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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
　岡田斗司夫の解決！ズバっと　2015/09/03
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おはよう！　岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「超会議の代わりになるものって？」
s-p-mさん／33歳／既婚の自営業

　岡田さんは3年前、ニコニコ超会議に関してかなり批判的でした。
　現在はどうお考えでしょうか？
　もし今でも超会議をすべきでないと考えてられていたら、どういった事にお金を使うべきだと思いますか？


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　「すべきでない」とは思わないけどね。
　
　ニコ生の素晴らしい所は、「日本中に分散していて、自宅からでもできる」こと。
　結局、リアルに集めると"人前に顔が出せるヤツら"だけになる。
　いわゆる"ニコ生のリア充化"がすごくイヤだったんだよね。


■ニコ生やYouTubeで成功したのは一握り

　その抵抗感は未だにある。
　ニコ生のユーザーの中で「歌ってみた」「踊ってみた」は、全人口の1％しかいないような気がする。
　その1％を、まるでニコ生の本流のようにやることに抵抗感があるんだよ。

　YouTubeって、大部分の人の使い方は"見る"だよね。
　なかには映像をアップする人もいるけど、過半数は著作権違反で非合法だと思う。

　たまたま、そのなかにメジャーで明るくてコミュニケーション能力が高いヤツがいる。
　そいつが仲間を呼んで「こんなことやろうぜ！」って言って、「成功しました！」「Youtuberって、こんな人なんですよ！」みたいなテレビCMをGoogleが放送する。
　それを見ると、「ウソつけ！」って思っちゃうんだよね（笑）


■全部含めてすごいのに、一部を持ち上げるのはイヤ

　代表選手として前に出したいのは分かる。
　でもそれは、日本政府がクールジャパンといいながら、立派なアニメだけを外国に出そうとするみたいなもの。
　日本のアニメは、ロリコンのように人に言えないモノとか、『デスノート』『進撃の巨人』みたいなモノ、全部含めてる所がすごいわけじゃん。

　YouTubeも何がすごいかと言えば、あの"自由度"
　その自由度のなかで、特にポジティブで友好的でコミュニケーション能力があるヤツがいる。
　そいつだけを主役みたいに真ん中に出すのって、僕自身の気持ちとしては、何かちょっとイヤなんですよ。

　ニコニコ超会議はその臭いがして、いまだにイヤなんだ。
　でも、これに金をかけるのはドワンゴさんがGoogleやYouTubeを目指してるという事。
　それは否定すべきではない。
　
　ドワンゴやニコ生が儲けてくれれば儲けてくれるほど、いちユーザーである僕らには、多分いいことがあると思ってるから。
　なので、表立って反対しない事にしました。


【まとめ】
　超会議による"ニコ生のリア充化"がイヤです。
　でもドワンゴがGoogleやYouTubeを目指すことは否定すべきじゃないので、表立って反対はしません。