岡田斗司夫の解決！ズバっと 「最後に行き着いた話し方がユニバーサル・トーク」

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岡田斗司夫のニコ生では言えない話

　岡田斗司夫の解決！ズバっと　2015/10/01
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おはようございます。

今日は『解決！ズバッと』はお休み。

絶賛発売中の岡田斗司夫の最新著作『頭の回転が速い人の話し方』から、ハイライトをお届けします。

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「最後に行き着いた話し方がユニバーサル・トーク」

　このユニバーサル・トークというメソッドを考えついたのは、「話し方・伝え方というテーマで話してほしい」というある講演依頼がきっかけでした。

　「話し方・伝え方」を解説するには、どういう形がいいのか？
　具体的な技術論も考えてはみたんです。

　「５Ｗ１Ｈで説明する」とか、「最初に結論を言って、そのあと説明する」とか、「場面に応じて使い分ける鉄板フレーズ」みたいなものとか……。

　でも、そういうのはある意味、いくらでもある話し方マニュアルになってしまいます。

　結局、一度リセットして、僕自身がいつもどういうふうに考えて、どう話しているのかを、できるだけ論理的に説明してみようと考えたときに、この「ユニバーサル・トーク」という言葉に行き着きました。

　ユニバーサル・トークは、練習して少しずつ身につけましょう、というエクササイズ的なものではありません。

　共感力が基本です。
　共感さえすれば、賛成してもらえなかったとしても大きな利益が残ります。

　たとえば、自分が結婚を決めたときに、家族が賛成してくれないとします。

　ふつうはパートナーの素晴らしさを家族にプレゼンして説得するというのが唯一の方法です。
　わかってもらおうと、ただひたたすら話す。

　でも、今後、それは一切しないでください。
　説得じゃなくて共感してください。

「うん、その不安もわかる、お母さんが心配してくれるのもすごいわかる。
　私もなんかそう思う。
　そういう不安も正直、心の中にある」

　
　相手の言っていることに、まず全面的に共感します。
　わかったフリじゃダメです。
　本当に共感するのが大事です。

　誰だって、結婚は不安なんです。
　まして、家族が心配するような要素に関しては、自分自身でも不安でないはずはありません。
　落ち着けば、共感できないはずはありません。

　共感すればするほど、「だったらやめなさいよ」と言われますが、そこは「でも結婚します」と自分の「結論」だけ伝えるんです。

　そのときに、説得も説明も一切必要ありません。

　当然、賛成してくれる可能性は低い。
　けれども、そうやってつくった関係は生きつづけます。

　結婚後に、何か相談事や頼み事を持っていったときに、もう１回、共感を捕まえやすくなるんです。
　そこが、結婚に賛成してもらえないせいでケンカ別れしてしまったり、ゴリ押しで無茶な説得をした場合とは、あとで大きく違ってくる点です。

　１回きりで自分の話を伝えようとか、自分の話に賛成してもらおうと焦ってはいけません。
　何度も話し合いをして一緒につくり上げた結論や認識が増えれば増えるほど、関係は良くなっていくんです。

　多人数に、誰にでもわかるように、みんなの気持ちを拾いながらやっていくことと、このように長期的にその都度その都度、相手の気持ちを拾い自分の意見も進化させながら続けていくコミュニケーション。

　どちらも、長期的な戦略で見ると必ず得になるはずです。

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