくれば県の偉い人への陳情も出来ると思います。声優さんを地方に集めるアイデアがあれば教えて下さい。”
【回答】
本質的な解決は案の3だ。つまり、地方でゲームやアニメを作ることは盛り上がっているんだから、「地方で声優を作る!」以外に解答は無いわけだよ。
■声優作りも不可能じゃない
その地方には、声優になりたい女の子とか男の子がいっぱいいるはずなんだ。実家がそこそこ裕福で、親が許してくれる子たちは、東京で専門学校に入って、声優コースに行く。でも、声優になりたい子の8~9割ぐらいは、親が許してくれないから、諦めて地方に残っている。
これが当たり前なんだね。だから、そういう子たちを集めて、自分たちで小規模な声優の学校とかサークルを作ればいいんだよ。不可能とは言わせないよ? だって、もう現に地方でプログラムとかグラフィックとか3DCGを自分達でコツコツ作ったんだろ? それなのに、「声だけは東京」って言ってる。
一昔前だったら、グラフィックとかも東京の上手い所に発注してたわけなんだからさ。同じように声優を作ることも不可能じゃないんだ。小規模の予算って、全部が微妙なバランスでできているんだ。だから、どれか1つをやめるって、すごく怖い。
東京から声優さんを呼ぶのをやめて、地方で声優さんを開発する方針に100%シフトするのは難しいと思う。だから、3年から5年以内に、声優さんを10人ぐらい作る事を長期的な目標にしよう。
■浮いた予算は声優開発費
予算の1/4が交通費なんだから、これを半額にすることを考えようよ。予算の1/8が声優さんを呼ぶ交通費と考える。つまり、今、声優さんを何人も呼んでるんだったら、その人数を半分にするだけでいいよ。
残り半分は自分たちが育てた声優さんで賄ってみることを考えてみよう。有名な声優さんと、全然有名でない自分達の手作りの声優さんを混ぜることによって、ふなっしーみたいにご当地の声優さんを、徐々に作っていくしかないと思うね。
【まとめ】
案3は、自分たちで声優さんを作ることです。グラフィックやプログラムが作れるなら、声優さんも作れるはずです。現状、東京から呼ぶ声優さんの人数を半分にして、浮いた半分の予算を声優開発に充てましょう。
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