<岡田>
1番高いドローンだと、300m近く上がれるんですよ。
<ヤマタク>
すごいっすね。
<岡田>
ドローンの正しい呼び方は、「マルチコプター」というらしいです。
ローターがいっぱい付いてるヘリコプターの中でも、“無人標的機”をドローンといいます。
この場合はドローンでいいでしょう。
■「怒られるまでやる」という考え方
<ヤマタク>
Googleのストリートビューが出る前の話です。
アイディーユーという会社で、ロケーションビューがあったんですよ。
実は私が担当してたんですけど。
ロケーションビューも、「技術とプライバシーの問題」じゃないですか?
だから、法律を色々と調べたんです。
その時は「車目線の高さだったら、前例としてOK」とありました。
結局、全部そうなんですけど、「技術の進歩とおもちゃの許される範囲」に対しては、「怒られるまでやって確かめる」しかないですね。
<岡田>
あははは(笑)
なるほどな。
<ヤマタク>
一般的なビジネスでいうと「怒られるまでやる」というのがありますね。
多分、これも誰かが怒ったら自粛になる。
<岡田>
ストリートビューも、ドイツでまだ揉めてるんですかね?
ドイツはプライバシーの概念が、僕らが考えてるより、はるかに高いから。
ストリートビューは一部OKの地区以外は、禁止の状態がすごく長かった。
2005〜6年ぐらいまで、ドイツの街並みをストリートビューで見ると、そこら中にボカシがかかって見えなかったんだよ。
ところどころで観光名所だけは見えるけど、CGで人物が消してる。偶然に写り込んでいる人を全部消さないとダメだったんですよ。
今は緩和されてるはず。
僕が知ってるのは、10年ぐらい前の情報なんですけども。
■ドローンは高度規制か販売規制される?
<岡田>
技術が上がって、プライバシーの問題が出たときどうするかについて。
答えの一つは「怒られるまでやって確かめる」だとして。
国家や共同体によって、閉鎖的なところや、締め付けが厳しいところがありますよね。
例えば、中国がストリートビューを許すとは、とても思えないじゃないですか?
北朝鮮がストリートビューを許すなんてありえないじゃないですか?
北朝鮮なんか全部CGの街並みになっちゃいますよね。ゴミが全部消されて(笑)
どこでも飛べるドローンにカメラがついている。
これについて、「多少のプライバシー侵害があっても、自由度が上がる方が面白い」って思うんだけど。
でも、今回のように首相官邸に不時着することがあれば、規制されるだろう。
イヤだなと思いますね。
<ヤマタク>
絶対高く上がらないようになりますね。
<岡田>
高度規制されるか、もしくはドローンの販売規制されるか、のどっちかでしょうね。
<ヤマタク>
ロケーションビューが問題になったときに、僕も一生懸命消してました。
怒られて、2chに名前書かれました。担当者はコイツだって(笑)
【まとめ】
技術の進歩とプライバシー問題については、「怒られるまでやる」という考え方があります。
多少のプライバシー侵害があっても、自由度が上がる方が面白いと思いますが、今後は規制されていくと思います。