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岡田斗司夫の解決!ズバっと 「素直の意味」(後編)
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岡田斗司夫の解決!ズバっと 「素直の意味」(後編)

2015-06-29 06:00
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    岡田斗司夫のニコ生では言えない話
     岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/06/29
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    おはよう! 岡田斗司夫です。
    メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
    かたっぱしから答えてみましょう。

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    「素直の意味」
    ニコライさん/31歳/会社員

     「素直になる」ということが分かりません。
     人から何かを言われて疑問に感じる部分があった時、そのことを問い返すと「素直じゃない」と言われます。
     疑問を解決して納得してから従いたいと思うのは「素直」ではないのでしょうか?
     たとえ納得できないことでも、人に言われたことは何でもかんでも聞き入れれば「素直」なのでしょうか?
     
    ───────────────────────────────────

    (前号からの続き)

     「疑問を解決して納得してから従いたい」と言うけどさ。
     自分の中の疑問を解決して、納得してから従うのは、すでに“部下”じゃないよ。
     上司部下のようなビジネスの現場では、疑問があっても、納得できなくても従う。

     終わってから聞くことを"疑問"というんだ。
     相手に何か言われたときは、相手に言われた意味を汲み取って、その通りにやろうとする。
     そのあとで、「でも」と言うことなんだよ。

     31歳にもなって、俺にこんなことを説明させるなよ(笑)!


    ■徹底的に話し合っていいのは、時間が無限にあるときだけ

     もちろん学生時代や子供時代のように対等な関係だったら、好きなだけ「納得できねえよ!」って言っていいよ。
     でも、それはお互いが無限の時間がある子供時代だからできるんだ。

     『HUNTER×HUNTER』の第2巻か3巻を読んでみな。
     ハンター試験の第3次試験あたりだったと思うけど、その中で、

     「徹底的に話し合ってもいいのは、時間が無限にあるときだけ」
     「24時間以内に塔を脱出するミッションを与えられた時は、多数決をやってはいけない」

     ――っていうことが、1ページ以内に要領よく書いてあるから。
     「冨樫先生ありがとう! 俺はこれを生涯の教科書にするよ!」って思ってるんだけども(笑)


    ■反語的疑問形を、日常生活で使ってはいけない

     それでも「疑問を解決して納得してから従いたい」と思うなら、はっきり言って、他人と仕事しないほうがいいよ。

    「たとえ納得できないことでも、人に言われたことは何でもかんでも聞き入れれば素直なのでしょうか?」 
     これは“反語的疑問形”の実例。

     これに対して、「そうだよ」って言えるはずないじゃん!
     「じゃあ、素直なヤツは“お前、死ねよ!”って言われたら死ぬんだな? だって、何でもかんでも聞き入れるんだから!」って、子供のケンカみたいなことになるでしょ?

     何かを言われて腹が立ったり、「素直じゃない」と言われた。
     だけど、それに対して、「じゃあ、何でもかんでも素直に聞けばいいんでしょうか?」と言った瞬間、ケンカを売ってることになるわけ。

     反語的疑問形のような、議論で勝つための論法を日常生活で使っちゃダメ。


    【まとめ】
     もういい歳なんだから、議論に勝つための論法や、無限の話し合いを前提にした難癖つけなどは卒業しましょう。
     どうしてもそれをやめたくないのなら、あなたは他人と一緒に仕事をするべきではありません。
     
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