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メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
「男性が父性を回復するには」
はこさん/29歳/会社員/ブロマガ会員
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(前号からの続き)
僕が覚えてる限り、「日本に父性が足りない」と言われて、もう40年経ってるんだよ。
「40年間も日本に父性がなかったのに、今更どうにかなるもんかい!」って思うんだけど。
■反語的に考える『LOVE男』
当時はバブルの頂点で、恋愛がものすごく高騰化してた。
イイ女は、顔が良くて金持ちの男に次々と取りさらわれる。モテない男には、イイ女をテレビで山ほど見せられるんだけど、「俺たちの欲望どこに行けばいいのか」というモテ格差がある。
それを30年くらい前にちゃんと書ききった作品なんだ。
そう言った時に、メッセンジャーのLOVE男が、「じゃあ心の底から叫んでみろ! 『俺は一生人なんか愛さない! 愛なんか必要ない! 俺は一生誰も好きにならない!』って、でっかい声で言ってみろ!」と言うんだ。
ラブオがその通り叫んだら、LOVE男はこう言う。
「ほら、今、言ったときに心の中に引っかかりがあっただろう?」
感動したのは、漫画の中の展開もいいんだけど、考え方として反語的だったところが。
つまり、何かを証明するときに「そんなものはいらない!」とか、「そんなものはない!」と言った時に、自分の心の中に引っかかるものがある。
例えば、”正義”ってものについて考える時。
その小さいものを自分の行動とか、これからのやり方で徐々に大きくしていくことが、正義であり愛でもある。
これを見た時、「上手いなあ」と思った。
これも"構造"として考えてるからできることだよね。
これも構造的な証明ということで、僕がとても参考にしていることなんです。
「男性が父性を回復するには?」に対しての僕の答えは、相変わらず「40年間なくていいと思ってるんだから、そんなもの必要かどうか分からない」なんだ。
しかし、これも"反語的"に「男性に父性は必要ない!」って、僕自身が言ってみたらどうなるかな?
このわだかまりの分、父性は僕にとって必要なんだ。「社会にとって」じゃなくて、僕にね。
これを聞いてるみんなにとっても、引っかかる分だけは必要なんだ。
"構造"は反語的に使うことで生まれてきます。
【まとめ】
「男性が父性を回復するためには?」に関しては、相変わらず「40年間ないと言われ続けていたものを回復させる必要があるの?」と思います。