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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/09/25
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
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「『風立ちぬ』のラストに出てくる謎の飛行機」
駿河さん/37歳/他
世界一『風立ちぬ』を深く語ってくれる岡田先生に質問です。
軍マニアの友からの指摘で気付いたのですが、ラスト近く二郎がカプローニが待つ煉獄の丘を登る最後の段に奇妙な飛行機が埋まっています。
あのような飛行機は存在しません。
戦闘機のようですが、ゼロではありませんし、一番シルエットが近いのは紫電改や疾風ですが、カウルの形状が異なります。
大戦中の日本の最強の戦闘機ではありますが、メーカーも違い、二郎の設計でもない上記の二機を描く理由はありません。
作画ミスではありえません、宮崎駿が書いているからです。
この飛行機のシルエットは、作中の二郎の回想の中では繰り返し出てきて、二郎が若手の技術者を集めて理想の飛行機を語る図面に現存する写真そのままの角度で描かれています。
MGの原作を切り抜いてもっておられて、飛行機好きの岡田先生ならばすぐにお気づきでしょうが、このゼロを超える幻の飛行機が描かれた宮崎監督の演出意図はどのようなものなのでしょうか?
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作品を見て分かる作者の演出意図と、作品を見ても分からない作者の演出意図があります。
■作品には作者にしか分からない領域がある
たとえば、僕は『魔女の宅急便』で宮崎駿の演出意図を語っている。
それは「宮崎駿の心の中が読めるから」「俺が深読みしてるから」では、ありません。
ある程度、誰が見ても分かる演出部分だけを言ってるつもり。
だから、それを超えた部分は"分からない領域"なんだよ。
ラストに飛行機の絵が入っているのは、僕にとっては"分からない領域"の話です。
いわゆる演出のセオリーだったらある程度は言えるけど、そうじゃない部分は言えない。
これはよく分からないので、宮崎駿に聞いてみましょう。
【まとめ】
作品を見れば分かる作者の演出意図と、分からない演出意図というものがあります。
ラストの飛行機については後者なので、宮崎駿に聞いてみましょう。