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【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】誰も知らないガイナックス「ナディアのお蔵入りシナリオ」第3号
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【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】誰も知らないガイナックス「ナディアのお蔵入りシナリオ」第3号

2012-09-24 07:00

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    岡田斗司夫のニコ生では言えない話 第3号 2012/9/24
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    【誰も知らないガイナックス】「ナディアのお蔵入りシナリオ」
    【番組告知】9/27(木)ニコ生で「誰も知らないガイナックス」放送決定
    【『オタムス』予約開始!】売切れ必至で悩んでます
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    ◆【誰も知らないガイナックス】「ナディアのお蔵入りシナリオ」
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    数カ月前、ニコ生岡田斗司夫ゼミの放送終了直後。
    ドワンゴスタッフが機材撤収をしている中、岡田先生が突然キラキラした目で、
    「S田さん、ナディアでは使われなかったエンディングがあるんだよ。どんなシナリオか聞きたい?」と話しかけてきたことがあった。
    (なぜ番組中にその話をしないんだ?)と思いながらも、
    「是非、その企画で今度番組をやりましょう!」と軽い返答をして、そそくさと帰社。
    そのまま、その番組企画はたち切れになってしまったことがあった。

    ちなみに「ナディア」とは 、発明好きの少年ジャンと謎の少女ナディアが万能潜水艦ノーチラス号に乗り込み冒険を繰り広げる、1990年にNHK総合で放送されたガイナックス製作のアニメ作品「ふしぎの海のナディア」のことである。

    以後、ナディアという単語を聞くと「お蔵入りになったナディアのエンディングって!?」という疑問で頭がよぎる日々が続いた…。

    幾月が経ち、場所は岡田先生同席のブロマガ編集会議。
    数ヶ月も企画を放置してきた申し訳なさよりも、好奇心が上回り、つい「以前お話されてたナディアのお蔵入りシナリオの話、教えていただけませんか?」と口に出してしまった。
    すると岡田先生は、あの時とまったく同じキラキラとした目で
    「じゃあ、『誰も知らないガイナックス』というタイトルでブロマガの記事、やりましょうよ」
    と、ノリノリで返答してきたのだ。

    そして後日、FREEexの編集の方から「資料」なるものが送られてきた。

    今回はブロマガでは、その資料全文を掲載したいと思う。

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    「使われなかったエンディング」

    ナディアの最終回をどういうふうにまとめるのか。

    チェスのコマ、つまり「使えるキャラクター」がどんどん少なくなっていく状況です。しかも僕が突っ込んだような本編の矛盾要素は、その他にもいっぱいある。

    結局ネオアトランティスは何をしたかったのか。

    彼らのプロジェクトである人類を支配するってのは具体的にどういうふうな事なのか。
    実はこれ、全部種明かしができていません。棚上げになったまま、お話自体は終わってしまうんです。
    これに対して回答を出そうと思えば多分出せるんですけども、庵野監督が選んだ最終回は違うんですね。回答を提示するのではなく、キャラクターの行く末を見せることだったんです。

    どうやって、全てのキャラの笑顔をこのお話の最後に作っていくのか。そこに力を注ぎこんだわけです。一年間このアニメを見てきてくれて、みんな絶対にハンソンやサンソン、グランディスを始めとして、ナディアもジャンもエレクトラもマリーも好きになってるはずだと。じゃあ、好きになってる心の決着点を作る必要がある。そこに庵野監督は集中しました。

    でもガイナックスの負け組、当時の僕や貞本君、前田君たちが考えたのは、さっきも話したバランス、「心の温度管理」をしながら、冷まさないままでも、どういうふうにすれば、このお話全体が決着するのか。キャラクターではなくて、お話とか指し示すもの自体が、どういうふうに決着するのかってずっと考えていたんです。

    なので、最終回のシナリオが上がるまでずっと候補にあったのが、もう一つのエンディングでした。
    もう一つのエンディング、ラストは一九四五年です。

     
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